105話 第4王子の派閥全てで戦力を増やしてと地図を見せられ、模写する
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「さて、そちらの要求は聞いたが、こちらからも要望を出しておこう。なに、構えなくても良い。そこまで難しくはない事だからな」
「そうですか? 流石にヒルストン伯爵家が俺達の同盟に要望を出すのは大事になりかねないとは思うのですが?」
うむ。大きくなりすぎるだろうな。非人間の同盟に要望を出したとしたら、色々と問題が出てくるような気がする。主にこちら側が面倒になると思う。けど、こっちから要求をしてしまったし、要望って話だと、こうしてくれって言う命令じゃない分優しいというか、易しいというか? 無理難題でなければ良いんだけど、どうなんだろうか。
「要望は簡単だ。1つは第4王子派の貴族家の領地にも同盟拠点を置いて欲しいと言う事なのだ。第4王子派の貴族家の場所はこちらで指示する。そこに拠点を置いてもらいたい」
「……なるほど。戦力の集中を避けたいわけですか。ヒルストン伯爵家だけが強くなることを望まないと。まあ、資源封鎖をされても詰みはしないんですけど、面倒になりますし、その辺りは時間がかかるでしょうが承りましょう。時期はどうしたら良いですか?」
「理想的には今日からでも出発してもらいたい。戦争に間に合うかどうかは解らないだろうが、戦力は多い方が良いからな。非人間の同盟を拡大してもらいたい。第4王子派の数は公爵家が1、侯爵家が2、伯爵家が5、子爵家が8、男爵家が19、準男爵家が54だ。そこに行ってなるべく多くの非人間を戦力として迎え入れたい。どうだ? 出来るか?」
「……出来るのかと言われたら、出来るといいましょう。そうなってくると、非人間の数だけでも、計算上は1500万人は用意出来ると思います。ヒルストン伯爵家と同等の非人間が居るのであれば、ですけど。そこまで人数が居ますかね?」
「多ければもっと居るだろうな。特に公爵家では大々的に保護を謳っている。そこが一番多いだろうと思われる。もっとも、距離の兼ね合いもあるが、出来れば急ぎでお願いしたい」
「距離は無いのと変わらないので、問題はありませんね。王国の端から端までを3日で移動できると思っていただければと思います。それくらいの芸当は出来ます」
「ふっ、普通であれば1年はかかるという所だぞ? それを3日か。面白いな。それだけの速さで行けるのであれば、簡単であろうな。何処まで戦力を整えてくるのかが楽しみになってくる」
「理想的に行けば、全部の領地から引っ張ってくるくらいの事は出来ると思いますよ? 移動で1日から3日、そこから全ての都市町に派遣すると考えて、……第4王子派の領地の大きさは10%でしたよね? この領地の何倍くらいですか?」
「む? そうだな。30倍くらいの広さはあると思ってくれ」
「となると、都市町も30倍か。単純計算でヒルストン伯爵領の都市町が37だから、30倍して凡そ1200。そこに15人は派遣したいから、18000人か。すぐさま準備できるな。領都とその近辺には非人間の同盟があったんだし、指導できる非人間も多くいるだろう。それにパーティーもちゃんと組んでいかないといけないから、厳選はするけど、約2万人が必要になってくる。王都だけでも45万人位の同盟員が居るんだから、無理ではないよな。時間がかかってもいい話なんだから、2年間で仕上げて貰うとしても後6年は熟練度上げに費やせる。そこから戦争に行く人を厳選しても1500万人くらいは集まるだろうと思う。下手をすると2000万人くらいは集まるな。そうすると、20人1パーティーで100万パーティー。横並びにして侵略しても十分な量になるな。それなら村も全部占領しながら移動が出来るから、うん。大丈夫そうだ。ヒルストン伯爵様、行けます。大丈夫そうです」
