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2023年9月25日 改行を減らし、本文を少し変更しました。
2019年4月
ビルが立ち並び、電車の音が鳴り響く。
都心にある鷺ヵ宮高校。
その校門に視線を向けると、3人の美少女が下校をしながら仲睦まじく会話していた。
「2人とも、期末テストどうだった?」
と、正統派美少女が問う。
「わ、わたしは何とか大丈夫そう」
と、少し陰気な美少女がどもり気味に喋る。
「期末テストなんてものはなかった!」
と、活発な美少女がぶっきらぼうに喋る。
「いやあったよ、ちゃんと勉強したの?」
「してない!」
「開き直るなし」
「だ、大丈夫だよ瑠衣亜、私もそこまで勉強してないから…」
「いやそこはフォローしなくていいんだよ?」
3人の美少女は、喋っているだけで目には見えないオーラのようなものを発し、周囲の人々の視線を集める。
美少女というのは、他愛のない会話をしているだけでも絵になるのだ。
「いやあ、やっぱ美少女って目の保養になるよな」
と、俺の隣にいる特段かっこよくもない男が言う。
「いきなりどうしたんだよ、お前2次元にしか興味なかっただろ」
「いや最近は3次元の美少女もいいなと思ってな」
「どうしたんだなんか変なもんでも食ったか」
「ひでえなおい!」
3次元の美少女がいいことに関しては同意するが。
「それはそれとして最近デビューしたVtuberいるの知ってるか?」
「ああ、『むなじ』からデビューした3期生のVtuberか?」
「そうそれ」
『むなじ』とは、2018年に発足したVtuberグループだ。
元々Vtuberは3Dモデルを使用してやるものだったが、絵を動かすような2DのVtuberスタイルを世間に広めたのがこのグループだ。
「お前はほんとにVtuberが好きだよな」
「そりゃそうさ!Vtuberは神だからな」
半ば興奮気味にこの男は喋る。
「特に今回デビューしたリンカちゃんはかわいい!」
「そっかお前ロリコンだもんな」
「ロリコンで何が悪い!」
「開き直りやがったぞこいつ」
こいつは危ない、いつかVtuberだけじゃなく3次元にも手を出しそうだ。
犯罪者予備軍だな。
「でもお前はやっぱりあのVtuberグループが好きなんだろ?」
「当り前さ!歌上手い、ダンス上手い、曲が良いの、すべてがそろっているVtuberグループは推すしかないだろ!」
やはりこの男はそのVtuberグループに対する情熱がすごい、そこだけは見習いたい。
「でもそのVtuberグループって中身はどうなってるんだろうな」
「無粋な探りを入れるのはやめろ!Vtuberには中身なんてないんだ!」
そんなわけがないだろうと俺は思う、何事にも裏はあるものだ。
「でもリアルも美少女だったらいいと俺は思うけどね、例えばさっきの3人の美少女みたいに」
「いやまあそれは超Vtuberオタクである俺でも望んではしまうけどねさすがに」
もしあの3人の美少女がVtuberを始めたら人気が出そうだと俺は思う。
「いやでも美少女はそもそもVtuberなんてやらないんじゃないか?」
「それはそうか」
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「どう?2人とも準備できた?」
と、青い髪と水色の瞳のVtuberが喋る。
「で、できました!」
と、白い髪と白い羽のVtuberが喋る。
「私もできたよー!」
と、オレンジ色の髪と茶色のしっぽのVtuberが喋る。
「それじゃあ始めようか」
と言って、配信ソフトの配信開始ボタンを押す。
「「「star cometコラボ!始まるよ~」」」
『うおおぉぉ!!!』
『久しぶりのコラボだ!』
『楽しみ!』
『この日を待ってました3人とも好きです』
『↑3又草』
『↑それを箱推しと言う』
この物語は、3人の転生者が与えられた才能を使い、Vtuberをやっていく物語である。
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