106話 中級ポーションは500トマス、上級ポーションは8000トマス
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「解りました。では、中級ポーションは500トマス、上級ポーションは8000トマスでどうですか? こっちとしても、ある程度の儲けは欲しいので、限界ギリギリの値段ですけど。費用対効果はその位欲しいですね。苦労はしましたけど、初期費用は回収しましたし、殆ど原価だと思うんですが」
「助かる。財政的に厳しかったのだ。それと、第4王子派の貴族家に売りに出すことも許可が欲しい。横流しになるが、第3王子派の権益を少しでも剥がしておきたいと思っている」
「問題ありませんね。供給量は今まで通りか、もっと供給することになるかと思いますが、どんどんと売りさばいてくれて構いませんよ。その分は、非人間の奴隷を買う資金にしてくれればと思います。領都の同盟拠点に持ってきてもらえれば、そのまま保護してしまうので。そして行く行くは戦力にですね。隷属の首輪の外し方もあるので、奴隷でも構わないんですよ。あ、ガチの犯罪奴隷は必要ないです。一般奴隷と借金奴隷でお願いします」
「そこまで言われなくても、非人間で軽犯罪奴隷、重犯罪奴隷を探す方が難しい。犯罪者は圧倒的に人間の方が多いのだ。非人間でそうなっている場合でも、貧困からの盗み程度の事だからな。厳選しなくても普通に買い漁るだけで問題は無いのだ」
あー、そうかそうか。非人間の方が圧倒的に強ければ、アングラで色々とやっている可能性もあったんだけど、種族的にガチで止められないって事は殆どないしな。獣人の中にちょっと強いだけっていう種も居るのは居るし、竜鱗人なんかも力は強いけど、正義感も強いんだよな。犯罪をするとは思えないんだよ。
一番犯罪をおかしそうなのがハーフリングだな。重犯罪は無理だけど。軽犯罪くらいならやる可能性がある。金を持てば解決するだけの事ではあるので、気にはしていないんだけど。
「要望ってその位ですか? その2つであれば、こちらとしても何とでもなるので問題ありませんが。むしろ買い取る量も考えて貰っても良いですよ? 全部買い取ってもらわなくても、こっちでも使い道はありますし。ストックしておくことは悪い事ではないですしね」
「そうだな。過剰供給になれば、買い取りも拒否させてもらうとするか。こちらもそちらも慈善事業ではないと言う事だろうからな。絶対に無いとは言わないが、殆どは買い取るとは思うぞ。何せ他の貴族家にも売るのだからな。その位の利益は上乗せさせてもらっても良いのだろう?」
「想定の範囲内ですね。むしろどんどんと儲けて貰っても構いませんよ? 流石に俺達の同盟が商売に向かう事は出来ないので。……ヒルストン伯爵領では商売をしていますけど、他の領地でそんな事をやっていたら、奴隷として捕まるのが落ちでしょう?」
「ほう、よく解っているじゃないか。その通りだ。確実にとは言わないが、奴隷として捕まる事もあるだろう。まあ、反撃で酷いことになるとは思うがな。それでもゆっくりと眠れる時間も必要だろう? 夜中に攫われるという事もあるだろうからな」
「でしょうね。やっぱり商売に関しては、人間を挟まないと無理かな。人間の同盟員が欲しいんですけど、差別意識のない人間って殆どいないんですよね。本当に希少種ですよ。人間でも非人間でも大して変わらないっていうのに。変わるのは魔紋章であって、それ以外は殆ど無意味と言うか、身長くらいですからね。高い方が良いのか、低い方が良いのかは、好みによりますし」
普通に商売してたら人間を殲滅しかねないので、ヒルストン伯爵領からは基本的に出ないようにしていたんだよ。隣の貴族家が第4王子派って確証は何処にもないからな。小鬼の森を通った時が例外だったんだ。だって向こうは壊滅的打撃を受けていたんだから。こっちに構う余裕は無かっただろう。
