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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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135/191

135話 敵国の王都は落とし、後は貴族家殲滅・予想通り敵も侵攻して来た

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 おかしい。こっちに攻め込んでくる筈のメルトリスラ王国の軍が来ない。ここは確か第5王子派が攻めていた筈なんだけど、追撃というか、追加の軍が来ないのは何でなんだろうか。今で20日くらいが経過しているんだけど、何の音沙汰もないんだよな。そんな事にはならないはずなんだけど、まだ追加の軍が届いていない? それは無いと思うんだけどな。どう考えても追加の軍が来ないとおかしい。


「索敵はどうなっている? 向こうからやってこない理由がないんだが……。何か反応は無いのか?」


「無いですな。という事は別の所から攻めているのではないか? 戦場は広い。一番端であるここを選ぶ理由にはならんでしょう」


 それもそうなんだよな。ただ、予定していた軍が到着したらここにも来ると思うんだが……。とりあえずは連絡を密に取ってどうにかしないといけないんだよな。


 追撃があったのは第3王子派だけなんだよな。そこに関しても占領軍が撃退しているので問題はない。むしろ反攻作戦まで取って徹底的に潰したんだけど。その他の王子派は追撃すら来ていないんだよな。どういう事なんだろうか。もうちょっと何かしらの動きがあっても良いとは思うんだけど。ここではないにしろ、動いてくる筈だったんだけどな。動かないとなると、ちょっと面倒な事態になると思う。最悪でなければ良いんだけど、最悪の可能性もあるんだよな。今の所、そのルートはあり得る。連絡が来ることにはなっているんだけど、来ないと言う事は違う可能性もあるんだが、甘い考えは捨てた方が良いだろう。


「報告! 端末通信からの伝言です! 王都の攻略に成功! 王都の攻略に成功! こちら側が落としたようです! なお、城は破壊せずにそのままを維持したままで殲滅が完了したと報告がありました!」


「良し。一先ずは作戦通りだ。占領軍は着いてきていると言っていたか?」


「はい! 振り切られることなく着いてきていると言う事です!」


「第4王子派も頑張っているじゃないか。これはますます都合がいい。この状態を長引かせることは不利にしかならないからな。短期決戦で落とさないと。最悪の事態が起きる可能性がある分、速度を重視して落とさないとな。王都がある位置からは後半分だったよな?」


「そんな事も言ってましたな。という事は後20日程度で落ちると言う事なのでしょう」


「そう、いや多分だが15日程度で落ちる筈だ。王都周辺が一番面倒な筈だからな。そこが落ちれば後は簡単の筈なんだよ。……非人間の牧場があったら止まるけどな」


「……我らの同朋を、家畜と同然に扱うとは。我もそちら側に行きたかったですな」


「仕方がないだろう。これも作戦の内だ。誰かに任せるという事もしないといけない。俺だって先陣を切りたいと思ったことも何度もある。だが、こちら側に居る事も勇気だ。単純に待っているだけではないだろう? しっかりと後方を警戒しないと占領しているという建前が崩れてしまう。まあ、終戦するタイミングがどうなるのかは解らないけどな」


「王都が落ちてしまいましたからな。後は向こうの貴族家の殲滅でよろしかったでしょう?」


「そうだな。活かしておいても意味はない。消しておくべきだ」


 結局、非人間をどう扱うのかが解らない関係上、貴族家を全て潰すことになったんだよな。それは仕方がないと思う。下手に生き残られても困るんだ。今回のような電撃戦では色々と配慮は出来ない。速度を重要視している作戦だからな。まあ、普通は開戦して1か月も経たないうちに王都が落ちるとは思うまい。逃げるにしても情報が無いだろうから無理だと思う。隣国に逃げられてもどうとでもなるんだけどな。どうせこの大陸は統一させて貰う。その為の第1歩がこれなのだ。今回逃がしたからと言っても、余裕で潰しに向かえる。


