第九話 決着
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今回は修正箇所が多く、文の繋がりが一部違和感あり。
「フッ・・・!」
「ゲームセット!マッチウォンバイコウサカ6ゲームトゥ4!」
「やったぁ!勝ったぁ!」「先輩流石ですぅ!」「かっこいい!」
「ハァハァ・・・(負けちゃった・・・)」
「いやぁアナタ強いわね、対戦ありがとう」スッ
「こちらこそありがとうございました、勉強になりました」
目の前の選手に手を出されるので握り返すが、
「スドウさんだっけ?アナタ可愛いわね、今度お茶しない?」
「え・・・?」
「もし興味があるなら後で連絡先聞きに来て」
「はぁ」
「挨拶が終わったら速やかに退出願います」
「おっと失礼、じゃまたね~」
にこやかな淑女はウィンクだけすると、自分のチームの方に帰っていった。
(ナンパ・・・よね)
須藤紗耶香はよくモテるが、テニスコートでお誘いを受けたのは初めてだった。
(『高坂秋』さん、だったかしら)
少女は今の人間に、自分達と同じニオイを感じていた。
「紗耶香先輩、お疲れ様です♪」
「ありがとう、彩」
五月の終わり、テニスの大会があり私達女子テニス部は奮闘していた。
団体戦は三回戦負けしてしまったが、個人戦は三位と、悪くない結果となった。
「終わっちゃったわね」
「一、二年の私達はまだまだ試合ありますけど、三年の先輩方は・・・」
「せいぜい悔いを残させないように頑張りましょう」
「そうですね!」
「ちょっと寄るところあるから、先駅向かってて」
「私も行きましょうか?」
「大丈夫よ、走って追いかけるわ」
先程の対戦相手の待機場所に向かう、なんとなく惹かれるものがあったからだ。
「あの、すみません?」
「はい?」
「高坂秋さん、いらっしゃいますか?」
「あー、高坂なら女子トイレにいるんじゃないかな?」
女子部員が指さす。
「ありがとうございます」
流石に中にまで入る気はないので、入り口で待っていようとすると、
「もしかしてあなた、高坂に何か言われた?連絡先交換してとか?」
「はい?」
「いや違ったんならいいんだけどさ、まぁ気をつけてね」
「はぁ」
大体の察しはつく。
(さっきの対戦相手の人だよね?モデルさんかな?)(秋ちゃん好きそー)
(やっぱりかって感じね)
トイレまで近づくと、なにやら個室内から音が聞こえてくる。
吐息交じりのはじける音、服の擦れる音と女性の嬌声。
(全くこんな時間から外でやるなんて世も末ね・・・人の事言えないけれど)
時間がないので彼女のことを呼ぶ、
「高坂さん?私さっきの須藤ですけど、すぐ出てきてくれないと帰りますよ?」
勢いよくドアが開けられ、スッと紙を持った手だけが出てきた。
「今取り込み中だからさ、後で連絡ちょうだい!」
呆れた、と溜息をついて、メモ用紙だけ取る、中の様子は見ないように。
「それじゃあ気が向いたら連絡しますね」 「いつでも待ってるよ!」
(さて、私も帰りますか)
「紗耶香先輩、ここ気持ちいいんですか?」
「そうね、そこ好きよ・・・」
「先輩が喜んでくれると私も嬉しい♪最近しおらしいですよね~」
「私は史夏が傷つくようなことにならなければ、それでいいから!」
「それって臭いものに蓋みたいなことでしょ?バレたら傷つくだろうな~」
「じゃあお互いバレないように協力してよ」
「わかりましたよ~」
いつもの日課は、試合終わりの後でさえ行われる。
「今日でまた暫く先輩のスコート姿とはお別れか~」
――――――――――――
「そういえばさっき、どこ行ってたんですか?」
「さっきの対戦相手、高坂秋って人にナンパされたから、連絡先聞いたの」
彩の手が止まる。上目遣いのその顔は、無機質な人形の様だ。
「ふーん、で先輩は会いたいんですか?そんな訳の分からない人と」
「えぇ、せっかく誘われたんですし、会ってみようかと思うわ」
――――――――――――
「その人の連絡先教えてください。先に私が会いに行きますから」
「まぁ好きにすればいいんじゃない?後でその紙あげるからっッ?!」
彩のダブルタップが速度を増してイく。
(くぅぅ!!!)
