誘惑と目的
今回ちょいエロです。
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何処かの地下。
壁も床も白で統一された部屋。窓はない。
その部屋には、ベッドと、真ん中に机と椅子。扉が2つだけの部屋。
だが、壁には窓がない変わりに、鎖等拷問用の道具がかけてある。
その拷問用の鎖の先に手錠を付けられたトシキがいた。足には重りの付いた足枷まで付いている。
サイクロプスと戦った後、突如乱入してきた女性に拉致されて今に至る。
「ん…」
トシキが目をさます。
「ここは…、どこだ?」
意識がしっかりしない中で部屋を見渡す。
知らない場所。
「なんだ、これ…」
体の自由が利かない事に気づく。鎖で腕を上げられた状態で、壁にもたれるように座っている。
「…っ、そうか!オレはあの後拐われたのか!!」
次第に意識がしっかりしだし、記憶が甦ってくる。
トシキが頭を回転させている間に、階段を降りてくる様な音がする。
「…誰かくる!?」
ガチャリ、とドアを開けて女性が入ってくる。
赤髪蒼眼の美女が部屋に入ってきた。
「あら、起きましたか」
クスリ、と笑いながらトシキを見下ろす。
「あんた確か…」
どこかで見た気のする顔に問いかける。
「私はサラ・マグナ。あなたに拷問をかける者です」
微笑みを絶やさないサラ。サラとは組織の拠点でたまに顔を会わせる程で、特に印象はない。
その笑顔は冷たい。
「…」
部屋を見回して何となく想像はついていた。
「魔法は使えないですよ。その手錠は魔力を消す鉱石から作られてますから。」
そう言って、トシキの手を縛る手錠に触れる。
だから魔法が使えないのか…
「さて、あなたは姿を変えれるのかしら?」
トシキの顔に手で触れる。
姿?あぁ、サキの時の事か
「今はね。理由はわからんけど、性別が変えれる。」
「へー、そうですか。元の姿はどっちですか?」
トシキの顔のラインに沿って手を動かす。
「…、今はサキのが元だけど、前はこっちが元の姿」
サラの触り方に背筋がゾッとする。
「…そうですか」
また微笑み、顔から手を離す。
「では、次にいきます。あなたは何の目的で私達の組織に潜り込んで来たのですか?」
「…」
「…」
トシキは答えない。
「まぁ、黙りは予想してました。」
クスリと妖艶に微笑み、トシキの顔を叩く。
渇いた音が部屋に響く。
「…」
「…」
再び顔を叩く。
・・・・・・・・・・・
「あらら、中々口が硬いようですね。」
サラが微笑む。
「はぁ…、はぁ…」
トシキの顔が叩かれすぎて腫れてきていた。身体中に傷が付いている。
「ふむ、暴力には屈しない、と」
後ろを向きボソッと呟く。
「では、次の手に移動しましょう」
トシキの方に振り返り、妖艶に微笑む。
「…何をする気だ」
嫌な予感がする。
「ふふ、あなたはどれだけ耐えきれるのでしょうか」
トシキの前でしゃがみ目線をあわせる。
トシキの顔に両手を添えて、顔を近づける。
「な!?」
顔を近づけるサラに戸惑い、何とか抵抗する。
が、顔に添えられた手の力が強くなり、抵抗できなくなる。
体が自由じゃないため、力が入らない。
「…んん!?」
抵抗虚しく、トシキの唇はサラのそれと重なる。
柔かい感触が伝う。
サラの髪から良い匂いがする。
「ぷは、…はぁ、くっ」
トシキが苦い顔をする。
「ふふ…」
そんな表情を見て、サラが笑う。
こいつ…、どSか!?
