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北京動乱編- 初の銃火

 メインPCのリチウム電池が妊娠しました。しばらくメインPCの使用を中止します。その影響で既存データが使えません。(バッテリーの手配が済めば使えるようになります)ゆえに書いていないところから書いてのちに途中話を更新する予定です。修理には部品調達のため1~2週間ぐらいかかる模様。(自分で部品調達して交換)

 妊娠=バッテリーが壊れて膨れ上がること下手したらバッテリー火災の恐れがある危険な状況


 この話以降はサブのPCで書いています。

 1900年6月13日夕方7時ごろ

 ついに義和団が動き出した。数百人規模の徒党を組み、イタリア大使館方向からフランス大使館方面に進出しようとした。

 これに真っ先に応戦に出たのはイタリア大使館兵。増援はドイツ大使館兵。

 そして日本大使館兵柴五郎をはじめとした面々が飛び出した。

 この時、大使館兵から義和団に向けて放たれた銃火が義和団事件における初めの銃撃だった。

 だがこの世界では柴五郎は飛び出る前に複数の指示を出す。

「手筈通り警備兵は出撃。義和団を迎撃する。原海軍大尉はそちらの指揮をお願いします。」

 柴五郎の命令に原は従う。すぐに外に出る。

「安藤大尉は義勇兵の大使館防衛を指揮してください。あと、信号弾を打ち続けてください。色は赤です。」

 その発言に安藤は声を荒げる。

「教民移送のため公使館区外に出している兵を戻すのでありますか⁉まだ教民が残っております!!」

 この時、史実にはない愛宕・赤城の陸戦隊を使って、公使館区外に存在する教会などに逃げ込んでいた中国人のキリスト教徒を公使館区に収容していた。

「もうこれ以上は無理です。このまま外に出していては赤城・鳥海の陸戦隊は孤立・各個撃破の餌食になりかねません。彼らの持つ50丁の銃もこちらに火を噴く。そうなれば公使館区防衛も危うくなります。現在輸送中のこちらに来ている教民を最後に教民救援隊の派遣は中止します。残存の教民・警護兵は今夜中に各個、公使館区へ逃げ込んでもらうしかありません。」

 非常な判断だ。すでに公使館区には他者を守る余裕はない。医療の現場でいうトリアージに近い。すでに医療のキャパシティが足りないと同様。守るべき兵力キャパシティー不足。できるだけそのキャパシティーを増やすための教民の収容策もこれ以上はできない。

「収容した教民から兵の供給ができれば助けられるものを…奴ら自分らが助かれば他は放置とくる…」

「そもそも武器の数が足りていないんだ。槍でも持たせようと手配した鍛冶は逃げ出す。我々が負傷や戦死した場合の交代要員ぐらいしか役には立たん。」

 このキャパシティーを増やすという意味は兵力分散の愚を犯さないことによる戦力の運用効率改善だけではなく、各公使館に備蓄されている武器や武器にできる物品を使って中国人教民に武装させることによる防衛戦力の水増しという意味もあった。だがそもそも兵士が集まらないわ、各国公使館が手持ちの備蓄放出を拒んだ。

「ないものねだりしても仕方がない。現状でできる最善を踏むしかない。」

 柴五郎は不毛な話を打ち切る。彼はすでに拳銃と軍刀で武装している。 

「安藤大尉。ここを頼みます。」

 安藤は無言で敬礼をする。それを見ると柴五郎は史実通りイタリア大使館方面に飛び出していった。


 仏伊大使館前交差点西側

「原大尉状況は!!」

 柴が走ってきたのは通りに土嚢を積んだだけの即席陣地だ。杉山が殺されてから応急敷設されたものだ。

「敵、義和団だけではない模様です。どうやら清国の官兵も含まれている模様、服装から見て董 福祥将軍の甘軍と思われます。」

「大使館の退去勧告があったものの、いまだ宣戦布告はされていないはず。だが…来たものは仕方がない。清国官兵の武装は漢陽工廠製88式小銃ドイツのGew88の許可生産品(ライセンス生産品)だ。鹵獲すれば武器の足しになる。それに…杉山の仇だ。」

 柴が原を見る。直後、どこかの兵士が発砲する。

「むやみやたらに撃つな!!一斉発射による圧力をかける!!」

 柴がフランス語で叫ぶ。原は同様のことを日本語で叫ぶ。

 その場にいる外国人士官が同様にドイツ語・イタリア語で叫ぶ。命令に戦術的合理性があるのだ。柴が日本・フランス2か国の兵士にその戦術を事実上強制する叫びをした以上、戦術的混乱を避けるためにはそれに追従するしかない

「よーい」

 柴が手を上げる。柴はこの公使館区の軍人では比較的偉い。この場には幸運か彼以上の階級を持つ指揮官がいなかった上、この場では兵士24名、指揮官柴五郎含め2名という最大限の兵力を持つ。局地的な兵数、指揮官の階級ともにその場の軍人が従わざるを得ない状況だった。

「撃テェーー」

 柴が手を振り下げる。日本兵の村田式連発銃の一斉発射。それにつられて他国の兵士も銃を発射する。

「目標指定!!銃を持っている兵士!!彼らは訓練されていて腕が立つ。早めに殺せ!!第2斉射用意!!」

 周りも日本兵に合わせる。一斉発射は戦列歩兵時代からの古典的戦術だ。そして戦列歩兵は前科者や浮浪者のような育ちの悪い人間も兵士にできる。簡単な訓練で戦える兵士が量産可能だった。その代表戦術である一斉発射も比較的簡単な戦術だ。だからこそ言語すら合わない状況でもある程度の連携作戦が可能になる。

「撃テェーー」

 柴が再び手を振り下げる。今度は倒れる敵が少ないが、それは小銃を持った正規兵を優先的に狙ったがためだ。1人の兵士に複数弾着弾した例も多い。田中ならばオーバーキルと表現しただろう。だが、2回の斉射でそれなりの兵士を殺した。

 彼らの場合、密集しているので最前列の敵兵を貫通して後ろの兵を死傷させる例も多い。

 しばらくして再び一斉発射が来る。

「総員着剣!!突撃!!我に続け!!押し返せ!!」

 日本兵が…いや柴五郎が自ら先頭を切る。この勢いにつられて周りの兵士も突撃に移行する。

「敵の装備の鹵獲を優先。できるだけ多くの武装を回収し次第、イタリア大使館前の線まで下がるぞ。鹵獲は友軍兵に任せる。我々は友軍兵が鹵獲作業を完了するまでの間護衛する。突撃やめのラッパを聞きそびれるな!!」


 今回妊娠いたしましたバッテリー中華製のよくわからない品でした。

 BTOPCでしたが、購入時から初期不良(3回も修理に出す)に悩まされていました。購入時からモニターと電池、筐体以外ほぼすべての部品を交換するほどの交換をしていて…もう使える状況の維持にしか金を使いたくないほどのPCです。

 購入サイトのアカウント怒って消しちゃった…だから自分で治すしかないの…でもバッテリーぐらい自分で交換するよ。でも正解のバッテリーを手に入れられるかが問題ですね…

 ヤマダ電機系列のBTOメーカーフロンティア…おすすめですよ(意味深)

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― 新着の感想 ―
[一言] 最近は向こうの製品も品質が向上してますが やっぱりバラつきはありますよね
[一言] 北京籠城戦の開始、そして最初の戦闘と 史実より50名とはいえ『信頼できる兵士』が手元に増えたのは僥倖ではある それでも圧倒的ね彼我の兵数の差はあまり変わらないけど やはり多少高かろうと国産…
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