「ん・・・この紙ですか、没収しておきますね」
「今日もありがとうございました。大好きですよ、紗耶香先輩、それじゃまた」
彩は紗耶香の母親が帰って来てないことを確認すると、そそくさと出て行った。
(暫く動きたくないわ・・・)
「高坂・・・秋・・・あった、この人かな?」
自宅のパソコンで、この不埒者について検索していた。
「どれどれ、高坂秋、二年生で遼東学園、世田谷の方の学校か」
『こないだ秋君とヤったんだけどチョー気持ちよかった』
『私もいっぱい愛してもらったよ。男とするのは緊張するけど、秋君ならよし』
『処女の子は秋で慣らしておけば?上手いし失敗しないよ』
「そうとうな人なのね、こりゃ紗耶香先輩には会わせられんわ」
画面越しに彼女の写真がいくつか挙がるが、たしかに綺麗だとは思う。
(・・・なんとなく昔の先輩に似ている気がする)
それは気のせいかもしれないが、なんだかこの女に会ってみたくなってきた。
右手に握られた紙に目を落とす。
「・・・・・・」
自然とスマホに手が伸びていた。
「紗ー耶香!大会お疲れ様!」
「史夏、おはよう」
元々あまり一緒に登校することは少なかった二人だが、
今は史夏が頑張って早起きをしてくれているから、こうして朝の時間も増えた。
「これでまた放課後遊べるね!」
「ダメよ、今度試験あるんだから、しっかり勉強しないと」
「うっそれは・・・」
「ねぇ」
イケナイお姉さんの様に耳打ちする。
「史夏だけの家庭教師になってあげようか?」
みるみる顔が紅くなっていく史夏に、からかいがいがあることを再確認する。
「えーっと、それは嬉しいかもうん、出来れば女教師っぽい感じがいい」
「なに言ってるのよ・・・」
意外とコスプレ好きな女子達に辟易する。
「まぁ勉強頑張ってくれるなら、ご褒美もあげちゃおうかな」
「マジで!?じゃあカラオケ行こうよ!」
「いいわよ、そういえばまだ行ったことなかったものね」
平和な朝だ。
「冴姫、アナタって医学とかに詳しかったりする?」
「いっ、医学ですか?!」
昼休み、友人のいきなりの質問に驚きが隠せない。
「いやちょっとね、人を眠らす睡眠薬が欲しくて・・・」
「ハッ?ハァ・・・」
(それをわたしに聞いてどうするのだろう)
「成程!それを使って彩さんに一泡吹かせたいんですね!」
「そうなのよ、だからその分野に詳しい人、冴姫の友達にいない?」
(なぜアタリがあると思われたんだろう?)