トシキが顔を歪めるのを見るサラの表情を見て、今ごろ気づく。
「同じ質問をします。あなたの目的は何ですか?」
トシキの体を触るサラ。
脇腹からツー、と指で胸の方になぞるように這わせる。
「…っ!」
背筋がゾッとする。トシキは脇腹が弱いのも有り、ダメージは大きい。
「言わないと…」
クスッと笑う。
言わないとヤバイな…、でも、これはキツい
サラのしようとしてることを察知したトシキが、複雑な表情に変わる。男として美味しいが、一人の姿が脳裏に浮かぶ。
「…霊紗」
「!」
そのボソッと呟いた言葉を、サラは聞き取り不機嫌そうな顔をした。
「がっ…!」
サラがトシキの顔を蹴る。今の蹴りでトシキは気を失っていた。
トシキの口から血が流れる。
「ふふ」
笑みを浮かべ、トシキの血を舐める。
「今は私が相手、他の女の事は忘れさせてあげますわ。」
そう微笑み、再びトシキの唇に自分のそれを重ねる。
そして、満足したかのように微笑み部屋から出ていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サイトがアカツキの本部に戻り、一直線にある部屋を目指す。
目的の部屋の前につき、思いきりドアを開けた。
「どう言うことだ!」
サイトが机に足をのせて椅子に座るボスに怒鳴る。
「あぁ?何のこった」
めんどくさそうな表情を露骨にするボス。
「サキは何処だ!」
机を叩くサイト。
「あれはサカイトシキだ。理由は不明だが、内に潜り込んでやがった。」
ポケットからタバコをとりだし火をつけてくわえる。
「だから、その本人は何処だ!」
「場所は言えんな。仮にもお前はアイツトこんびだった。」
「俺が逃がすとでも云いたいのか!」
サイトが苦い顔をする。性別が違っていた事は正直かなりショックだった。だが、アイツ
が相棒だと安心して戦える。逃がす、逃がさないと言われると逃がしそうになるのも事実。普通にアイツは良いやつだ。
「何も殺そうとしてる訳じゃねえ、俺はな。目的さえ吐けばまた会える」
鼻からタバコの煙を出す
「その目的が最悪の物だったら?」
「……消す」
そう言ったボスの目は冷たかった。
「っ…」
サイトが苦い顔をする。
「ま、アイツがオレに忠誠を誓うなら生かしてやってもいいがな。ただし、サキの姿でだ。」
くっくっく、と笑う。
「…」
サイトがボスに背を向け部屋から出ていく。
「…」
自分の作ったタバコの煙を見上げるボス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「う…」
半日後、トシキは目をさました。部屋には時間の分かるものが何もないため、トシキには今昼なのか夜なのかもわからない。
「はぁ、このままじゃまずいな…」
トシキが手錠が外せないかもがいてみる。
魔力が使えれば後はどうとでもなる。先ずは、この手錠から…
と、もがくがとれる気配はない。
「!」
階段を降りる音がする。
扉を開けて入ってきたのは、サラだった。
手には料理を持っている。
「あら、目が覚めました?」
微笑むサラ。
「さ、ご飯ですよ。」
そう言ってトシキの前に置く。
「…」
「そんな目で見ないでください。ちゃんと食べさせてあげますよ」
トシキが睨むのを、笑って流す。
「いらない」
スプーンで料理をすくうサラに、トシキは顔を背けた。
「あら、あなたに死なれては困るので食べていただきます。」
そう言って、そっぽを向くトシキの顔を掴み自分へと向ける。
「…」
「…」
スプーンを近づけるが、トシキは頑なに口を開かない。
「…」
サラはスプーンを自分の口へと運ぶ。
「んぶ!?」
そして、サラは唇をトシキのそれに重ね、中身を口移しで移す。
口に、食べ物と彼女の唾液の味が広がる。
「っ…!あんた、大事な人とかいないのかよ!?」
「…いませんね。強いて言えばあなたですかね。死なれては困るので」
スプーンで料理をすくう。
「オレの目的か?」
「それもあります。」
微笑み、自分の口へ運ぼうとする。
「待った、口移しはもういい」
「あらら、残念。じゃあ、お口を開いてください。」
微笑みトシキの口にスプーンを近づける
「…っ」
覚悟を決め口を開く。口移しされるよりはいい。
そう思って割り切ろうとするが、顔は恥ずかしさで赤くなる。
(たまりませんわ…!)
