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目指せチート人生  作者: 葉月
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 2人は椅子に座り話し合いをした。

 胡桃の実がなっていると言うことは今は秋であるので、もし四季があるなら次は冬が来るので着る服をどうにかしなければならない。だが、上手くいけば魔法にどうにかなるのでは?っと話し合いならまだ服の素材を見つけずに、先に魔法を覚えようかと話しになった。


 外を見れば先程より日が傾いてきており夕焼け空になってきていた。2人はまた外に行き、少し肌寒くなってきており蓮は外に薪にするための木をとりに行き、鈴華は食材をとりに庭に行った。


 薪を暖炉の中に入れ木を加工し串を作りモロコシを焼いて食べ、また庭にあったストロベーレンを食べた。


「そう言えばトウモロコシって油取れるんじゃなかったっけ?」


「取れるね…でも今揚げる料理や焼き料理できないよ?」


「あー…」


 今まで食で困ったことは一度もない2人からすると、この場所はこれまでの生活レベルからかなりかけ離れており、来てまだ一日だが疲れてきているようだ。


 お腹はいっぱいにならなかったがお腹は満たされ、2人は本を読みに書庫に本を取りに行った。


 何を読もうかまた迷いながら、まず魔法より今のこの地の環境や食物、また魔物などの利用方法を調べることにした。


「………今思ったんだけどさー、やっぱり布は必要だと思うんだよねー…今クッションが欲しい…布団が欲しい」


「確かにそうだね…じゃぁまず、私の方が君より物のことを知ってそうだから私は錬金術、君は魔法を勉強しておいてくれるかな?」


「了解!ついでに魔物も見るな?そのうちお肉とか食べたなるやろから」


「それもそうだね、ではお願いするよ」


 2人はまた本を読み始めた。部屋の中はもう暗くなりつつあり、鈴華は適当に“light“っと呟いてみたが明るくならなかった。それを見て蓮は先程外に行ったときに少し足を伸ばしたところに竹が生えてるのを見たことを思い出し、急いで竹を取りに行き竹を手で抱えられるぐらいの量で竹串サイズにカットして家に運び、リビングのテーブルに置きわしづかみで一つかみし、書庫に走った。それを鈴華に「フィラメント」と言って渡したが鈴華が何だと頭を傾げたので、蓮は簡単に説明をした。

 流石にフィラメントは分からないようで、エジソンの電球の話をするとそこで合点がいったようで、鈴華は調整とイメージをしながら


「“floating“それから“current“」


 そう言うと灯りが付いたが、すぐに消えた。もう一度とり先程より少ない電流を思い浮かべもう一度唱えると、次はすぐに消えず付いた。

 それをいくつかし部屋を明るくした。


「これで暗くても本が読めるね」


「ほんまやねぇ、偉人に感謝だわ」


 そして2人は本を読み進めた。また体が痛くなってきた鈴華は自分に魔法をかけ浮きあがりそしてまた本を読み始めた。

 何時間しただろうか。今こちらでは時計も何もないから、時間が分からないが体が睡眠を欲してるようで2人ともあくびが出始めた。


「そろそろ寝ようか」


「そうやねぇー…って歯磨いてないし、お風呂も入ってない!!そう考えたら気持ち悪いわ!!」


「ふむ…じゃぁこれはよくある異世界小説で使われている魔法をかけよう」


 そう言って蓮は風魔法と水魔法をあわせて体や髪、服や口の中が綺麗になるイメージをし蓮は“clean“と言うと少し風が立った。


「……どう?」


「お風呂に入ったさっぱり感はないけど口の中は良い感じだよ」


 それを聞いた鈴華もイメージを風と水の魔法を使って“clean“をした。


「ああ!確かにこれはいいわ!」


「じゃぁ、おやすみ」


「ってちょっと待って!!これさ、これ利用して木でトイレ作ってcleanしたらよくね!!?」


「ああ!確かに!」


「それ明日でええからすぐに作ってや!!」


「うん、分かったよ、明日作るね」


 そう言って2人はそれぞれの部屋に行きベッドの上に横になった。が、真っ暗な部屋で一人で居ることが寂しくなってきた鈴華は、蓮の部屋のノックをした。蓮はやっぱりかと思い扉を開けた。


「蓮ごめん、いっしょに寝て欲しい」


「いいよ」


「…あ、ありがとう」


 そう言って2人はベッドに寝転び鈴華は蓮の胸の中で泣きながら眠りについた。泣いている間蓮は鈴華の背中をさすり続け、鈴華が寝たのを確認して蓮も眠りについた。

読んで下さりありがとうございます

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