「うーん、一応ウチの家の人だったら分かると思いますけど・・・」
「お願い!もう彩との・・・嘘をつき続けたくないの!」
「それは分かりますが、根本的な解決にはなってないですよね」
「最初にこの原因を生み出した史夏さん、それに触発して目覚めた彩さん」
「あることで脅され受け入れた紗耶香さん、全員悪いですが」
「恋人関係にある史夏さんを騙し、彩さんとの関係を隠すアナタ!」
「一番悪い人ですよ~」
「もっともな意見ありがとう・・・」
「なんで彩さんとの関係続けてるんですか?」
「だから脅されて」
「そんなに困る事ですか?それ?」
「?」
「確かに学校をサボってキスしてたのは事実ですけど」
「それが明るみになってもせいぜい先生と一部の生徒に何か言われるだけです」
「たぶん大多数の生徒はロマンチックだーとか言って騒ぎますし」
「むしろバレてた方が楽では?今は朔夜さんのアレのおかげで」
「紗耶香さんと史夏さんの関係はほぼパブリックなものですし」
「逆にバレたら困るのは・・・彩さんが一番まずいですね」
「先輩を盗撮して恐喝して不貞行為を要求してるんですから」
「それはそうかもね」
「それなのにその場しのぎの決断とはいえ、彩さんの提案に乗った紗耶香さんは」
「元から彩さんとシたいって欲が、素質があったんですよ」
「そんなことあるわけ!」
「大アリですよ、エロ漫画の展開じゃないんですから」
「アナタねぇ・・・」
「あんなのだってバレて困るのは大体脅してる側なんですよ」
「それなのにダラダラと浮気を、不倫を続けてしまうのは愚かですよホント」
「実際いるでしょう?現実でもそれで捕まってるオジサマとか?」
「確かにそうだけど・・・」
「紗耶香さんに覚悟があるなら、しっかり史夏さんに打ち明ければどうです?」
「そんなこと出来る訳!!」
「信頼してないんですか?史夏さんのこと?」
「ッ!!」
「相手に嫌われるのが怖いから言えない?どうしてわかるんですかそんな事?」
「それは・・・」
「今までの子がそうだったから?経験からくるもの?どちらにせよその考えは」
「史夏さんに対して凄く失礼です」
「このままなぁなぁに隠されて、自分だけ真実を知らない方が辛いと思います」
「・・・」
「な・の・で」
冴姫は指をピコーンと立て、なにか悪だくみをしたそうな顔をする。
「ここはひとつド派手に、やっちゃいましょうか!」
「彩、ちょっといい?」
「なんですか?紗耶香先輩?」
「明日の放課後なんだけど、部活休んでウチで勉強しない?」
「いいですけど、史夏ちゃんもくるんですか?」
「どうしてもアナタとじゃなきゃ嫌だわ」
「そうですか・・・わかりました、いいですよ」
「ありがとう、それじゃあまた明日ね」
(先輩、何か企んでいる?それとも―――)
翌日、放課後校門の前で待ち合わせていた二人は家へと向かう。
「史夏ちゃんはどうしたんですか?」
「今日は部活長引くって言って帰ってもらったわ」
「これから練習終わりの時間も伸びるでしょうし」
「じゃあ今日は先輩独占出来ちゃいますね♪」
「そうかもね、親も夜中まで帰って来ないって言っていたし」
彩の足が止まる。
「?、どうしたの?」
「先輩、私に何か隠し事していません?」
「・・・」
「・・・私達の関係自体が隠し事みたいなものでしょ」
「普通に勉強したい・・・それだけじゃイヤ?」
「いえ・・・行きましょう・・・」
「おじゃましまーす!」
久々の先輩の家はテンションが上がる。
