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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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126話 身代わり人形・王子護衛条件・移動速度を上げる魔法を教えよう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「何を作ったのかを聞いてみたいが、問題ないのか?」


「問題無いですね。作ったのは、身代わり人形です。幾つか種類を作ってみたんですが、本当に出来るとは思ってもみなかったので、会心の出来ですよ。前にちょっと身代わりの魔法を作ったことがあったんですけど、それよりも汎用性が高くて、中々にいい出来なんですよ」


「ん? それのどんなところが良いんだ? 人形なんだろう?」


「人形なんですけど、例えばその魔法を人形に使ってから劇毒を飲まされたとしましょう。そうした場合、その劇毒の症状が人形に移り、人形が破壊されます。飲まされた側には症状が出ません。まあ、ある程度大きい上に、近くに居ないと発動しないという欠点があるんですが、20mくらいなら離れていても問題はありません。他にも、外傷を肩代わりしてくれる人形なんかがありますけど、材料に豊穣神の土を使うんですよね。神様系素材だけあって、色々と使い道があるんですが、身代わり系の道具としても使えるとは思ってませんでした」


「突っ込みたい所は山ほどあるんだが、それが一体幾つ用意できているんだ?」


「さあ? 戦争に行く前に作ったものですから、今は100個くらいはあるんじゃないですか? そんなに優先度が高くなかったので、多くは作らなかったんですけど」


「……それだけできれば問題無いか。後は、礼儀作法が出来るかどうかなんだが、出来るわけがないよな?」


「出来るわけがないでしょう? こっちはスラム育ちですからね。それでもなんだかんだと人間だと誤魔化しがきく、エルフで揃えようかなとは思っているんですけどね。エルフって割としっかりとしているというか、がさつな人が少ないので」


「エルフか。確かに肌が白いが、人間だと言われても信じてしまう時があるからな。流石に耳を見れば解るんだが」


「ですよね。メルキュルも考えたんですが、指が7本あるって気が付かれたら終わるので、それならまだ礼儀作法を覚えやすそうなエルフの方が良いのかなと思います。知識欲は本物ですし、割と良い魔紋章も揃っているんですよね」


「ほう。そう言えば、お前たちの同盟は英雄紋章を過小評価しているという話だ。それで実績も上げているのだから、事実なのだろうな」


「ええ、使いどころが無いのであっても困るだけですね。送り込むのは第1紋章2つ持ちが確定。第2紋章2つ持ちが確定。第5紋章2つ持ちが2人確定。第7紋章2つ持ちが2人確定。第8紋章2つ持ちが4人確定。第9紋章2つ持ちが2人確定の12人は確定してます。第8紋章が最低でも4人は必要だと思うのと、第7紋章も2人は必要でしょう。後は良い感じに選ぶつもりです」


「第7紋章2つ持ちが2人もエルフで居るのか。……だが、2人で足りるのか? 致命傷を避けられる人形があるとしても、回復できる奴は多い方が良いのではないか?」


「2交代で十分だろうと思います。……一応言っておきますけど、セツラミラルーベを使っても死なないですからね? あれは大半がレベル不足と熟練度不足で魔力欠乏になっているだけです。本来であれば、死なないですからね? なので回復要員は2人も居れば足りるんですよ。足りないって言うのであれば、第5紋章と第8紋章でしょうけど、どうするか。難しい所ですね」


「本当に非常識な奴らだよ、お前らは。まあいい。人選は任せる。だが、どうする? ここまで話をしたのは良いが、モリエラルト公爵様に伺いを立てるのにも時間がかかるぞ。手紙は今から用意をするが、到着するのは何時頃になるのやら。少なくとも話を通すのに80日。そこから王族会議を開催するのに30日ほどはかかる。そこから1年かけて招集し、宣戦布告をし、更に1年後に開戦だ。それでいいのかどうかだな」


