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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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131/191

131話 コールスに帰還・非人間差別貴族派と非人間家畜村の村人は滅ぼす

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 あれからまた走ってコールスにまで帰ってきた。余裕で走る事が出来るからな。伝令役でもいいかもしれないが、盟主が伝令役ってのもな。ちょっと違う感じがするんだよ。


 後は生産職に例の物を作らせている所なんだけど、間に合うかね? 間に合うと思うんだけどな。最大でも10億個は作れれば良いんだ。2年間もあるんだから、十分に間に合うだろう。でも、装備は間に合わないだろうな。もうちょっとベルベリアリ装備を整えたかったんだけど、無理か。流石に2年で全部って訳にもいかないよな。微調整も含めると、1日に20個作れれば良い方だからな。素材の兼ね合いもあるし、無茶は言えないよな。あれの生産の方が重要だし。


 そして俺はというと、精鋭を作る事に特化しようとしている。まずは10人パーティーで町を1つ落とせるように訓練しないといけない。1日に1パーティーを徹底的に教えるってのをひたすらに繰り返す。そして、訓練された奴らも他の奴らの訓練に回る。そうして最精鋭を100万人は揃えようとしているんだよ。ヒルストン伯爵領だけでな。これの訓練の仕方は、聖域が設置できた所からやっていってもらう。……レベル600を超える馬鹿が出てくるのかどうかだよな。最大の懸念点はそこなんだよ。最悪は消してもいい狩場を指定してもらって、こっちが作りに行くって事をしないといけないんだろうな。まだ20個くらいしか用意できてないんだけど。第4王子派だけでも100近くの貴族家がある。100個も用意できんよ。無限回廊に潜っている奴らには頑張って貰わないと。


 で、結局はデメデルが一番攻城戦に向いているんだよな。強さ的に。弱いと練習にならんだろ? 徹底的にやるんだから、デメデルを相手に第2紋章の火力を最大限叩きつける練習をするんだよ。並行詠唱と重複詠唱と遅延発動を駆使して戦うんだよ。索敵、火力、索敵、火力のループだ。1日で3つくらいの町を落としてもらう予定である。その位は出来ないと、1年以内に戦争が終わらないんだよな。電撃戦を繰り広げるぞ。


「でも、カンタレラもデメデルをソロ狩り出来るようになったんだな。……これでエスメラルダとメラリアとの3人で殲滅班に回せるな。電撃戦には第2紋章、第5紋章、第8紋章が最適解なんだよ。最低限で行くのであれば、その編成でいける。1日に町を5つくらい落としてもらえれば、簡単に海まで辿り着けるぞ」


「いやー、それは無理じゃない? 練習はしてきたけどさあ。圧倒的に無理だって。手数が足りないもんね。こういうのは第4紋章の方が得意なんじゃない?」


「エルンストが無体を働こうとしているの。ただでさえ資料作りに忙しいのに、訓練までさせるのは鬼だの」


「私はバフだけしていれば良いのかしら?」


「メラリアにやって欲しいことは、バフもそうなんだけど、本職も頼みたい。生きたまま捕えていつものあれだ。それをエスメラルダが感知してカンタレラが潰すと。基本的にはそれで行ける」


「でー? それで本当に1年で落とすの? 無理じゃない? 休憩は無いんでしょ?」


「戦争に休息がある訳がないの。隠れ潜んで休むことも出来ないの。やれなら索敵魔法で探し出せてしまうの」


「でも、3人編成は無茶じゃないかしら? 一応は対抗策を取っておく方が無難じゃない?」


「まあな。普通は10人1パーティーで運用する。不眠不休で働けとは言えないからな。拠点を作って2交代で寝るくらいの事はしないと倒れるからな。村は落とすとかそう言うのは関係ないと思うから、メインは町だな。村の村長を殺すのはちょっと……。場所にも因るけどな。場所によっては殺さないといけないことになるんだろうな」


