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132話 2年の成果確認、戦場に行軍前に非人間家畜奴隷開放の聖戦と鼓舞

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そうしている内に、あっという間に2年の時間が過ぎていった。その間にも色々と起きたが、まずはちゃんと戦争が起きたことを喜ぶべきだろう。


 あの後すぐに戦争が始まるというヒルストン伯爵のお言葉を頂き、戦争に向けての準備を整えていった。用意できた人員は約3000万人。内、精鋭と呼べる人数が800万人だ。苦労はしたが、その分良い所を揃えられたと思っている。装備も何からも揃えてのこの数だ。まずもって負けることはない。まあ、それでも出した数的には半分なんだけどな。同盟の規模は8000万人を超えた。もう誰がどうしているのかなんて解らない状況だ。8000万人とか、前世の西洋諸国の人口よりも多いぞ。日本は1億人くらい居たけど。何であんな島国にあれだけの人口が居たんだろうか。


 そして、各戦場に集まる様に指示をされているが、開戦までまだ30日もある。まだ行くべき時間じゃないという訳でもないんだけど、暴走をするのを止めるためにも、これくらいの時間があった方が良いだろうという判断だ。まだあの真実を述べては居ないからな。あれを伝えて、一気に端末通信で各都市町に広げる予定だ。そうしたら、士気が下がるなんて事はないはずである。


「遂にこの時が来た! 隣国であるガルガントラ王国との戦争である! そして、この戦争では1年で国を落とす! それだけの戦力を集めてきたと思っている! 現に俺達は約100か所の聖域を作り、そこで鍛練の日々を過ごしてきた! 勝てる戦いだ! こんな所で負ける俺達じゃない!」


 そうなのだ。結局は89ある貴族家の全て、場所によっては複数個所の聖域を作った。……約10個ずつだな。第10紋章を育てるのには苦労をしたが、何とかレベル600を超えてくれる人がいたので、その人にお願いして聖域を作って貰った。それでも第10紋章の聖域の数が一番少ないんだけどな。今後はもっと増やす予定である。


 聖域は全部確認したんだけど、この世界の神様の眷属が全員豊穣系の眷属で占められていた。こんなことってある? 大変都合が良かったので、有難く狩らせてもらったけど。ドロップが渋いとなると考えるところではあるんだが、豊穣系の眷属、しかも神様系統の魔物なので、非常に強いしドロップも美味しい。経験値が微妙なのが残念なくらいだ。それでも無限回廊の大半よりは美味しいんだけどな。


 無限回廊もおかしなことになっているんだけどな? 到達階層の最大が5万2120階層とか言うとんでもないことになってしまっている。誰がそこまでやれと言った。全部クレイダーナーのせいである。まあ、なんというか、ある意味目標が出来てしまったんだよな。それで攻略を進めるという大義名分が出来てしまった。そして、遂には無限回廊で泊まり込みをやるまでに至ったのである。10日に1回は帰って来いといってあったのに、50日くらい帰ってこない日もあった。1日に何層攻略しているんだって思ったんだけど、100層くらいを攻略しているらしい。馬鹿かと。阿保かと。無理に決まっていると言いたかったが、1時間で10層程度を降りるという馬鹿みたいな速さで攻略していった。バフで加速し、常に魔法を待機させて敵を殲滅し、宝箱には目もくれず、ただひたすらに階層を攻略した結果がこれだ。地図? 碌に残ってないよ。辿った経路しか地図がない。地図があるのは3000層付近までだ。どれだけ頭のおかしい攻略をしているのかが解ると思う。俺も頭がおかしいと思ったし。


 まあ、そのおかげで、色々と解ったこともあるんだけど、無限回廊の敵って徘徊型以外は雑魚ばかりなんだなって。余裕で対処出来ているんだから、そういう事なんだよ。一応報告で魔物については教えて貰っているが、そんな深い階層でそんな魔物が出るんだって思ったくらいである。まあ、同じ魔物が出てくることもあるそうだ。流石に被りもあるんだなって思った。そりゃそうか。被らせないと終わらないわな。


