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目指せチート人生  作者: 葉月
13/14

12 四日目ー5日目

気がついたら約一年……

色々私生活に思考を取られ最近ようやく書き始めました。

また、よろしくお願いいたします。


ストックを作ると言うことをしないので投稿はやはり遅めです…が、また明日投稿します。

 2人が気がつくと外はうす暗くなっていた。

 蓮は急いで肉を焼き塩とシトローネとペッパーで味をつけ鈴華はコールを取りに行き千切りにしお皿に盛りその上に肉を置いて2人は手を合わせて「いただきます」と言って食べはじめた。


「……ドレッシングが、欲しいなぁ」


「……」


「せめて、マヨネーズでもええから欲しい…あかん、食べたなってきた…何がいるん?お酢?卵?ドレッシングはチーズ?オリーブオイル?胡麻油?…あかん、胡麻食べたい!!」


「……確かにこれは味気ないよね……昨日よりは美味しくても…後で植物系の図鑑や魔法を見ようか」


「そーしよ!もう…無理やわ………あ、何でわすれてたんやうち…こんな重要なこと…!!!あほちゃうん!あー!!あほやわ」


「何?どうしたの?」


「フライパンの蓋つくんで!!」


 そう言って鈴華は外に出ようとしたが、蓮に止められた。外はもう真っ暗である。街灯もなく周りが木々で囲まれており夜目が利いたとて見にくいものは見にくい。鈴華はしょんぼりしながら呟いた。


「木で米焚けるのに……」


「!?…!!………そうか…そのてがあった……よし、行こう」


「え?あ、うん!」


 2人はフライパンと竹を持ってその竹でフィラメントを何個もつくり、木を放置しているところに向かった。そこにあった切れ端で蓋を作ろうと鈴華は奮闘したが、上手に板をフライパンに合わせて作ったがジャストでフライパンから蓋が取れなくなり結局失敗し見かねた蓮が木組みで蓋を作った。


「これで…ご飯が!!!」

「ご飯…白ご飯…」


 2人はルンルンで家に帰った。

 ご飯は明日のお楽しみにして今日は肉を頬張った。

 食後、食器を魔法で洗い片づけコップを片手に米を取りに行き、2杯コップで米をすくい精米し少し深いお皿に入れキッチンに向かう。水魔法で米を洗い、コップに水を2杯と半分より少し少ないぐらいの水を米に入れて浸した。


「朝起きたらご飯を炊こうか」


「なんやっけ…はじめチョロチョロなかぱっぱー、やっけ?」


「まぁそんな感じかな?分からなくても僕達には強い味方がいるよ」


「?あ、ネットな!」




 翌朝、2人は起きてすぐにキッチンにやってきてフライパンに火を灯す。インターネットでも検索してみながら、2人はご飯を炊き始めた。鼻をかすめるご飯が炊けていく香り……



「ふほ!!やばいでこのご飯の匂い!よだれが滴る!」


「ゴク……美味しそう…」


 もういいか、もういいか、っと何度も言いながら2人は涎を何度も飲み込みながら待つ。


「……そろそろいいんじゃないかな…」


「!早食べよらよ!」


 そう言って鈴華は蓮と自分のお皿にご飯を取り分けた。途中「お、お焦げ様がいらっしゃる…!」っと涙ぐんだりしたが、手は止まらなかった。ただやはり子供にしては量が多いので、昼の分もとっておき蓋をしておきご飯が食べ終わったら塩むすびを作ることにした。


「「…………」」


 2人は終始無言でご飯を食べた。おかずは何もないがそのままで十分だった。


「は!もうなくなってもた……」


「……美味しかった…やはり僕達には米が必要だね」


「日本人やもん、ほら自分がパンとか食べてるときに友達が食べてるご飯がやたら美味しそうに見えるあのマジック。自分がご飯の時は何も思わんのに…これはきっと日本人やからやで」


「……それは刷り込みかと…でもその気持ちはわからなくもないかな?」


「やろー?」


 ちょっとドヤ顔をしながら一指し指を振って蓮の方に向けた鈴華の顔にご飯粒が2つついていた。2人は話をしながら塩むすびを作り少し深めのお皿に並べ、少し大きめのお皿で蓋をした。


「ラップ欲しいなぁ」


「確かにね…うーん、あ、布で蜜蝋ラップってあるみたいだよ」


「へー何それ?何いるの?…いやちょっと待って、今布ゆうた?布?え?自分らのこれ?切るの(きんの)?すっぽんぽんとか、痴女?え、変態??てかこれからの季節無理やわ、1人でやりや?あ、でも蓮が来てた服で何?その何とかラップは私使わんで?綺麗にしても衛生的にむっりー、ご飯守れても自分守らん布とかどうよ?え?まさかやけどなぁ、蓮ドMなん?自分虐めたいん?突き刺さる冷たさに興奮すんの?あー無理やわ、よそでやって?ちょ離れて?」


