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日清戦争 閑話-1 空

 投稿忘れ申し訳ない。というかストックがキレてひねり出せない…

ということで閑話を少々。

 野戦病院

「田中一等卒 何をしておる」

 聞いてきたのは二宮衛生卒。田中一等卒はあおむけの状態で手にもてるほどの薄い木の板…のちの世にバインダーと呼ばれるような代物に相当するものに挟んだ和紙に鉛筆で絵をかいていた。

「衛生卒殿…えーと」

 田中は衛生兵のほうを向く。

「そういえば名乗ってはいなかった。二宮忠八衛生卒だ。田中義三一等卒。」

 その名前に驚きの顔を見せる。その名前は世界初の有人飛行機を飛ばしたかもしれない日本人の名前だったからだ。

「で何を書いておる。」

 本題に移る。

「自分が襲われた様子…であります。私の目線ではいけません。新聞に載せてもらうために書いております。」

「情報操作じゃっけ?そのために必要なんじゃな。」

「そうです。そのために書いております。そのうちの1枚…ですね。古志大隊長殿の件が公表されるのであれば…すべてを載せたいです。」

「そうか…じゃが、無駄じゃ…日本国内ならまだしも…国外へ絵を送るのには時間がかかるじゃろう…」

 盲点だった。当時の長距離通信は電報のみ。あとは手紙だけだ。伝書鳩は不確実の上、欧州まで届く航続距離はない。

「鳥になりたいものですね。鳥なら絵も届けられる。」

 田中はそれを聞いて一部端を折る

「鳥になっても無理だ。じゃが、人間が鳥のように飛べれば絵ぐらいの軽いものなら運べるじゃろう」

「人が空を飛ぶ⁉」

「そうじゃ…その時代を信じる。」

「そんな時代になればどうなるかな…」

 のちにその様子を見た周りの人間は大きな子供2人が目を輝かしていたと語ったという


 とある軍医たちの雑談

「安心した目を輝かしておる。復讐に取り付かれているわけではないようじゃ。」

「(復讐を) 遂げたいとは思って居るじゃろうがね。」


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