耳まで赤くして、恥ずかしさでぷるぷる震えるトシキが可愛く感じる。ほぼ最強クラスの男の主導権を握り、良いように扱う事に優越感と母性をくすぐられる。
「うふふ」
嬉しそうに笑うサラ。
「…?」
それを訝しげに見ながらも、口元にスプーンが運ばれてきたため、口を開く。
「言ってくだされば、また口移しでもしてあげますよ。」
妖艶に微笑む。
「いや、それは大事な人ができた時に取っておけ。」
「お気遣いありがとうございます。でも、いらない世話ですわ。」
「あっそ」
・・・・・・・・・・・
「あら、無くなってしまいましたか。」
料理の入っていた皿は綺麗に何も残っていない。それを残念そうに見つめる。まだやりたりないようだ。
「では、片付けて参りますので」
皿を持って立ち上がり、トシキに微笑んで部屋から出ていった。
「見た目美人でスタイル良いのに、出会いが最悪だな…」
トシキがため息をつく。出るところは出て、しまるところはしまっている美女。
今の状況でなければ、骨抜きにされていただろう。今の時点でも、心臓がバクバクしてるため、骨抜きされかけていた。
「もつかな…オレの理性」
はぁ、とため息をつき天井を見上げる。天井に汚れが一つもない綺麗な白。
「…やたら綺麗だな」
部屋を見渡してみる。
天井も壁も床も真っ白で汚れ一つない。
「立てるかな…」
足だけの力で、何とか立とうとする。壁をうまく使い、何とか立ち上がれた。
ベッドの方に歩いてみる。
足の重りが全身に伝わり、気だるさを感じさせる。
「ギリギリ届くのか」
ベッドに腰をおろす。
ふう、と一息つく。重りのせいで、ベッドまで歩いただけで疲労感が伝う。
「あら?移動しましたの?」
ベッドに座るトシキを、いきなり部屋に入ってきたサラが微笑んで見る。
「…あぁ、何処まで移動できるのかと思ってね」
「その鎖が届く範囲にしか物は置いてませんから」
と、微笑む。
…確かに
今ごろ気づいた。何故か、トシキがもたれていた壁の方にしか物が置いていない。座っている時には気づかなかったが、目線が高くなってから位置がよくわかる。
入り口以外の扉もギリギリ届きそうな位置だ。
「ん?」
入り口があそかなら、あの部屋は何だ?
「どうかしましたか?」
椅子に座るサラ。
「あの部屋は何だ?」
用途不明の扉を指差す。
「あれは、トイレとお風呂です。あなたの」
そう言って扉の方に行き開ける。
「…、あそ。」
「あら?お気に召しませんか?」
顔に手を当てて悩むサラ。うーん、何が悪いのかしら、と困った顔をする。
何で真剣に悩んでんだあの人…
トシキが引く。自分達の不利になるような事をしていた人間を捕らえる部屋が、綺麗で風呂まである事に疑問を抱く。
普通なら、汚くて暗く狭いトイレも一緒の牢屋にするだろう。だが、今トシキがいるところは綺麗で明るく広いトイレも別な、部屋なのである。
何が目的だ…、オレを一生監禁するにしても、こんな部屋の必要はないはず
トシキがサラを無意識に睨む。
「そんな怖い顔してどうかしましたか?」
それに気づき、微笑んで近づいてくる。
「…別に、怖い顔したつもりはない。ごめん」
無意識に睨んでいたことを謝る。
「…変な人」
ボソッと呟くサラ。
「は?」
何か言った様な気がして聞き返すトシキ。
「何もいってませんわ。」
トシキの隣に座るサラ。
「…何故隣に座る」
サラの良い匂いがトシキの頭をクラクラさせる。
「さぁ?何ででしょう」
妖艶に微笑み、着ているブラウスのボタンを一つ外す。サラの谷間がブラウスから覗く。
「ぅ…!」
それを見ないように顔を背ける。
「ふふ、可愛いです。」
立ち上がり椅子に座る。
はぁ、と小さくため息をつく。
「何がしたいんだ、君は」
「あなたの目的を聞き出そうとしているのですが?」
「…尋問する相手にこんな部屋まで用意してか?」
「!」
サラがビクッと体を揺らす。
「そうですね、あなたは特別。本来ならあなたの想像した通りの場所に閉じ込めます。」
「オレの何が特別なんだ?」
