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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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103/191

103話 同盟でガルガントラ王国は落とすので、兵士は占領をお願いします

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「無限回廊については置いておくか。それで? 優良な金属を手に入れたヒルストン伯爵家が戦争で負けるわけがないと、そう断言できるというのか?」


「いえ? 負けないでしょうとは思いますけど、そもそも第4王子派の戦力を当てにしていませんでした。俺達の同盟だけでケリをつけるつもりでいたんですよ。第4王子派の人たちには、占領だけしてもらうつもりで居たんです。戦闘はこっちで全て請け負います。なので、村や町、都市の占領をお願いしたいと思っていたんですよ。これは、今後の事も考えて、ヒルストン伯爵家に要望をするつもりで来たんですけど、戦闘はこっちに任せてください。むしろやらせてください。その後の事はおまかせしますので、どうぞ要求を飲んでいただければと思います」


「……本題か。そして、戦闘は任せろと。何処まで強気なのかとは思っていたが、そこまでの武力があると言う事なんだな? まあ、要求は聞かざるを得ないと思っていた。言ってみろ。言うだけで処罰するようなことは無い」


「では、こちらからの要求は5つ。1つ目、戦争では、派閥ごとに集まり戦線を作る事、その時領土の切り取りを自由にしてもらい、戦争終結後、最終的に占領した派閥の領地に編入することとしてもらいます」


「いきなり大きく出てきたな。派閥ごとに攻めるのは通常通りだ。切り取りも自由にする方が派閥もやる気が出る。だが、最終的に占領した派閥の領地に編入するとはどういうことだ?」


「そのままの意味ですが? ヒルストン伯爵家が占領していた場合は、戦争終結後、第4王子派がその領地の獲得権を得ると言う事です」


「それは解っている。最終的にという所だ。それでは、第4王子派が落とした領地を第1王子派が更に落とした場合、第1王子派に領地獲得の権利があると言う事になるでは無いか」


「そうですね。その通りです。なので、醜い身内同士の争いが起こりますね。こちらとしても望むところではあるので、その方が都合がいいんですよ」


「何故だ? それであれば、兵力の多い第1王子派が圧倒的に有利になるでは無いか」


「いえ、圧倒的に俺達が有利ですね。魔法を使わない第1王子派では相手にもなりません。第3王子派が一番頑張ってくれるんじゃないですかね? まあ、それでも殲滅はするんですけど。目標としては、ガルガントラ王国の兵士を100%殲滅、他派閥の軍隊を90%殲滅ですね。全力で来るわけが無いので、まあ勢力全体で見ると50%くらいの兵士を失ってもらう事になりますけど」


「待て。ガルガントラ王国の兵士を100%殲滅だと? それは、ガルガントラ王国が落ちているでは無いか」


「その通りです。今回引き起こされる戦争で、ガルガントラ王国は落とします。これは確定事項です。その為の戦力を集めたんですから当然ですよ。まあ、余裕ですけどね。1年以内に落とします。全面的に降伏も許しません。徹底的に殲滅をします。それは相手の貴族家も全てです。民衆は残しますが、それ以外の兵士、貴族、王族は逃しません。まあ、初めから国外に逃げられた場合は除きますけど。国外逃亡くらいは認めましょう。友好国があるのかは知らないですけど。何か憂慮しないといけない貴族家がありますか? 敵なので、全部殲滅するつもりで居たんですが」


「……1年以内に、陥落? そんな事が可能なのか?」


「まあ、その位は出来て貰わないと困るって感じですね。それだけの戦力は用意できます。本当は王都を落とすだけにしようかとも思ったんですが、予定よりも戦力が集まりそうなので、狙うならガルガントラ王国の全てを第4王子派の領土にしてしまいましょう。そして、最悪の事態になった場合は、そっちに逃亡すれば良いんですよ。簡単な事でしょう? 領民の護衛はしますので、移動は比較的簡単に終わりますよ? まあ、他の貴族家がどうするのかまでは面倒を見きれないんですけども。まあ、それは置いておくとして、それだけの都市町村を落とすんですよ。占領地は膨大になります。なので、兵力を全力で集めてください。全部の領地を頂くんですから、1つの村に3人くらいの占領で何とかしないといけないんですよ。その為にはもの凄く兵力が必要です。最大で5億人くらいは出せるのではないかと伺いましたが、どうでしょう? 5億人は集めて貰わないと、占領地を確保するという名目が成り立たなくなるんですけど」


