13 5日目
早くもストック切れです…
よろしくお願いいたします。
ネットで野菜など調べながらなのでもし違う点があったらすみません……途中から最悪「異世界だから!」感で書いてます…
食後一悶着あったが、二人は食器などをさっさと片付けた。
昼から何をするか話し合った結果、布も欲しいが作るのが大変。それにご飯を食べるとやはり食べられるものの種類を増やしたいと言うことになり、書斎で植物が乗っている本を探しはじめた。
「あ、なぁなぁ食べ物見つけんのも大事なんやけど、食べたら減るから増やす方法も探さなあかんのとちゃうんかな?」
「そうだね、でもそんなに大変ではなかったと思うよ?僕達は何の属性でも使えるから、昨日思い立って寝る前に魔道書を読み始めたんだ」
「へー、真面目ちゃんやん」
「……っとあったこれこれ……えーっと…ほらこれ」
書棚から『初級木魔道書』と書かれた本を一冊抜いた蓮は床に本を置き見たいページを開き指差した。
要約すると…
『耕された土に種を蒔き魔法で成長を促す』
以上
「…って事でいいんかな?」
「約一ページ長々と書いてるけど要約するとそう言うことだね」
「この前置きいる?いらんくない?紙の無駄やで、ってか種かー…種なー…どうやったら種ら手にはいるんな?つか耕された土って……土魔法も覚えた方がよさげじゃない?」
ご名答と言わんばかりの蓮はまた本を取り出し、今欲しい情報が載るページを開いた。
要約すると…
『土に栄養となるよう魔法でかき混ぜ、魔力を養分に変換する』
「って感じか?」
こくりと頷く蓮。
「ようさん書いてるけど…栄養言うたら落ち葉を細かくして混ぜて魔法も成分変換するようにしたらいいんちゃうんかな?」
何度も頷く蓮。
「と言うことで、イメージは出来たかな?植物の本も持ったことだしそろそろ外に出てみるかい?」
鈴華は了承し2人は本を持って庭に出た。蓮はコール二玉を見つけ鈴華にコールでいいか聞きそれぞれ育てるコール近くに立った。
「それでは、まず……体内の魔力を循環させて……できた?、そ、次は、コールに木魔法を少しずつ、少しずつ……少しずつ……流して……」
「ちょ、蓮!!ヤバイ!!キモイ!気持ち悪い!!早すぎ!」
「鈴華、冷静に!魔力を流しつつー…これはキャベツの早送り動画と思うんだ……」
えー、っと愚痴りつつ言われたとおりにしていると、花が咲いた。
「あ、これあれちゃうん!!?受粉させないと!!!おりゃ!!」
そう言って鈴華はコール2つを巻き込んだ風を魔法で起こした。
「ちょ!何やってるの!?受粉が必要なのは花が咲いて実を付けるのが主だよ!!」
「え?コールは?」
「……とくに必要ないってwebで」
「スマン」っと鈴華は謝り大人しく魔力を流し続けた。蓮がそろそろいいと言ったので流すのを辞め、2人はそれぞれ土からコールを引っこ抜き、土を払い、家に入りダイニングテーブルの上に乗せた。
蓮は火魔法と風魔法を発動し温風で乾燥させていった。が、途中鈴華が「面倒…ほらこうやったらええやん」っと水魔法でコールの水分を根こそぎ抜き取ろうとした。
「ちょっちょ!!待って鈴華!!!」
何?っと蓮の顔を見た鈴華は蓮が焦っていたのでとりあえず、水分の抜き取りは辞めてみた。蓮は急いでキャベツを手に取り乾燥具合を見た。
「…ふぅ…うーん、まぁこのくらいならまだ…たぶん…うん」
「え?何?なんなん?教えてよー、1人でブツブツ言ってて分からへんやん?」
「ん?ああ、えっとね、鈴華って種見たことある?」
「そらあるよー?……チューリップとか?」
鈴華が少し悩んで答えた言葉に蓮は呆れてため息を1つ付いた。
「それ球根……種にも水分って少しはあると思うんだよね……ほら、ネットでもあるって、コールの種にも水分があるかは分からないけど…完全に抜ききるのはどうかと思うよ?」
鈴華は頭を掻きつつ「ゴメン」と一言呟いた。
「まあ、何はともあれ種が出来たから…まくまえの準備をしようか」
「よしきた!このコールあったとこに植えよっか?あ!落ち葉拾って持って行くわ!」
そう言って鈴華は落ち葉をひらいに行き、蓮は種をお皿に入れ机の上を綺麗にし、以前置いておいた米糠を少し別のお皿に取りコールがあったところに行った。