「飲み物淹れてくるけど、何か飲む?」
「じゃあ緑茶で!」
「わかったわ、部屋で待っていてちょうだい」
「はーい!」
先輩の部屋、まずはベッドに寝転がり、枕のニオイを思いっきり嗅ぐ。
(いつも嗅いでるいい匂い・・・でも・・・)
違う人間のニオイも混じっている。
(・・・・・・)
その事実にやはりショックは隠せない。
(先輩、史夏ちゃんの彼女だもんなぁ)
彩ももうわかってはいた、自分がやっている行為、その愚かさを。
それでもやめられないのは、こういうことでしか彼女との関係を
持つ事が出来ないからと思ってしまっているから。
元の片思いの友達関係に戻るのが怖いわけではない。
この身を引いてしまったら、二度と想いは成就しないから、
それが怖いのだ。
歪で、自分勝手な愛のカタチ、捌け口。
最愛の先輩を、最低なこの手で汚してしまっている。
それでもやめ時が見つからず、甘えてしまっている。
「入るわよ」
「ッはい!」
瞬時にベッドから降りる。
「これ緑茶ね」
「ありがとうございます、いただきます」
クピクピ飲むと、優しい味が口の中に広がる
「この緑茶美味しいですね・・・風味といい味といい・・・」
「そう?ありがとう?早速始めましょうか?」
「そうですね、じゃあここから・・・」
好きな先輩の部屋、落ち着く空間、いつもと違った雰囲気。
「大丈夫?眠たそうだけど?」
「大丈夫ですよ・・・あれ・・・おかしいな」
「ベッドで横になりなさい」
「そんな!悪いこと・・・―――」
「・・・」
どうやら上手くいったみたいだ。
「さて、準備しますか」
「あれ・・・ここは・・・?」
(私先輩の部屋で寝ちゃって、それから・・・)
辺りを見回すと、変わらない部屋にはいるのだが・・・。
「ん!?」
両手の自由が利かない。
見ると壁に固定などはされていないが、結束バンドで身動きが取れない。
「あら、起きたみたいね」
ベッド横で本を読んでいた紗耶香が顔をあげる。
「これ、どういうことか説明してください」
今自分が置かれている状況を尋ねる。
――――――――――――
「ただ少しキスしたかっただけよ」
紗耶香は無防備な彩に接吻を迫る。
「急にどうしたんですか?わざわざこんな状態にして?」
「どうせならこういうほうが燃えるでしょ?」
「うーん、拘束されながらそんなこと言われても・・・」
「私がシてみたかったのよ」
甘い吐息を掛けられながら、私に馬乗りになる紗耶香。
「んっ・・・、柔らかい唇」
いつもとは違い攻めに回る紗耶香に戸惑いを覚えながらも、
内心はイヤではなく、寧ろ嬉しく感じてしまうが・・・。
(あぁそっか、今この状況って恋人みたいなことしてるのかな?)
理解しがたいが、彼女は私を求めて、熱い口づけと抱擁をしてくる。
それがどれだけ嬉しいかと思ってたが、
(これが私が求めていたモノだったのかな)
望んだものが望まれる程のものではなかった時、その乖離に人は落胆を覚える。
(私、いつも嫌がる先輩を見て、それを楽しんでただけだった)
都築彩は答えに気付いてしまっていた。
あの日の心の欠落、脳汁が出る感覚、激しい嫌悪感と吐き気、その後に訪れた、
幸福感と先輩のあの表情。
本来拒絶するべき相手を受け入れ、我慢しているあの表情。
私の嗜虐心が膨れ上がり、今までの凶行に至らされた。
(あのカオがもっと見たい)
目の前の人は、微塵も嫌そうじゃない、純粋に私とのキスを楽しんでくれている。
(そんな顔しないでください、私達『共犯者』だったでしょ?)