 いっきに捲し立てた鈴華は、冷めた視線を蓮におくり嫌そうな顔をした。


「違う違う!どうしてそこまで発想出来るかな…」


「何?違うん?」


「かすりもしていません!鈴華はいったい僕をどう言う目で見てたの?」


「おっさん」


 「グフッ!」胸を押さえ「そうだけどそうだけど……」っとブツブツ言っているのをよそに、鈴華は本でも見に行こうと席を立った。


「って、ちょと待って!」


「なんやねん、変態」


「変態じゃないから!ほら昨日作った糸で布作るよ!」


「……あー……あ、ごめん?そう言えば糸作ったんやったねー…ご飯で飛んでたわ…どうもすんまへんなぁー」


 頭をポリポリかいた後、手を顎の前あたりに合わせ頭をこてんと傾け、目からキラキラビームでも出ているかのように錯覚するほど目をパチパチさせる鈴華。

 「美少女がおっさんの喋り方とか……二で割ればいいのに」っとポツリと喋り、悟りを開いた感じの蓮は鈴華を見た。


「二で割ったらおっさんしか残らんしー?」


「ちっちゃいおっちゃん……」


「かわええやん?」


 これ以上は辞めておこうと思った蓮は「まずはミサンガでも作るからその為に木枠を作ってくる」そう言って外に出ていった。鈴華は単色では可愛いミサンガにならないと思い、外にまだ咲いている花を取りに行った。



――――

―――――

「あれ?お花摘んだの?……茎から花ビラを綺麗に取って……ぁあー…なるほどね」


 蓮は納得しながらお皿の上に色事に分けられた花は紫、黄、赤そして青々とした葉っぱを見た。鈴華はお皿一枚無駄にするけどゴメンと謝りをいれたので蓮は構わないと言い、鈴華は魔法をよういてさらの上で花をすり潰し水を少し入れそこに糸を入れた。そして火魔法で水を温めていき糸を入れ、錬金術を使って染めるイメージと均等に染まるイメージを素に染めていく。使い終わった湯は浮かし結界を張り、火魔法で高温にし沸騰させ蒸発したら、クリーンの魔法をかけた。同じように各色作っていき、染め終えると乾燥させた。

 蓮は鈴華が色を染めている間、先程作ったA4サイズぐらいの木枠に円柱の小さな木が上と下にありそこに土台となる糸を付けていき、糸が交互になるよう間に木を挟み込んだ。その木には上と下に筋が入っておりそこに交互に糸が通るようにしていった。



「よっしゃー!!でーきた!みてみて蓮!すっごいカラフルちゃう?……って何じゃそりゃ!?」


 両手を下に受け、魔法で掌の上に各色の糸を浮かせ、ドヤ顔をして蓮を見ると蓮の手には木で作られたよく分からないもよがあった。


「原料が花にしては綺麗に染まってるね、あ、これは簡易的はた織機?」


「え、すごいやんすごいやん!!やりたいやりたい!」


 蓮は鈴華に渡し使い方を説明し初めの縦の糸だけ設置した。鈴華は楽しそうにやっているのを横目に蓮は同じのをもう一つ作った。一度同じのを作っているので2度目は早くできた。2人は黙々と糸を編んでいった。



―――――

――――――――

「あーーー!!出来た、出来た!!もうこれぐらいでいいんちゃうん?疲れた、肩こった、これが血液循環のイメージして『heal』とかでなお……おろ……おろろ…」


 浅く座り頭を背もたれの上に頭を置いて天井を仰いでいた鈴華が、慌てて起き上がり体を触り始めた。


「ど、どうした…まさか…!!!」


「やばい!蓮!疲れ吹っ飛んだ!!えっナニコレすご!ちょやばくない?まだ出来るで?もうちょっとやろーっと!次はもうちょっとこってみよっと!」


 やる気を出した鈴華はまたはた織機でミサンガを編み始めたのを見た蓮は、自分にもかけてみると疲れが吹っ飛んだ。口の端を上げてまた作業に戻った。





――――

―――――――

 ひたすら作り疲れたら魔法で体を癒やしを繰り返し気がつけば日は地位番高い位置を過ぎていた。

 そしてリビングには机や長椅子に横たわる二人。


「あ~~~~……疲れた…いや体は元気やで?」


「あー…分かるよ…分かるよ?気力がね………疲れた…」


 ぐぅーー………


 2人揃ってお腹が空いたのだろう。ここぞとばかりに腹の虫が主張してきた。『何かお忘れじゃないか?』っと……。


「「………おにぎり!!!!」」


 二人はがばりと起き上がり蓮は机の上を綺麗に片しはじめ、鈴華はおにぎりを取りに行き蓮と自分の分をお皿に分け2人の座る席に置いた。


 二人は手を綺麗にし、「いただきます!」っと言って食べ始めた。終始無言の二人。会話を始めたのはお皿が空になって少ししてからだった。


「「……………ご馳走様でした」」


「復活!!!さ!昼から何する?ミサンガもそれなりに作ったし…あ!これ何やと思う?自信作やねんなー、蓮の分もあるで?ほい」


 そう言って渡してきたのは四角い物。中にはかわった模様が入っていた。


「…コースターで……これは…何?」


「えー?分からへん?貸してー………えー分かるし。よう見てん?ほら、これが上でこっちがしたな…な?分かるやろ?」


「………私には芸術過ぎて分かりかねます…申し訳ございません」

  

「えー?まぁうちセンスが高すぎてついてこられへんかったんは仕方ない(しゃぁない)仕方ない(しゃぁない)!これな、猫やねん!」


「……う、うん、ほんとだーすごいねーわー!本当に猫だーかわいいなー」


「何つう棒読み度!!心にも思ってもないし寧ろ、猫とも分からんと言いたげな感じやなぁ!」


「いやいや、本当に凄いよ?しかも初めてなのにこう言うこと出来るなんて凄いね!」


 そう言ってそっと視線を逸らす蓮。


「っ………蓮のアホーー!!!!」

読んで下さりありがとうございます!


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