「そうか。無茶な要望かとも思ったが、何とかなるのであれば任せよう。是非とも非人間の地位を上げてやってくれ。平民の中には未だに非人間排斥主義者が多い。それも根絶やしにする必要があるな。その辺りも通達しておこう。もっとも、そちらの移動の方が早いかもしれないが」
「その辺は上手くやってくださいとしか。それでなんですけど、各貴族家の領地の地図は、流石に無いですよね?」
「いや、あるぞ。王国内の貴族家の地図は王から賜っている。内戦が起きないようにするためだな。内戦が起きたとしても、地図があれば、誰から攻められてもおかしくないと思えと言われて渡されている。地図が変わる様な事態になった場合、王に地図を渡すことを義務付けられているのだ。だから、派閥の領地の地図はある。まあ、詳細の大きな地図もあるので、そちらも写していけばいい。ああ、貸して欲しいのであれば貸そう。その代わり、ちゃんと返してくれよ?」
「貸していただけるのであれば助かります。直ぐにでもお返しに上がりますので、貸していただければと思います。とりあえず、1枚だけ模写してから直ぐに返しに来ますので、明日にでも返却をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ、兵士に届けてくれればいい。ちゃんと返すように。ただ、この後に地図が変わる可能性があるのだろう? 別に領内の事だから構わないが」
「ええ、まあ。大魔の森がどうなのかの調査をしないといけないですけど、地図が変わる可能性はありますね。変わらない可能性もありますけど、狩場の名前が変わる可能性があります。それでも地図を提出しなければならないのであれば、ご愁傷様ですとしか言えないですけど。残すって事は余程じゃない限り無いと思いますので」
地図が借りられるのは大きい。そして、その地図は、代官に貰った地図とは違い、もっと細かい地図なんだろうと思う。都市町が全部載っていると有難いんだけどな。俺とエスメラルダで模写するぞ。模写は第5紋章の得意魔法だ。地図作成と同じ系統の魔法だからな。直ぐにでもやってやんよ。
しかし、王家が内乱を危惧しているとはなあ。地図があれば内乱は可能だ。だが、逆に攻められることも多々あるはずだ。それを考えると、地図をばら撒くという手法は面白いと思う。攻められる危険性が上がると言う事だからな。攻める方はどうとでもなるんだよ。防衛が一番面倒なんだよなあ。それが地図を全員に与える事で防ぐのか。まあ、有りと言えば有りかね?
それと、人員は集めるんだけど、端末通信の数が圧倒的に足りないんだよな。1200パーティーを動かすことになるんだから、最低でも1200個は欲しい訳なんだけど、残念ながら3桁にも届いていないからな。見つからないのが不思議だとも思うんだけど、マジックバッグがフィーバーしてたので、端末通信もその時期になったらフィーバーしてくれると信じている。
まあ、そんなに必要なのかと言いたいが。ゲーム時代はワールドチャットのためのアイテムだしなあ。リアルではもっと貴重品になってしまった訳なんだけど。その内当たるだろう。全部の都市町に配布するんだから、当然だろう?
「ああ、そこは解っている。地図の更新なんぞ殆どないからな。驚かれるとは思うが、まあ良いだろう。それと2つ目の要望だ。奴隷を買い漁るのもやっているんだが、流石に値段的に厳しい所がある。それでだ、上級ポーションの値段が下がらんか? 数も多く納品されているのだ。値段も下げて貰いたい所でもある。何が何でも確保しておきたいと言う品物でもあるからな。10万トマスだと、流石に財政的に厳しくもなってくる。いくら中級ポーションを5万トマスで買わされていたと言っても、限界が来てしまうからな」
ああ、まあ、そうだろうな。資金的にはこっちも美味しい思いをしていたんだし、値段を下げる分には問題ないな。もう資金的には余裕が十分にあるんだし。と言うか、値下げをしても、1200パーティーに持たせるだけの金額は確保してあるんだ。何も問題ないな。