「彩・・・一番好き・・・」
一瞬耳を疑い、頭が真っ白になっていった。
(先輩はそんなこと言わないはず・・・でも・・・)
拘束された手が突然解放され、私の手が紗耶香の胸にあてがわれる。
「彩も私のこと好きでしょ・・・?」
一縷の望みに縋りたい。
「・・・・・・」
「緊張してるの?こんなに私のこと知り尽くしているのに」
好きだけど『好き』とは違う私も本当の気持ち。最初から分かっていた。
「その彩の本性を、見せてあげてほしいの」
「史夏に!」
突然部屋のドアが開き、無言で史夏が入ってくるが、
「・・・ッッッ!!」
私達の姿を見た途端、今にも声をあげて泣き出しそうな顔をしてしまった。
必死に口を抑えているが、涙と嗚咽が漏れている。
「ほら彩、史夏にも教えてあげてよ、私の弱点を」
そうは言われるも、硬直して身体が動かせない。
額から滝の様に溢れる脂汗と冷汗。
「どうしたの彩?」
「これ、どういうことですか?」
刺激しないよう質問をする。
「どうもこうも、アナタの私に対する気持ちをを史夏に―――」
「「そうじゃなくて!!」」
怒鳴り声で皆ビクッと驚く反応をする。
「なんでここに史夏ちゃんがいるんですか見られて平気なんですか」
「私との関係バラしてたんですかホント意味が分からないんですけど」
「意味が分からないのはアタシだよ―――!」
泣きながら口を開く史夏。
「なんでまた前みたいな状況にアタシはいるの・・・?」
「それは」
「信じてたのに!彩のこと!アタシ達友達じゃなかったの!?」
彩もビクリと身体を震わせ、うなだれる。
「水に流してくれたんじゃなかったの・・・?」
「彩が仲良くしてくれたのも、あの時の話も、笑顔も、全部嘘だったの?!」
(ちがう)
「こないだ落ち込んでる時に話しかけてくれたよね?すっごく嬉しかった」
(やめて)
「でもその時、あの日から関係もってたんでしょ!?信じらんない!!」
(ごめんなさい)
「アタシ達がトイレで会った日も、シてたんでしょ?もうウンザリなんだよ!」
(・・・・・・)
「なんとか言ってよ!!!」
押し黙ったままの彩。
(結局、二人から嫌われるという最悪のカタチになっちゃった)
「史夏ちゃん・・・」
彩はベッドの上で史夏に向き直り、
「本当にすみませんでした・・・ッ!!」
こうべを深々と下げ、土下座をする。
「私、史夏ちゃんが羨ましかった、先輩の事諦めきれなかった!!」
「アナタ達のキスを見た時、私の醜い部分が燃えて、邪魔したくなった!」
「先輩が嫌がる時の顔が、私を拒絶する反応が!!」
「たまらなく興奮した!!バレるんじゃないかっていう背徳感も合わさって!」
「あなたの前で演技して、嘘つくのも辛かったけど、心が傷ついていくのが」
「自分が好きな相手を、その好きな相手から盗る感覚が、気持ちよすぎて!」
「最低なのは自覚してたよ!でも止められなかった!」
「犯罪をしている人間の行為がエスカレートするように!!!」
「それでも先輩との関係を終わらせたくなかった・・・」
「いつかこうなるって分かってても」
「先輩を満足させられるのは私だけって思いたかったの!!」
「本当にごめんなさい、多分私、バレるまでやめられなかったと思う」
「もう絶対にしないから、許してくれなくてもいいから」
「またみんなと、紗耶香先輩と一緒にいさせてください」
「彩・・・」
「私も本当にごめんなさい」
紗耶香も史夏に向き直り、深々と頭を下げる。
「・・・・・・」
「元はといえばアタシなんだよ、それにさ、二人の関係、薄々気づいてた」
「でも聞くのが、知るのが怖くて、目を背けてた」
「もう終わりにしよう」
「こんなことでもういちいち泣いたり怒ったりしたくないからさ」
わなわなと震える史夏、力が入っていた両拳のりきみが抜けていく。
「今日のこれは、完全に終わりにさせよ?」
「彩の気持ちも痛いほどわかるから、許したいから」
「だから顔上げて、また明日から笑って、いつもみたいに過ごしたいよ」
ボロボロと零れ落ちる史夏の無数の雫に、彩は自分の愚行を殴り倒したくなる。
「史夏ちゃん・・・うわぁああああああああああん!!!」
勢いよく抱き着く彩。
「ぐえぇ、苦しいってば・・・」
「ほんとにとんどにごべんなざいいいいいいいいいいいい!!」
「私も、隠しててごめんなさい!!」
「もうわかったからわかったからさ!!」
最初は引き離そうとも思ったが、慟哭達が泣き疲れるまでその身を受け入れた。
次回は日常編