112話 聖域を沢山作って神を強化予定。この聖域で戦う魔物はデメデル
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「とりあえず、クレイダーナーを運んでくれ。色々と話もしたいけど、多分死んでないから。まだ魔力的にも残っているって話だったしな。でも、レベル1000を超えても15分しか出てこられないのか。それは難儀だな」
「……それどころではないの。エルンストが普通に会話をしていた方がおかしいの」
「だよねー。あれを見て平然と話しかけられるっておかしいんじゃないの?」
「普通はあの威圧感にやられるはずだ。どう考えても普通じゃなかった」
「あぁ。やべぇなんて簡単な言葉じゃぁ説明が付かねぇくらいにはやばかったぜ」
「いや、おかしくはないだろう? 大分存在を抑えてくれていたと思うし。神様の圧はそれなりに感じたけどさ。それだけだっただろう?」
随分と手加減をしてくれているというか、ここまで存在を抑えて召喚されるんだって思ったくらいだ。むしろ、これで威圧されていたら、他の神様系統の魔物にも威圧されるぞ? 伊達に神の名を貰っている訳じゃないんだよなあ。
無理な時は無理って言えるだけの強い意志を持たないと、こっちがやられる。こういうのってSAN値が削られるっていうんだっけ? そこまでの圧力じゃなかったと思うんだけどな。まあ、確かにおかしいとは思ってたぞ? おかしな強さというか、絶対に勝てないって思う感じはしたけどさ。それだけなんだよなあ。それ以外は大分手加減していて貰ったと思うんだよ。
「普通では無かったですわね。存在の力を抑えてあれなのだとしたら、あれに慣れる必要もあるのかしら? その内共闘しないといけないのですよね?」
「うむ。ただ、共闘が意味を成すのかが解らん。この光景を見ると、もう神だけで良いのではないかと思えるな。流石に地形を変えるだけの力は持ち合わせていないのである」
「そうだな。何をしたのかが全くわからなかった。これが神の力か」
「神様ってものは理不尽の塊だからな。最上級魔法を使っていたんだろうと思うんだけど、それ以上の可能性もあり得るんだよな。唇を読む魔法や、音を盗む系の魔法を使っていたんだけど、全く解らなかったからな。神様だけが使える魔法って言われても驚かんよ。それだけ特別な魔法だったんだろうしな」
「……えー。あの空気でそんな事出来る? 普通は無理でしょ?」
「そうね。やっぱりエルンストは何処かおかしいのよ。そうでなければ、ああやって神様と会話なんて出来ないもの」
「だよなぁ。オレでも脚が震えてたんだぜ? よくもまぁ平気な顔して話せるよなぁ」
「戦って勝てるのかは基本的に計るべきだぞ? まあ、絶対に勝てないってくらいの差があったけど。強さを計るのは普通の事だろう? でも、それでも魔王に負ける可能性があるんだから、魔王も大概おかしな存在なんだけどな。あれと一緒に戦わないといけないんだから、困ったものだよ。とりあえず、ノルマは決まったけどな。聖域を沢山作らないと、神様が強化されない。誰も強化なんかしてないみたいだし、ちゃんと聖域を作る事を考えないといけないな」
「……戦う気でいたのかの? 無謀もいいところだの。正直あり得ないの」
「うむ。ただまあ、聖域の話は解ったのである。神様を強化するには聖域が必要なのだろう? それを作るのには賛成である。この先の戦闘を考えるのであれば、呼びだした神が強い方が良いのである。まあ、戦わなければいい話なのだが」
「無理だろう。エルンストの話ではてしらはほぼ確定で魔王と戦う事になる。人間であるエルンストは死んでいる可能性があるが、他の種族はそうではない事もありえるからな」
「そうだな。我らは生き残っている可能性は十分にある。しかし、この世界に大陸が6つあるというのも初耳なのだが?」