商売できる種は沢山あるんだけどな。まあ、そんな事をしたら、色んな産業が破壊されると思うんだけど。でも、品質的には無限資源は中の中なんだから、高級路線を採れば普通に勝負できると思うんだけどな。高級品じゃないと我慢が出来ない人たちが居るんだし。主に貴族とか貴族とか貴族とか。
庶民は中の中もあれば十分なんだよな。と言うか、品質的に無限資源に負けるのはちょっとなあ。……負けている製品も一部あるのが問題なんだよな。農村もちゃんと魔法を使っていたらこんなことにはならないはずなんだけど。
でも、上の上にしたければ、第6紋章持ちが欲しい所。品質を良くするだけであれば、どの魔紋章でも良いんだけど、生産と言えば第6紋章。勿論農業も出来る。畜産業は、あんまり? 肉が採れる環境にあるから、畜産業は難しいと思うんだよな。やっていない訳がないのと、絶対に美味しくできるのであれば、やった方が儲かるとは思うんだけど。ブランド牛とかも値段が凄いって言うし。1kgで5万円とかするんだろう? 美味しいんだろうな。食べた事無いけど。
「転売をすれば、金には困らなくなる。それで奴隷を買い漁ってくれば良いんだろう? こちらとしても、そうすれば戦力が増えてくれるんだから、申し分なしだ。多少の金は心配するな。ここまで値引きしてもらえれば十分な余裕が生まれるからな」
「では、交渉はこれで大丈夫と言う事ですね。こちらがやる事としては、地図を借りていって明日には返却すると言う事と、直ぐにでも他の貴族領に行って、戦力を増やしてくると。その位ですかね?」
「そうだな。それで頼む。他に言いたいことは無かったか?」
「これで大丈夫だと思います。では、地図を受け取りたいと思います」
「ああ、……これだ。返却は門番をしている兵士に頼む。それでは、頼んだぞ」
「おまかせください」
ふー。とりあえず終わったな。要求はちゃんと通ったし、要望も無茶なことは言われなかったし。そして、大きなところで嘘も付かれなかったからな。問題なしだろうと思う。明確な悪意があれば対処したんだけど、最後の要求だけが少しだけ嘘が混じっていた。それはどうでもいいな。許可されること前提で動いただけだと思うし。
転売を許可したと思うんだけど、それはもう既にしていることだと思うんだよ。その辺りで反応したからな。駄目な訳が無いので、どんどんとして欲しいんだけど。第3王子派とか言う使えない人間を集めている派閥とか、潰れれば良いのだ。慈悲はない。
大問題になる事が無かったのは良かったよな。それに、護衛も居なかったのは好感触だ。隠し通路は幾つかあったけど、そこにも兵士は潜んでいなかったしな。こっちを信用してくれている証拠だよな。多分だけど。無警戒で普通は会おうとは思わんとは思うんだよ。
「お疲れ。とりあえずは要求は通ったし、要望も無茶苦茶な事を言われなかったから問題なしだな。資金的にも余裕があるし、1200パーティーを作って早速って所だろうな。一気に全部終わらせるつもりで居るからな。領都の人材は結構いい感じっていう話だし、問題にはならないと思うんだよな。元々長い事同盟を維持してきた人たちが中心になってくれればそれでいいと思うんだよ」
「そうね。難しいことは言われなかったと思うわ。領都の同盟拠点の人員も優秀どころが揃っているって言うのも聞いているし、領都の隣の町にも同盟拠点があったっていう話だもの。リーダーに成れるだけの経験を持っている人は沢山居ると思うわ。でも、ポーションの件はあれでよかったの? 正直な所、収入源だったのよね? それを取られてしまう形にはなってしまったけれど、本当に良かったの? 値段ならもう少し高くても良かったと思うわよ?」
「うむ。流石に貴重品と言っても消耗品だからな。安売りするものどうかとも思うのである」
「まあ、それもそうなんだけど、奴隷を買い漁るにも人員が必要だろうしな。その辺は考えてある。大魔の森次第の話だけど、生産量が10倍に成れば、その辺りも解決するからな」
聖域に出来ると良いんだけどな。出来なければそれまでなんだけど。出来たら、旨味のある聖域が出来たら、がっつりと儲かると思うんだよな。