「今は、あなたが旧世界人で魔法使いであることが、と答えましょう」
微笑むことなく話すサラに、トシキは嘘ではないな、と判断する。
「今は?」
「はい、今は。」
クスッと笑うサラ。
今いちサラの真意が読めない。
「…あんた達アカツキは何がしたいんだ?」
「あら、立場が逆ですね。私が質問する立場なのをお忘れなく」
そんなこと気にしてない表情なのに、微笑みながら言う。
「フェアじゃないな…。っても、スパイにそんな事関係なし、か」
「…。スパイは認めるんですか?」
「自分達がオレの事スパイだって思ってんだろ?」
「…否定はしません。ですが、あなたの言い方では、スパイではないと聞こえます。」
揃えて座っていた足を上げて、交差し足を組む。見えそうで見えない。
「…そう言ったつもりだけど」
そこを見ないように顔を背けた。
急に顔を背けられ、自分を見て理由に気づき、微笑むサラ。
「ふむ、ではあなたは私達の情報を流していたわけではない、と?」
「あぁ、そうだ。」
トシキがジッとサラの目を見る。嘘を言ってるような目ではない。
「ですが、あなたはハイライト魔法王国と繋がりがある、と聞いてます。上の方もそこからの命令だろう、と言ってます」
ハイライト魔法王国と繋がり?
そんなものないはず…、魔法学園とは繋がってるけど、魔法学園は中立。王国の中には有るが関係ないんじゃ…
魔法世界の三つの魔法学園は、各王国の中に一つずつ建っているが、どれも中立。政治的干渉は受けない。
干渉があるとしたら、学園同士と、‘院’のみである。
「それはあくまで、上の意見だろ。本人は繋がりは無いと言ってるんだが」
「…このことは、報告しないであげましょう。戯言と捉えられます。」
「戯言、か…」
トシキが力なく笑う。
「…」
その様子を興味深げに見るサラ。
「仮にそうだとしても、あなたの目的が余計にわかりません。」
「だろうね。たぶん絶対わからないよ。オレが話さなきゃね」
「…今話す気は?」
念のため聞く。
「わかってるだろうけど、ないよ。」
微笑むトシキ。
「…あなたはMなのですか?」
話せば解放される可能性が高いのに、話そうとしない。拷問を受けたいのか、と思えなくない。
「違う!」
返事がすぐに帰ってきた。
「あら、そんなムキに答えなくても、ちゃんと苛めてあげますよ。」
妖艶に微笑むサラ。
「くっ!?」
ダメだこいつ、早く何とかしないと!
そう思いつつ、近づいてくるサラから離れようと立ち上がる。
「あら?どこに行くのかしら?」
トシキの肩に手を置くサラ。
「!?」
身動きが取れない。
そのまま、ベッドに押し倒されるトシキ。
「な、何のつもりだ?」
目に見えて動揺するトシキ。耳まで赤くしているため、照れてもいるようだ。
「さぁ?何でしょうね」
そう言って、トシキの体の上に自分の体を重ねる。
「なっ!」
サラの感触が全身から伝わる。良い匂いが頭をクラクラさせる。
サラの大きく実った二つのマシュマロの感触が、更にトシキを惑わす。
「は、離れろ!」
サラを退かそうとするが、手足の自由が奪われているため上手くいかない。
「暴れないでください」
トシキの顔を手で固定する。
「っ…」
トシキとサラの視線が合う。サラは美人のため、見ているトシキは段々恥ずかしくなって赤くなる。
それを見て、サラは優しく微笑む。赤くなるトシキが可愛く感じるサラ。
「…、ホントに大事な人ができた時に、後悔するぞ」
トシキが赤くなりながらも、視線を外さずに言う。
「…」
照れながらも真剣に自分の心配をするトシキに、サラは顔から手を離す。
「あなたは、そんな状況にも関わらず人の心配ですか」
サラが上半身だけ離し、トシキに跨がるように座る。
その体勢、逆にキツいのですが…
サラが少し動くだけで、マシュマロが揺れる。
「そんだけ美人ならいい人だってすぐ見つかるかもしれない。だから、自分を犠牲にするような事は」
「自分を犠牲にはしてません。したくてしてますので。」
「は?」
トシキが固まる。
自分の意思?自分から進んで?
