107話 地図を300人で5000枚模写・明日コールスで明後日大魔の森
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「厳しいの。こんな作業はしたくはないの。他人の手も借りては居るが、これは辛いの。無限回廊の地図でもお腹いっぱいだの」
「仕方がないだろう? 1200パーティー分と、それ以外にも多めに欲しいんだから。目指せ5000枚。大きな1枚なんだから5000枚で良いんだよ。個別に詳しいのもあったっぽいけど、それは要らないと判断した。模写する魔法を使うとはいえ、自動では描いてくれないからな。あくまでも補助機能であって、コピーではない。模写なんだよなあ。コピーが欲しいのはその通りなんだけど」
「でも、これだけ人が居るんだから、そんなには苦労しないだろ? まあ、原本が無ければ模写も出来ないんだけど」
「ほら、原本が出来たぞ。仕事だ。お前も仕事をするんだよ」
「メルトリスラ王国って広すぎじゃね? こんなに広くてどうするつもりなんだろうな?」
「さあ? でも侵略戦争を仕掛けるんだぞ? まだまだ足りないって事なんじゃないか?」
「欲深い人間はこれだからいけないのよ。自分たちが住む場所があれば良いだけの話でしょう?」
「そうよね。でも、非人間の為には私も戦うわよ? 皆を助けたいもの」
「いや、女は子供を産んで仲間を増やしてくれって言われてただろ? いい男は居ないのかよ」
「……聞いてはいけないことを聞いたわね?」
「え? いや、何する、ぎゃぁあああ!」
いや、痴話げんかは良いから、模写してくれ。沢山あった方が良いんだから。ついでに隣国の地図もあれば言う事なしなんだろうけど、流石に無いって話だろうし。あったら簡単に侵攻ルートを決められるんだけどな。でも、その為には端末通信が必要だし、そっちも数が揃ってないから問題しかないんだよな。1万とか2万とかは確定で必要になるんだけど、そんなに数が集まるのかは微妙な所だ。欲しいんだけど、欲しいと思うと妖怪が邪魔をするからな。マジで妖怪が強すぎる。どんな魔物よりも強いのが、妖怪物欲センサーだからな。妖怪の討伐方法を誰か教えてくれ。あれマジで最強だから。どんなことをしても倒せないんだよな。物欲がある限り、何処にでも出てくるし。狩場で出てくるならまだしも、町でも都市でも出てくるからな。
因みに原本の地図は返してきた。今は写しをひたすら写しているだけなんだよ。模写魔法も全部描いてくれればいいのに。コピー魔法は流石に無かったんだよな。あっても不思議じゃないんだけど。無いものは仕方が無いので、手で写す。まあ、ある程度は補正が働くので、楽と言えば楽なんだけど、終わりが見えないってのが問題なんだよなあ。
ここに集まって貰ったのは300人。第5紋章持ちの皆さんで、今日が特に何もすることがない人たちに集まって貰った。非番とかもあるんだよ。領都って広すぎるし。狩場もその分広いんだけど、メインはエドル高原だからなあ。だって、隣接地の狩場はトレントの森とオークの森だ。人気過ぎて行く場所がない。実質1択である。その分広く使えるので、どんどんと奥へと向かっていってもらっているが。80万人も雇用しないといけないんだから、まあ、難しいよね。
拠点の費用も馬鹿にはならないけど、資金的な心配は何一つしていないので、問題はない。無限回廊でも儲かるし、妖精の泉でも儲かるのだ。資金は潤沢。問題があるとすれば、この人員を支えるだけの資金源になるのかだよなあ。十分になっているんだけど、値下げをしただろう? まあ、大丈夫だろうとは思うけど、一応心配ではある。計算はしたことあるけど、大丈夫って計算の範疇だしな。下げようと思えば、まだ下げられる。原価割れみたいな事にはならないはずだから良いんだけど、原価近くですって事にしておかないと、これ以上は下げられないって言えないからな。