 でまあ、無限回廊ばかりに潜っている馬鹿どもも大概なんだけど、聖域で訓練した奴らも大概に育ってしまった。まあ、解ってたことではあるんだけど、レベルが3000を超えてきたからな。もう魔力不足とかそういう次元ではない。神様をどの程度降ろせるのかという次元に入ってきている。3000だと、2時間程度は使用者が死なないらしいのだが、正直な所48時間くらいは顕現しておいて欲しいので、まだまだレベルが足りないとか言う異常事態に陥っている。死ぬこと前提なら良いんだけど、死なない方が嬉しいじゃない? そんな訳で、レベルをガンガン上げまくっている。戦争で魔力切れになる事なんて無いんじゃないかな。


「そして、非人間の皆には悲しいお知らせがある。既に現実を知っている人も居るかもしれないが、ヒルストン伯爵領他、第4王子派の領地以外では、非人間は家畜と同じ扱いを受けている。家畜と同様に育てられて、強制的に子供を産ませ、そして、戦争で肉壁として使っている。この王国もそうだが、隣国であるガルガントラ王国でも同じような事がされている」


「「「「「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?????」」」」」


「怒りも尤もだ。憤るのも尤もだ。この王国でもそうだが、そんな奴らを生かしておいても良いのか。そう思うだろう。最低限は生かしておいて欲しいが、非人間を家畜化していた都市町村については、虐殺も許可する。盛大に暴れてくれ。そして、解放するぞ! 非人間が家畜化されている現状を打破するぞ! これは聖戦である! 今回参加する第4王子派以外の兵力は全て敵だ! メルトリスラ王国の他の王子派も全てが敵だ! 殲滅せよ! 大義は俺達にある!」


「「「「「聖戦! 聖戦! 解放せよ! 解放せよ!」」」」」


「今から一斉に各都市町の同盟員に通達! 今知ったことを話してやれ! これは聖戦である! ただ勝つだけではない! 圧倒的に勝つのだ! それには皆の力が必要だ! 非人間を解放する! 立てよ戦士よ! 味方は少ないが、一騎当千の猛者ばかりだ! これより行動を開始する!」


「「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」


 ありのままの真実を伝えてしまった。士気はこれ以上ないくらいに上がった。さて、これをどう収束させるのかだよな。収集がつかないことになりそうなんだけど。一応だが、端末通信でやり取りをして、誰が何処を攻めるのかは予定がついている。俺はメルトリスラ王国の兵力を殲滅する側に回されたんだけどな。それ以外にもちゃんと準備はしてある。もしものための作戦も用意してあるのだ。……このことで忘れてないと良いけど。端末通信は結局、幾つあるんだろう。番号の登録も出来るんだけど、誰が誰だか解らないんだよな。同じ名前もあるし、識別できるかって言うんだ。まあ、流石に8000万個も用意は出来なかったが。それでも500万個くらいは集まったのかな?


 さて、戦場に向かうとするか。今回の俺は、戦士200人を連れて各戦場の掃除担当である。敵と味方はちゃんと区別するようにしてあるので、大丈夫のはずだ。何とか間に合ったので、ヒルストン伯爵を通じて全ての第4王子派の戦力に持たせてある。問題はないはずだ。……単純にそれ専用の索敵魔法で引っかかるアイテムを生産してもらっただけだ。金属で作られているが、お守りみたいな大きさだからな。これが無ければ殺してもいい戦力であるという事になる。ちゃんと全員分は確保したんだから、付けておいてくれないと困るぞ。今回の戦争は味方が狂乱状態だから、ちゃんと識別できる何かを持ってないと、普通に死ぬからな?

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タイトル案 2年の成果確認、戦場に行軍前に非人間家畜奴隷開放の聖戦と鼓舞 内精鋭は、(、)が間に無いから一つの単語があるのかと思ったけど、 内、精鋭 だよね
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