そこにはもう落ち葉を拾い終えた鈴華がおり、落ち葉を風魔法で粉砕していたので蓮の顔は真顔になった。
「ん?どうしたん蓮?」
「……」
「え?粉砕必要ちゃうん?」
「……エー…うん、では、落ち葉をもう少し拾ってこの糠と一緒に土に混ぜようか」
鈴華は「またなんかやってもうたかなぁ」っと呟きながら落ち葉をひらいに向かった。
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鈴華が戻ってきたので改めて土を整えることにし、ついでに以前コールが植わっていた所も耕すことにした。2人は魔法で落ち葉と糠と粉砕した落ち葉を混ぜ、耕したいところの土を浮かせ魔力を混ぜつつ畝を作っていった。
「魔法って凄いわー、これ普通やったら1時間かかるんちゃうん?ものの10分くらいで出来田で?」
「そうだね、でもこれでいい土になるには普通だとかなりの時間が必要なのだけれど、魔法だとどれくらいかかるのかな…また明日確認してみようか」
「りょーかーい!ってかまだ明るいし何する?」
「ついでにストロベーレンも種を取っておこうか?」
いいネー!!っと言って鈴華はストロベーレンを取りに行ったので蓮は神様に授けて貰った能力でストロベーレンもとい苺の種の採取方法をネットで検査することにした。
「みてみて!」っと満面の笑みでやってくる鈴華の両手にはこぼれ落ちそうなくらいのストロベーレンが乗ってる。
「沢山とってきたんだね、、とりあえず家の中に入ろうか?苺の種は小さいからね」
そう言って二人は家の中に入りネットで見た苺の種の取り方を試すことにした。
「うわー…種小っさ!これなくすで?これお椀に入れて置いとかないと家の中にちらばってまうで!」
そう言って鈴華は食器棚にお椀を取りに行き、ストロベーレンからどれだけ種を入れていった。
「あ、さとうきびもあるし苺ジャム……ストロベーレンジャムを作るのもありかな」
「ええなぁー!米粉作ってそれでパン屋いてもいいし…あ、でもそしたら食べる米減るしなー…悩む…」
「それならヒューゴさんにお願いしてみようか?」
おっええなぁ!っと鈴華が言って急にくしゃみをした。
「ぶえっくしょん!!!」
「………おっさんか!」
「あかん、なんやくしゃみしたら寒なってきた……」
そう言って鈴鹿は腕をさする。
蓮は顎に腕を当て考えた。そろそろ冬の準備をしていかないと真冬を超すことが厳しくなる可能性がある。それに、こちらに来たばかりなのでこの場所がどれだけ冬が寒くなるのかや雪が積もったりするのかが分からない。また、秋と言うことは分かっているが秋の終わりなのかも分からない。
「………〇ウォー〇の布団が欲しい…あ、服は〇ーット〇〇クでもええから欲しい!!せめて、せめて、裏ボアの生地とかさーさーさー!!!」
「あっ!近々鳥の魔物を刈りに行こうか?」
そう言った蓮の顔を鈴華は渋い顔をした後、睨み付けた。
「はー?寒いのに何で?ってか昨日断ったやん?遠回しに!」
蓮は苦笑して理由を告げる。
「…カバーを作って、そこに羽毛を入れれば羽毛布団なる魔物がいるかも知れない」
「よし、ほなまずは下調べと行こか、あ、先にカバいるなー!時間ないで?ほら立って、立って」
「君って本当……シナノキを~……うーん…他の木でもやってみるべきかな」
「ん……あー…確かにシナノキばっかりやってたら木なくなるしなぁー…ちょっとどっか伐採しに行く?森林破壊?いえいえ、間伐採ドスー」
「ん、元女子高生にしては間伐採なんて知っているとはえらいえらい」
そう、蓮が誉めると鈴華はエッヘンと言わんばかりとドヤ顔をする。
「せやろ?せやろ?せーやーろ??小学生の時に調べ学習的な時間に環境について調べてん?凄いやろ?あれやで、木を伐採するんは必ずしもあかんことちゃうねんな、木が生えすぎてたら地面に日が当らんくてよけいあかんねんなー!でもな最近エコエコとかいって割り箸とか木の需要が減って使わんくなってー、ほたら間伐採のお金がーー……」
っとずっとドヤ顔で話し続ける鈴華を蓮は可愛く思いつついつまで続くのかと悩みつつ顔には出さずに話を聞き続けた。
ありがとうございます!