「一応、攻められる恐れがある場所との情報交換は行っておいてくれ。何時でも攻めにいける準備を整えておいてくれと伝えろ。動きがあれば連絡は来る。それまでは待機だ。索敵に引っかからない以上は何もすることがないからな」


「了解しました!」


 何時でも戦える準備をしておくべきなんだよ。その位の準備はしておかないといけない。ここに居る200人もその内戦う事になると思う。それまでは待機命令しか出せないからな。ただ、それでも動き出すには20日くらいはかかると思うけど。とりあえずは向こうで耐えて貰うしかない。色々と裏で動いているだろう第1王子派がどう出てくるのかが見ものだな。最悪の事態にならなければこちらとしては問題がないんだ。最悪の事態は、第4王子が討たれる事。精鋭で固めているが、そこも想定しておかないといけないことだからな。


 第4王子派の貴族家とは何とか話を付けているので、それに準ずる時の対応も決まっている。その為に同盟員を8000万人いる内の3000万人しか動員していないんだ。まあ、これ以上動員しても効率的には変わらないって事が大きいんだけどな。何とかするにしてもまだまだ時間が必要だ。全部落としてしまう頃にはどうなるのか。それとももっと早く動くのか? 動かないという選択肢はないと思っているんだけど、どう出てくるのか。


 簡単に終わってくれるのであれば、楽でいいし、変な作戦をされても困るんだ。素直にこちらの予想通りに動いてくれることが望ましい。その為に戦争をしているんだし、その為の準備なんだ。こちらに味方がいると考えている方がおかしいのだ。周りは敵だらけ。国内も敵だらけ。大陸統一までに時間を掛けては居られない。責めて大陸は統一されていないと困るんだよ。魔王に抗うにはそれなりの準備は必要だ。どの大陸で出てくるのかは解らないが、準備を怠ることは出来ない。俺というプレイヤーが参戦した結果、この大陸が襲われる可能性が高いんだよなあ。ゲームでもそういう様な設定だったし。あの時は寿命なんて無かったけど、今回は寿命があるんだよなあ。全盛期のままで魔王が出てくれるとも限らない。


 出てくることは確定しているので、何とかするんだけどな。とりあえずは、魔王が出てくる前に、大陸の4つは制覇しておきたいと思う。何処で来ても問題無いようにしておかないといけないと思っている。それが俺の役割だし、生きる意味にも繋がってくる。俺としては、平和を望んでいるんだけどな。世界がそうさせてくれないんだよ。


 まだかまだかと待っている状況だ。動くのであれば何時頃になるのだろうか。そろそろ動き出してもおかしくはない。戦争で勝てる見込みがあるのであれば、そろそろ動き出す頃合いだと思うんだけどな。まあ、向こうの予定は狂っている訳なんだけど。こんなにも早く王都が落ちるとは思っても居ないだろうしな。俺も思ってなかったんだし、お相子だよ。俺も6か月か7か月はかかると思っていたからな。まさかの1か月短期決戦が出来るなんて。そう誘導したのは俺なんだけど。


『エルンストか? 今ええか?』


「ドゥニエルか。どうかしたか? 遂に動き出したか?」


『動き出したで。読み通りやな。こっちの防戦は任せとき。来るって解っとればこんなもんや。非人間の奴隷もめっちゃいっぱいみたいやしな。やりがいはあるで』


「まあ、動き出すよな。解った。プランCだな。もしかしたらそのままプランDに移行すると思っておいてくれ。そっちからの連絡はまだないんだ」


『了解や。まあ、じきに動くんやろうけどな。ほな、任せとき』


 やっぱり動いてくるよな。こっちに援軍が来ないと言う事は、そういう事なんだよ。後は反撃して、そのまま攻め込むまで。これで国内の統一も出来るだろう。動いてこなかった場合はプランBを発動するしかなかったんだけど、それだと時間がかかるからな。とりあえずは良かった。動き出してくれたからな。

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タイトル案 敵国の王都は落とし、後は貴族家殲滅・予想通り敵も侵攻して来た
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