「ん? そんな場所があるの? なんか秘密の拠点みたいなのがある感じ?」


「詳しくは言えないんだけど、そう言うのもある可能性がある。まあ、戦争の前になったら全員に教えるよ。……まあ、怒らないで欲しいとは言えない案件だからさ」


「それは、今聞くことは出来ないのかの? かなり重大な事になる気がするの」


「そうね。そこまで言い淀むエルンストも珍しいもの。何かあるんでしょうけど、言えないような事なのよね?」


「まあな。言わなかったら、何で今まで言わなかったって言われるだろうけど、戦争開始まで待てない奴らが続出するからな。これは俺の中だけで止めておく。戦争の20日くらい前にはちゃんと伝えるから。まあ、胸糞悪い話だからな」


「知らない方が良さげ?」


「知らない方が幸せなのかもしれんの。だがしかし、知らなければならない気もするの」


「知らなくて得をすることなんて殆どないわよ? 知識とはそういうものだから。何でも知っておくべきなんでしょうけれど、時と場所を選ぶって事なのよね?」


「時は選んだ方が良いだろうな。100人居たら99人はキレる話だ。まだそんな事があったって言うのも言わないでくれよ? 俺も言いたくないんだから」


 人間が非人間を家畜化してます。そんな事を言ったら、全員キレるだろうな。一部、知っているかもしれない人も居るんだけど。言いたくないし、今の雰囲気を壊したくないだろうから言わないって選択をしているんだろうと思う。けど、戦争の前には言わないとな。言った方が士気は確実に上がる。コントロールが利くかは解らないけどな。暴走するやつも出てくると思う。それは仕方がない。出来る限り、鬱憤は貴族で晴らしてくれれば良いんだよ。農民とかは何も知らないだろうから、見逃してやって欲しいと思うんだよな。


 非人間を家畜化している村の人間は皆殺しでも構わないけど。そういう事を知っているのは、子供であろうとも殺しておいた方が良い。子供だからと情けをかけるのはよろしくない。生き残り、真実を知り、どう出てくるかは解らないんだから。未来の不穏分子は叩いておくに限るんだ。


 出来る限りの人間は生かすけどな。貴族と兵士は殲滅対象だ。これに関しては、非人間は使い捨ての道具と完全に思っているだろうからな。生かしておくとマイナスにしかならない。生かしておける人間って案外少なくなるんだよ。教会の連中は全員生かす方向で。末端程、差別意識がないからな。神のもとに平等であるって思想が根付いている証拠なんだよな。問題は平民の意識改革なんだよ。特に町。村はそもそも非人間との接触が無いので、あまり悪い感情どころか、認識すらしていない可能性があるんだよ。都市は、割と富裕層はそういうのに関係ないみたいな態度を取るし、底辺層がちょっと差別的って感じなんだよな。俺らがやる仕事を何で非人間共がやっているんだ的な。


 で、問題の町。ここには結構な差別があるという事が解っている。底辺層もそうなんだけど、普通に働いている人も割と差別的である。身近な住民ってだけなんだけど、非人間よりも底辺の暮らしをしているってだけで、拒絶反応が出てくる人も居るんだよな。ヒルストン伯爵領のそういう人は、大体掃除したと思っているんだけど。


 簡単に言うと、利益をあげたのだ。安い食べ物を買えるようにしてやったり、ちょっとした仕事を美味しい金額で斡旋したり。流石に全部が全部殺したわけじゃないんだよ。殺しもしたけどさ。割と利益さえ与えれば、何とでもなったんだよな。過激派は非人間排斥主義者として殺した。そうすれば一応は無罪って話に出来るからな。利用をさせて貰った形になる。


 だから、ヒルストン伯爵領は大分住みやすくなっていると思うぞ。行商も出来ているし。ヒルストン伯爵領からは出れないけどな。出たら自己責任だ。殺されても文句を言えない貴族領だからな。そう言うのは止めにしないといけないんだけど。こっちも利用している所があるので、何とも言えないんだよな。

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タイトル案 コールスに帰還・非人間差別貴族派と非人間家畜村の村人は滅ぼす
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