 占領軍は多い方が良い。それをどれだけ集められるのかが問題よな。それ如何で、地元の冒険者を雇う事になるし。それだと無駄にお金がかかるので、避けたい所ではあるんだよな。出来ればやりたくない程度の事なので、やるとなった場合には容赦なくやるけど。でも、冒険者を当てにしてもな。本当であれば、全員を兵士にしたいんだよ。


 でも、それは現実的ではない。ヒルストン伯爵家が何人の兵士を出せるのかがカギだ。メトイルには、100人くらいしか兵士が居なかったんだよな。それを考えると、居ても10万人が限界じゃないか? それに冒険者を1500万人くらい用意できるとは思うんだけど、どう出るかね?


 俺達は50万くらい出せば良いとは思うんだけど。それで戦線を維持するための占領要員と、進軍するための戦闘要員。その位で後は占領軍が追いかけて来てくれれば良いんだよ。基本的には置いて行くつもりではあるけど。走れば1年で沿岸部までいけるだろ? 行けないかな? こっちはメルトリスラ王国の縦断横断対角線を3日もあれば走り終わると思っているんだけど。風圧で死にそうにはなるとは思うけど、行ける行ける。身体能力を強化するバフで何とでもなる。


「……確かに、派閥の全戦力をかき集められれば、5億人はギリギリだが集められるはずだ。だが、それを維持する兵站が無い。戦争は素人だから解らないかもしれないが、兵は食べるもの、飲み水が無ければ死んでしまう。それを維持し、用意するのもまた戦争だ。それが用立てられなければ、5億人を動員したは良いが、戦闘をしない内に干上がってしまう」


「兵糧、兵站問題は既に解決済みです。既に必要分以上は用意できてます。まあ、思った以上にマジックバッグが集まっていますからね。予定よりも大分早いですよ。今で12000くらいのマジックバッグがあるらしいですから。その内の5000個程を兵糧の為に確保してます。後8年もあるんですから……正直、よく解らない数になると思います。なんか最近になって、マジックバッグの量が一気に増えたんですよね。当たりを良く引くようになって来たので、本当に訳解らんですよ。当たらない時は当たらないし、何でなんだろうなあ」


「……本当に規格外の同盟だな。解った。何とかしてみせよう。5億人で足りるのかという訳の解らないことになっているが、なんとか間に合わせよう。準備をしておけば、それなりの数は用意できるはずだ。兵糧、兵站関係は、本当に任せてしまっても良いのだな?」


「ええ、おまかせください。美味しいものを沢山とは言いませんけれど、水、食料、塩と必要になるものは取り揃えておきます。兵站部隊に関しても、マジックバッグの数だけ軍を運用しますので、その辺は任せて貰っても大丈夫です。後は、自国の兵士を殺すのは、問題ないんですよね?」


「他派閥の兵士なら問題ない。そちらが出来ると言い張ったのだ。その舞台くらいは作る様にしてやる。思い切って暴れて見せろ。その位は出来るのだろう?」


 オーイエー。勿論、出来ますよ。とりあえず、戦争で好き放題出来る確約は得たわけだ。これは大きいな。好き放題出来ると言う事は、滅茶苦茶にしても良いという事である。ちょっとばかり、意地の悪い魔法も使っても良いのかもしれない。嫌がらせ程度の魔法だが、第8紋章は呪い系の魔法使いだ。出来ることは沢山あるぞ。

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