「良くないですね。流石に遅いので、俺が手紙を持って走ります。その時に精鋭20人も人選を終わらせて一緒に走ります。そうしたら3日も経たないうちにモリエラルト公爵様の所には付きます。そうすれば80日程度は短縮できるでしょう?」


「ああ、そう言えば、移動速度も出鱈目だったのだな。……その移動速度を上げる魔法は教えて貰えるのか? 今後にも役立ちそうだ」


「別に秘密でも何でも無いので、問題無いですよ? 下級魔法、中級魔法、上級魔法と教えれば良いですよね? 後はどの魔紋章で使えるのかも記載しておきます。個人で移動をするのであれば、第1紋章と第4紋章になるんですけど、全体で移動するなら第8紋章ですね。その辺りも書いておきます。モリエラルト公爵様に渡す手紙を持ってきてもらったときに渡せば良いでしょうか?」


「ああ、その時で構わん。では、領都に留まるのか? その方が早く連絡が取れるのだが?」


「そうですね。人選をするのに領都と他の都市町を行き来するかもしれないですが、基本的にはここに居るつもりです。人選にも2日ほど頂ければと思います」


「解った。……最後に、お前の狙いを教えてくれ。何をしたいと思っているのかだな」


「……このくそったれな世界に自由を、でしょうかね。まあ、色々とあったんですよ」


 そう、色々とあったんだ。色々とな。これほど自由に出来たことがないんだ。でも、自由って難しいよな。何かをするという事は、その他をしないと言う事だもんな。俺が2人も3人もいる訳じゃないし。居たら、楽しい事になっていたのか? いや、結局世界の運命は変わらないだろう。魔王が出てくることも、変わらないんだろうな。これがその世界なんだ。そうやってあるんだから、そうなるしかない。


 そこに自由を加えてくれと言うのが俺のエゴだ。人ってものは、それぞれのエゴを主張し合いながら、喧嘩するものなんだって解ったからな。俺が決めた。俺に従えでは思ったように動かない。皆の方向性を決めないと動き出すことはない。それは、今回の事で感じたことだな。よりよい未来を願い、1つの可能性に向かって進むことが出来れば、それはとても良い事だと思う。それも、エゴなんだけどな。


 さあ、世界と戦おう。エゴで支配された大陸を、エゴをもって統一しよう。旗印は手に入れた。それを振ってくれる人は手に入れた。では、行先を決めようか。天国か地獄かそれとも別の異世界か。まずは大陸を統一する。それも出来るだけ早く。そうした後に、余力が残っているのであれば、他の大陸に進出しよう。2体の魔王をも打ち倒し、他の3つの大陸も統一出来たらなとは思う。


 別に併合でも構わんのだ。理念が同じであれば、違う国である必要も無いんだからさ。その時は一緒になればいい。出来ないことはないと思う。同じ志を持っている人は居ると思うから。逆に人間が差別されていても、併合は受け入れられない。全てが平等に、自由に生きられる世界を求めているんだ。……言い方としては、共産主義に聞こえるけど、そうじゃない。でも、民主主義でもないんだ。ここまで広いと、民主主義は無理だと思う。やっぱり王国かな。王国は、王さえ腐らなければ良いんだよ。でも、長くは続かないと思う。誰を王にしても、結局は何処かで分かれてしまう。それは仕方がない事だとは思うんだよな。


 出来ることはする。出来る限りのことはする。だが、未来は後の人の自由だろう? 悪いと思うのであれば、壊してくれても構わない。出来る限り良いと思うものを残すつもりでは居るけど。でも、こればかりはやってみないと解らないしな。


 さて、そうなると、人選からしないといけないな。まずはしっかりと第4王子を守ってくれる人を探さないと。魔紋章もそうなんだけど、まずはそこがしっかりとしている人を選ばないといけない。旗印を守ることは必須だからな。

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タイトル案 身代わり人形・王子護衛条件・移動速度を上げる魔法を教えよう
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