1話 安楽死
新作である。
間に合わせです。ネトコンに間に合ったので投稿しました。
職場でちまちま書いてたので、合わない人には徹底的に合わない作品に仕上がると思います。
後、エピソードタイトルを決めるのが面倒だったので、話数で予約投稿しています。気分が乗ったら付けていくつもり。むしろ公募でいいんじゃないかとさえ思っている。
感想でエピソードタイトルを付けてくれる人を募集します。
採用は一番早かった人で良いですかね?
数話でも付いたらいいのではないかと思っている。
毎日更新が途切れる場合がございます。
途切れたら早く書けと言ってくれれば、有休を使って書くつもりです。
そんな訳で、評価は10話くらい読んでからでお願いしたい。
してくれなくても全然かまわないので、適度に感想をください。
では、そんな訳で、よろしくお願いします。
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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「ああー! 勝てねえ! プロゲーマー強すぎだろ!」
病院のベッドの上でVRヘッドセットを取りつつ叫ぶ。個室であるここには、泣きながら俺を見守る両親と弟と妹、医者の男がいるだけだ。そう今日で最後なんだ。
最後だからって事で、両親や弟妹と話していたんだが、ゲームをやっている姿を見たいと言われて最後のゲームを楽しんだところだ。
やっていたゲームは『マジックエンブレム』というタイトルで、完全没入型VRゲームの黎明期に発売されたゲームだ。俺は第3クールからの参戦だな。
かれこれ5年ちょっとくらいは遊んでいる。飽きがこない作りになっていて凄いんだよな。だが、何と言っても凄いのが、アバターを動かしているという感覚が無いことなんだよ。
自分の体と錯覚するくらいには同調率が高いんだよ。発売して6周年になろうかというのにも関わらず、これ以上のゲームが無いってくらいには凄いんだよな。
ずっと医療用の没入型VRを使っていたから解る事なんだけど、医療用よりも同調率が高い。なんでも、ヘッドセットに入れてあるAIが凄いらしいと話では聞いたことがある。
これからも遊んでいたかったんだけどな。もう無理なんだ。今日が最後ってのは本当の事なんだよ。もう、俺の寿命が持たないんだ。
よく解らないんだけど、心臓が悪いらしい。心筋細胞の寿命が短く、後1か月も生きられないんだそうだ。だから、今日、死ぬことにしたんだよ。
両親とも話し合いをした。医者ともぎりぎりまで生きたいことも話した。今日まで生きられたことで、それも大分と叶ったかな。
俺は死ぬことになるけど、俺の体の一部は生きる事になるんだよ。臓器は元気なんだ。だから、臓器だけは他の人の体の中で生き続けるんだ。
だから、悲しいことは無いんだ。好きに生きさせてもらったんだ。今後の誰かの為になれば、嬉しい、かな。
この薬を飲めば、眠るように死ねるんだ。苦しみは無いと言われている。本当かどうかは知らないけどな。さて、そろそろ時間か。
「じゃあ、そろそろ逝くよ。父さん、母さん。隆治も美並もありがとう。お前らは元気で生きろよ」
「善徳、お前は俺たちの誇りだ。安心して逝ってくれ」
「もっと、もっと、生きてく、れたら、くれたら……」
「俺は満足しているって。高沖さん、痛くは無いんですよね?」
「ああ、苦しまないで逝けるようになっているよ」
「じゃあ、大丈夫だよ。それじゃあ、薬を飲むから。天国で待ってるからさ、ゆっくりとして来てくれればいいさ」
両親の返事も待たずに薬を飲む。最近の薬は凄いんだぞ。飲んだら5分も経たないうちに眠くなってくるんだからな。これで俺の人生は終わりだ。
出来れば、自分の生きた痕跡を残したかったな。ゲーム上でも良かったんだけど、それは無理だったから。流石に廃ゲーマーやプロゲーマーには勝てなかったんだよ。
結構やりこんだと思ったんだけどな。個人戦ランキングでも20位くらいには居れたんだよ。上位3位までが頭のおかしなレートだったんだけどさ。
他のランキングもあったけど、レベルランキングは上位勢が無限回廊に潜っているからそこには絶対に勝てないんだよな。1日に20時間くらいゲームをしている人たちがいるから、勝てないんだよ。
流石の俺でも12時間くらいが限界なんだよな。治験の仕事もしてたから。検査の時間もあったりで、時間が無い時もあったからさ。
ああ、眠気がやってきた。願わくば天国に行けると良いな。天国がどんな所かは知らないけど、体を思いっきり動かせると良いんだけど。