後は大魔の森がどうなるのか次第なんだけど、流石に魔人が出てくることは無いと思うんだよな。そんな事に成ったら、戦争が楽勝になってしまうんだよな。戦争が楽勝とかどういう事だって話なんだけど、合金素材として優秀ならガチでやばい事になるからな。シヴァとか最高なんだけどな。今回も合金素材であれば、なんだけど。
まあ、シヴァが魔人枠に居る事も若干の疑問なんだよな。まあ、その会社の判断なんだから、仕方がないんだけどさ。阿修羅も魔人枠。でもこっちは鬼神の枠も使っている。ロキは純魔人なので、別に良いんだけど、シヴァはなあ。創造と破壊の神だった気がするんだけど、破壊の方が強かったのかね? 詳しいことは知らない。
「エルンスト、大魔の森はどうするのかの? 何時になったら行くつもりかの?」
「え? あー、明後日くらいを考えているんだけど。とりあえず、コールスまで移動しないといけないからさ。そこで神降ろしの宝玉を回収して、レベルがおかしい事になっている奴を呼ばないといけないだろう? 多分無限回廊に居るんだろうから、呼んできてもらわないといけないし。帰って来るとは思うけど、夜になる可能性もある。まあ、夜でも良いからやるんだけどな。神様に時間は関係ないし。まあ、最大でも10個までしか使えないんだけど」
「1つで十分だの。神が出てきて対処が不可能とは思えないの」
「まあ、そうだよな。神様が出てきたら間違いなく大魔の森は無くなる。でもその前に調査は必要だからな? とりあえず1戦するつもりだ。少なくても1戦、多かったら5戦くらいはするんだけど」
それは狩場次第だからな。どんな悪魔が出るのかは知らないが、激ヤバの狩場なんだから、想定を軽く超えている可能性もあるんだよ。逃げる手段? あるよ。退路は確保できている。
流石に特攻はしないからな。ガストビと俺で何とか逃げる算段はついている。魔物は通常時は狩場から出てこられない設定の筈だからな。出てこられるようになっていたら、皆で袋叩きにすれば良いだけなので、何とかなるとは思うんだよ。
大罪の悪魔でも戦えるだけの戦力はあるし、問題無いとは思うけどな。魔神が相手でも負けはしない。苦戦はするだろうし、慢心してたら負けるだろうけど。それでもそれ以上に素材が欲しいので、戦うという選択肢しか無い訳なんだけどさ。
「まだ、まだこんなにあるのか」
「300人でやるって話なんだから、1人15枚は描かないと終わらないからな?」
「細かすぎるのも考えものだよな。誰だよ。こんなに広い国にしたのは」
「ヒルストン伯爵領でも十分に広いよね。何でここまで広いのかが解らない」
俺も解らない。広すぎだろうとは思う。メルトリスラ王国で、多分地球上の陸地全部くらいの面積があると思うからな。詳しいことは知らんけど。でも、対角線に移動すると、馬車で360日くらいはかかるって話だし。馬車って基本的に50kmくらいしか進まないし。走った方が進むんだよなあ。馬の限界がそんなもんだ。訓練された馬でも100kmも進まない。馬車って、馬にとっては大きすぎる荷物だからな。時速3kmとかでしか進まないのが普通だ。普通に歩いた方が早い。荷物が何も無ければの話だが。
まあ、自己バフをベルベリアリの装備で使えば、8000%くらいの効率で強化がされる。80倍である。身体能力を5%引き上げるのであれば、400%引き上げる事になる。実質5倍だ。それを重ねがけるんだから、40倍くらいになる。そうすると、地面が抉れる様な脚力になり、まあ、はっきり言って頭がおかしい事になるんだよ。動体視力も上がっているからついて行くことが出来るが、今度は人間の脳の処理が追いつかなくなるんだよな。
そこまで行くと、世界が広くても問題無いのである。そんな結論にするなとは思うんだけど、ゲーム時代はそんな感じだったしな。でも、現実だと地面が大変なことになる気がするんだけど、大丈夫なのかね? 俺は道路工事なんてするつもりは無いんだけど?




