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138話 海の狩場でも船が壊されないよう、ベルベリアリ大型船造船計画

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 戦後処理は貴族様方がやってくれるので、俺は旧ガルガントラ王国の北東端にやってきている。海が広がる港町だ。そこに第6紋章や第8紋章持ちを多く連れてきていた。次の1手を決めるのには現状の確認が必要だからな。この国での港町がどんな感じなのかを見ておく必要があった。


 見てわかったことは、近海での漁業しかやっていないって事が解った感じだな。船はあれど、10人も乗れないような船しかない。大型船が絶対に必要なんだが、小型船よりも小さいくらいの船しかない。これでは大陸を探しに行くのも無理な話。まずは船を作る所から始めないといけないだろう。そして、その為にはマーマンと交渉する必要がある。彼らの生活圏を脅かす訳にはいかないからな。


「すまん。マーマンだな? とりあえず話を聞いて欲しいんだが」


「んお? 俺か? まあ、マーマンだがよ。お前らはあれだろ? マーマンは特別って話だっただろ? いや、お前は変わっている奴なのか? 人間じゃない奴らが沢山居るじゃねえか」


「いや、マーマンは特別とは思っていない。同じ人だと思っている。まあ、マーマンだけが生活圏が海なんだから、多少は違うのかもしれないけど、それでも同じ人だろう?」


「……なんだ。話せる奴も居るじゃないか。それで? 何の用なんだ?」


「マーマンには大型船の技術があるのかと聞きたくてな。海で生活していると言っても、全部が海の資源だけで賄える訳では無いはずだ。流石に火を使う文化は無いだろうが、使えるものは使うだろう? それで大型の船を作って運用していないかと思ってな」


「大型って言うとどの位だ?」


「そうだな。5000人くらいを乗せられる船があると嬉しいんだけど」


「いや、それは無理だ。マーマンは海で暮らしている。それだけの木材資源を得られる訳がないだろう? 大きくても100人乗れれば大きい方だ。5000人なんてとてもじゃないが乗せられないし、そもそも浮かぶのか?」


「浮かぶものを作らないといけない訳なんだが、金属で作るつもりだ。それで、別の大陸を目指す訳なんだが、マーマンとしての国はどのくらいあるのか知っているか?」


「金属が浮かぶわけがないだろう? 何を言っているんだ? まあいいが。やれるのであればやってみたらいい。それと、マーマンの国だったよな。……幾つあるんだ? この一帯は俺らの国があるんだが、他って言われてもな。3つしか知らねえ。流石に海は広いからな。陸地も広いんだろうが、海も同じくらい広い。そんなところに国が幾つあるかなんて解る訳がない」


「まあ、そうだろうな。それで、もしその大型船が出来たとしよう。そうした場合、国の上を通っても大丈夫なのか? 色々と心配事があるだろう? 攻撃されたりはしないのか?」


「国の上を通るのか。まあ、通る分には問題ないんじゃないか? 流石に海の底にまで届かないんだろう? だったら大丈夫の筈だが。攻撃したら反撃されたとかになったら面倒だろう? そう言うのを避けるためにも見過ごすとは思うぞ。余程の事が無い限りだけど」


「それなら良い、かな? まあ問題は大陸が何処にあるのかなんだよな。それを探しながら行くのは骨が折れそうだ。しかもマーマンの国ならまだしも、海の狩場の上を通るのはちょっと不安が残るからな」


「……お前は命知らずだな。海の狩場の上を通り過ぎてみろ。たちまち襲われんぞ。良くて沈没だろう。最悪は粉みじんになるぞ?」


「だよなあ。一応はちゃんとした装備で行くことになるけど、厳しいだろうな。まあ、何とかするさ。とりあえずは良い港町を探してからになると思う。ありがとうな。色々と話してくれて」


「良いけどよ。本当にやるのか?」


「やる。色々と世界を変えないといけないからな」


 とりあえず、マーマンに船舶の技術がある訳では無いと言う事が解った。さて、どうするか。とりあえず5000人くらいが乗れる船を作らないといけないんだけど、言った通り金属で作る。金属で作るには、無限回廊が必要になってくる。資源集めにはどうしても無限回廊に潜る必要があるんだよな。金属資源って中々取れないし。


 金属が沢山あるのは山地だと前に言った気がするが、確率が高いだけで、量としては洞窟の方が多いらしい。崩落の恐れがあるというか、生き埋めの可能性があるんだけど、絶対量としては洞窟の方が多いらしいんだよな。俺もその辺の事は詳しくは知らないんだけど。なので、無限回廊に潜って貰って、そこで資源を回収し、船舶を作ると。そういう作業をやって貰いたいがために、第6紋章と第8紋章を持って来たのだ。色々とやらないといけないことが多いんだよな。まずは、場所の選定からなんだけど、出来る限り無限回廊が近くにあり、複数あって、港が作りやすい所を選ばないといけないんだよな。港の水深が浅いと大型船が泊まる事が出来ない。遠浅では駄目なんだよな。しっかりと深くなっている場所に港を作らないと色々と作業が面倒になってくる。こういう漁村じゃあ駄目かもしれないな。村にもなっていないような崖の様な所に作らないといけないかもしれない。どう考えても浅いんだよな。底が見えているし。


 掘ることは可能だけど、なるべくならしたくはない。なので、そういう場所から決めていかないといけないんだけど、まあ、走ってみない事には解らないな。後は無限回廊についても聞き込みをしないといけないから、時間が結構かかると思う。それまでに内政の仕事は終わらせておいて欲しいな。出来れば、船が出来たタイミングで遠洋航海と行きたいからな。別大陸を探しに行くにも色々と準備が必要になって来るし、こういうことは先に動いておくべきことなんだよ。


「それじゃあ手分けするぞ。港の作成場所は俺が決める。他の人たちは無限回廊を探してくれ。後は周辺の地図の作成も頼む。30日後に南東端で合流な。それじゃあ一旦これで解散だ。合流地点に間に合わないような事にはならないでくれよ?」


 色々と準備が必要になってくるから、出来る限り楽をしたい。楽をするには準備が必要だ。これが楽をする1番の方法になる。とっとと行って来るに限るな。さて、何処が港の適切な位置になるんだろうな。深い場所を探すのと、乗り入れに便の良い所が良いんだけど。この辺は遠浅だから無理だろう? でも、俺ってゲームの中でしか海を見たことがないんだよな。港の適切な場所って解るんだろうか。不安しかないけど、誰も港に適した場所なんて解らないからな。結局は俺がやるしかないんだけど。


 船がちゃんと作れるのかどうかも不安だし。日本でも鋼鉄船が浮かんでいたんだから、浮かぶとは思うんだけどな。幅広で作って縦にも長く作らないといけないってのは解っている。理屈は解っているつもりでは居るんだけどな。結局は水が押し上げている訳で。その力よりも大きいと沈んでいくんだよな。後は転覆させない技術とかも考えないといけないんだよな。難しいが、試行錯誤を繰り返すしかないと思うんだよ。金属はベルベリアリ縛りになるのは仕方がないんだけどな? なるべく重さを軽減できるのはベルベリアリだからな。軽い方が浮くと思うんだよ。マイナス付与をしないといけない案件だよな。どうなるのかは解らないが。


 とにかく俺の仕事は、まずは港の建設場所を見つける事である。造船所も兼ねているから、それなりの広さと深さが求められるんだよな。そんな場所があるのかどうかだよな。こっちでも地図を作りながら走るけど、どうだろうな。簡単に見つかってくれると良いんだけど。

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