111話 六大陸の2つは魔王達が支配済み、魔王軍殲滅遠征予定。聖域誕生
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「魔王って何処に現れるのか、解ってないですよね? この大陸に出てくることも考えているんですよ。で、今のこの世界に魔王って居ますか? 別の大陸に居ると思っているんですけど」
『優秀なのを送ってねって言ってあったけど、本当に優秀なのが来たんだ。そんな事も解っているんだね。そうなんだよ。この世界には大陸が6つあるんだけど、その内2つが魔王に支配されてしまっているかな。ここ含めて4つはまだだね。次の魔王が何処に来るのかは知らないけど、ここの可能性も十分にあるよ。でも、次のいつ来るのかは解らないんだよね。その辺は微妙に違うし。でも確かにそろそろ来るんじゃないかなって思っているよ』
色々と聞きたいことが出来てくるなあ。優秀なのを送って貰うって、何だろうね?
誰でも良かったんだろうけど、俺が呼ばれたのは偶然だったけど、それでも何かしらの力が動いたと言う事なんだろう。何かしらの対価に、俺が選ばれたって事なんだろうな。うわぁ、世間話してぇ。でも流石に怒られるだろうからな。世間話で終わりましたとか流石に許されないだろう。でも、定期的に呼びたいまであるな。神様、色々と情報を持ち過ぎだと思うんだよな。そりゃあ神様だからな。持ってて当然なんだけど、猛烈に世間話をしたい。
「色々と聞きたいこともあるんですけど、とりあえずまずは、時間内にここの狩場を聖域に買えて貰いたくてですね。この狩場全部を変えて貰ってもいいので、聖域化して欲しいです。後は、草素材でカイオテ、メーデル、エルダンテを。茸素材でジョール、コーロイト、マコマを。水素材でジョクリア、スイレイシアを。結晶素材でマグネタルトを採れるようにお願いしたいです」
『オッケーオッケー。見事に下級ポーション、中級ポーション、上級ポーションの素材だね。流石に調べているなあ。それだけでいいの? この数だと、余計な物も生えるけど大丈夫?』
「大丈夫です。ちゃんと上級鑑定魔法を使い倒すので。その分、魔王討伐にはご協力をお願いしたいです。大陸を渡る可能性もありますし、何度か呼ぶことにはなると思いますけど」
『おおー。人の子が贅沢な事を言っているけど、魔力が増えるのは良い事だしね。人の子からお願いをされたんだから、聖域を作っても問題ないよね。ふふん!』
まあ、聖域がとても貴重な事はよく解った。魔王戦までに聖域を他にも準備しないといけないかな。全員強化状態で来てもらわないと勝てないってことは無いだろうけど、苦戦するとか嫌だからな。特に別大陸に居る魔王討伐とか、絶対に来てもらわないとやばい事になっていると思うので、来てもらうのは確定なんだけどさ。
『じゃあ、作り変えるよ? ――――――――――!!! ―――――――――!!!』
……魔法名が聞き取れなかったな。唇を読む系の魔法も使っていたんだけど、解らなかった。そもそも声なのかどうかも怪しかったけどな。
けど、酷いことになったなあ。この辺で天変地異が起きている。地面がひっくり返り、森が沈み、水が噴き出してきている。何なんだこれ? これで全域をやっている訳だろ? 規模がデカすぎるんだよなあ。流石に上級魔法でもこうはならない。これを使いたかったから唇を読もうとしたんだけど、流石に許されないか。しかも気が付いているって感じで見られたし。まあ、発音できない以上はどうしようもないんだけどさ。
体感、1分くらいで作り変わってしまった。……マジでやばいよなあ。これが神様の魔法か。激ヤバ案件なんだよなあ。普通に地形変化をさせてくるとかやばすぎだろう。森だったのが平原に作り変えられてしまった。何処からともなく水も湧いて出てきているし。川になってないから、圧力とかどうなっているんだろうな?