「それは神様が教えてくれたんだから、間違いはないと思う。しかも2つは落ちているって話だしな。無限回廊をそれなりに潜っていたはずなんだよ。何度も神降ろしの宝玉を使ったって事はさ。まあ、クレイダーナーよりも潜っていたのかは知らないけど」
「エルンストよ。拙者らは先に戻らせてもらう。クレイダーナーを運ばねばならない」
「さよう。己らに任せて、とりあえずは聖域の探索をお願いできるか?」
「何がいるのかは、僕も気になりますが、とりあえずはクレイダーナーを運ばないと行けないので」
「ああ、そうだな。ありがとう。助かったよ。こっちでちょっとばかり調査をしていくから、ゆっくりと休んでくれ。多分だけど、明日の朝にはクレイダーナーも起きてくると思うから」
うんうん。ゆっくりと休んでくれ。……明日は休みにした方が良いと言うつもりだったのだが、無限回廊にいくんだろうなあ。色々と話をしたかったんだけど。特に急いで無限回廊を更新する必要は無いんだしさ。攻略不可能って解ってしまったんだし。無理だよな。1京層目って、どうやったら辿り着けるのかって話なんだよ。人の寿命だと無理だよな? 実現不可能だよな? ……寿命を伸ばす方法があるんだろうか。それとも、何世代にも分けて無限回廊を攻略すればあるいは? いや、移動時間だけでも大変な事になるから無理だろうな。
さて、こちらも行動しますかね。聖域に何が居るのかを調査しないとな。聖域に出る魔物は1種類。そう決まっている。これは何層まで行っても同じだ。その代わりノンアクティブだし、神様の使いみたいなものだからな。強くはないけど、厄介なんだよな。大抵耐久お化けが出てくる。
「さあ、とりあえずは1戦して帰るぞ。魔物は1種類しか出ないから、何が出るのかお楽しみって感じなんだけど、今後ケセリリ様の聖域はその魔物が出る事になるから、強さだけでも計っておかないとな。じゃあ、出発だな」
「はいよー。もうほとんど夜だけど、なんか知らないけどここって明るいしね」
「……索敵にも反応はあるがの。これだけ弱い反応も珍しいの」
「あー、そうか。今まで索敵魔法を使ってきたけど、今の索敵魔法だと聖域の魔物は微妙なんだよな。ノンアクティブだから、こっちが攻撃しないと敵対認定してこないし。悪意の索敵魔法を使ってみたら解ると思うんだけど、何にも引っかからないからな。まあ、間違って戦闘になるって事は無いんだけど、索敵はしっかりとしておかないといけないかな」
索敵も万能じゃないからな。万能系の索敵魔法って、結局は色んなものに反応するし。対魔物用の索敵だと人は引っかからないし、今回みたいなノンアクティブだと悪意系でも引っかからないしな。
まあ、不用意な戦闘は起きないから問題なしだな。採取には適した場所なんだよな。いい場所になってくれたと思うんだよ。ここの空気は割といい感じだしな。落ち着いているというか。
「さて、お客さんを見つけてこっちには来たけど……。うわぁ。結構厳しい魔物を選択してくるじゃん。神様系の魔物かあ。カンタレラに期待しないといけないかな。それと、ガストビ。結界魔法でしっかりと拘束してくれ。グロスは回避主体で。耐久お化けだ。堅いからマジで気を付けてくれよ? 全滅は無いと思うけど」
「なんだぁ? そんなにやべぇのか?」
「うむ。ここまで警戒したエルンストは初めて見たのである」
「それで? あれはなんという魔物なのだ?」
「あれはデメデルだな。豊穣神の魔物だ。神様系統。ドロップは滅茶苦茶美味しいけど、耐久力が高い。カンタレラは上級魔法を連射な。ダルレスも攻撃を緩めないでくれ。グロスは前衛。ガストビはグロスとこっちを結界で守る。他は拘束系の魔法をガンガンと使ってくれ」
ガチで強い魔物だけど、勝てない訳じゃない。1体しかいないし、そもそもノンアクティブ。先制攻撃は出来る。ドロップ品は豊穣神の肥料と豊穣神の土だったと思う。両方とも農村に持っていけばやばい事になる代物だ。さて、戦闘開始だ!