「…いやいや、それでも自分を大切にしなよ!」
「まぁ、良いでしょう。今日はここまでにしときます。」
サラがトシキから退く。
安心したような残念なような、複雑な顔をするトシキに微笑みかけるサラ。
そして、部屋から出ていった。
「あぁー…、ヤバイ。さっきは何とかなったけど、正直これ以上は…」
トシキを疲労感が襲う。
「でも、オレの目的って隠す意味は無いんだよな…。」
学園長に貰った紙に、正体がバレない様にしろ、と書かれていただけで、バレてから目的を隠すなとは言われてなかった。
「ホントにあいつらに害は無いのにな…」
そう、トシキが学園長に出された課題。それは、害になるどころか、逆に有益な物となる。
トシキの課題は、
『旧世界の組織アカツキにて、組織の任務をこなし、修行せよ』
だった。
実戦で経験を積んでこい、という学園長からのプレゼント。
マイナスどころか、お互いプラスにしかならないような内容だった。
「…どうすっかな」
悩むトシキ。
そんな中、サラはアカツキの上層部に連絡を入れていた。
「何かわかったのか?」
ボスの声。
「いえ、口が固いです。特に何も話そうとはしません。」
トシキといるときとは違って微笑まないサラ。
「そーか、まぁお前の事だ。心配はしてないが」
「わかってます、死なせはしません。それに、益々彼に興味が出てきてしまいましたから」
トシキの顔を思いだし、微笑むサラ。
「…まぁ任せた。何かあったら連絡しろ」
「はい。」
通信を切る。
「恋、か?」
ボスがやれやれ、と呆れる。
・・・・・・・・・・・
サラが部屋から出ていって、しばらくした後トシキは壁にもたれて眠ってしまっていた。
色々ありすぎて疲れていたため、知らない間に眠っていた。
「あら?眠ってしまったようですね」
連絡を終えて戻ってきたサラが、座って眠るトシキに近づく。
小さな寝息をたてて眠るトシキが、やたらと可愛く感じるサラ。
「ん…」
眠るトシキの唇を奪うサラ。
ゆっくりと離し、ボーっとトシキを見つめる。
起きる気配はなし。
「…私も寝ますか」
そう言って、ベッドに倒れる様に横になり、眠る。
「…」
「…」
「…ん?」
ふと、トシキが目をさまし辺りを見渡す。
「あれ?いつのまにか眠ってた…」
「…ってか、何でここで眠ってんだ。あの人は」
ベッドで眠っているサラに気づく。
「…ぅ、何てかっこ」
サラの格好にドキッとする。ブラウスから胸が半分以上露になりブラジャーが見え、履いているスカートから白い綺麗な太ももが見えている。
「眠っててもオレを惑わすのか…」
トシキが壁を使って立ち上がり、ベッドに近づく。
「すー、すー」
寝息が聞こえてきて、寝顔が見える。可愛らしく感じる。
「よいしょ」
毛布を何とかかけて、一息つく。
「これで、オレの理性も、この人も風邪引かずに済む」
そう言って、ベッドの横に座りそのまま眠るトシキ。
「…とんだ甘ちゃんで、フヌケですね」
寝たふりをしていたサラ。
ため息をつき眠りにつく。
こんにちわ。
今回前書きにも書いたんですが、ちょっとエロくなってます。
試しにやってみたのですが、上手く表現できてない気がします。
よかったら、アドバイス等コメントお願いします。