『ふー。お仕事終わり! ……でも、クレイダーナーって凄いね。まだ魔力が4分の1くらい残ってるよ。これだけの魔法を行使しても死なない人の子って殆どいないんじゃない? 特別な存在って訳でもないみたいだけど?』
「いえ、多分特別ですよ。俺みたいなのとは違いますけど、無限回廊をひたすらに潜っているような猛者ですからね。今の所835層に到達しているみたいです。何処までいけば最深部に届くんですか?」
『あー、無限回廊に潜っているのか。そりゃあ強くなるはずだよ。無限回廊はね、無限ではないんだよ。実は終わりがあるんだよね。まあ、人の子では無理だとは思うけど。でも、もし1京層目に辿り着いたら、神域に来れるよ。あたしたちが居る場所に辿り着くの。その時は11柱目になる事になるかな。あたしたちはそもそも初めの10柱だったけど、もしも辿り着いたら、魔紋章が増える可能性もあるんだ。それは覚えておいて欲しいかな。だから、もし会いたければ、おいでよ。待ってるからさ』
「いや、無理ですから。寿命で死にますから。それにそこまでの階層まであるって事は、他世界の神様の分身と言うか、模造品を倒さないといけないでしょ? しかも徘徊型も何体に増えるのかも解らないし。絶対に到達させる気がないでしょ」
『あははー。まあね。辿り着かれても困るかな。世界の決まり事で、終わりを作らないと行けなかったんだよ。でも、それだけの魔物を考えるのも大変だったんだよ? 他の世界から流用流用で作ってさ。一体いつになったら世界が始まるんだろうって気になるくらいには大変なんだから。でも、作ってから人の子を配置して1万年と少し、この大陸の人の子はちょっと弱くなってしまったよね。一番強かった大陸の子たちは、魔王との戦争で滅ぼされちゃったし。良い所までいったとは思うんだけどね。それでも5回目くらいでやられちゃったから。でもペンテリトは何回か呼ばれていたみたいだよ?』
……ん? 待て。待て待て待て。ペンテリト様は、第10紋章の神様だ。その1柱しか呼ばれてない? とんでもないことを知ってしまったのでは? 世界が始まってから1万年と少し、1度もケセリリ様は呼ばれてない? それは、もしかしてやばいのでは? 世界征服、出来てしまう可能性が微レ存? 寿命的に間に合うのかが心配だけど、間に合ってしまう可能性もある。
嘘だと言って欲しかった事実である。この大陸だけの話かと思ったが、世界が第10紋章を使っていることが発覚してしまった。……いや、まだ違う可能性もある。第10紋章が必要ないから、毎度毎度生贄にされていた可能性があるぞ。誰だって要らない紋章の奴を捨てたいと思うだろう。貴重な紋章持ちを使うのかって話だ。もしそれが真実であるのであれば、人の子は外道であると言う事になるんだけど、大丈夫なのかね? まあ、俺達の知ったことではないのかもしれないけどさ。
『うーん。そろそろ行かないといけないかな。まだいて欲しいって言うのであれば、まだまだ居られるんだけど、その分クレイダーナーの体に負担がかかっちゃうしね。長い事あたしを降ろしている状態を続けたいなら、まだまだレベルが足りないかなあ』
「……とんでも発言を叩き込んでくれたのは解ったんですが、レベルが足りない? 1006まで上げて貰っているんですけど、それでもまだ足りないと?」
『うーん。人の子の体にあたしの魔力が混ざっている状態だから、レベルが1000くらいだと死にはしないけど、15分くらいが限界じゃないかな? もっと長く居て欲しいのであれば、クレイダーナーの命をかけないといけないと思う。それだけ神の魔力って異物だからね。居ようと思えば、何時間でも居られるよ? その分、神降ろしの宝玉の使用者が生きていられるのかは別問題だよ。魔力量的には大丈夫でも、体が持たないんだよ。残念だけどね』
「まあ、それはそうでしょうね。こうしているのに無事なことが不思議なくらいなんでしょうから」
『そうなんだよ。じゃあ行くね? 聖域を作らせてくれてありがとう。また呼んでね』
そう言うと、クレイダーナーの体が金色に光り輝き、光の柱がまた天を貫き、消えていった。そして、クレイダーナーは、その場に倒れ込んだ。




