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恋をしたいと願うなら  作者: 佐伯春
佐藤愛美の物語
37/42

第37話 プライベート・愛ズ

・一部修正しました。

季節は変わる。



アタシ達の日常はパチリと瞬きするように過ぎ去っていった。



「彩さん、誕生日おめでとう!」


本日は学外の先輩の誕生日会で、気の置けない友達と集まり盛り上がる。



「17歳か~」


乾杯もすんだところでしみじみと肩を下ろす彩。


「そんなに変わるものでもないでしょう」


「いやいや紗耶香先輩!人生はあっという間なんですよ!?」

「気づいたら20になって、その後は25、30―――いやぁぁぁ!!」


考えたくないように頭を抱えふさぎ込む彩に、


「僕は早く大人になりたいけどなぁ」


と余裕そうな表情を見せる秋。



「でもこうしてみんなで集まれるのも、少しづつ少なくなっていくんだろうなぁ」


「・・・なーんて!暗いこと言っちゃってゴメンナサイ!!」


湿っぽい発言をすぐさま訂正し、


「さー!今日はじゃんじゃん盛り上がりましょー!!」


とうまく切り替えてその場を空気を変えてくれる。



「秋は大学、どうするの?」


紗耶香はこの貴公子が今後の人生設計をどう描いているのか気になっていた。


「ちゃんと勉強はしてるつもりだよ」


この子は引退まで長い間テニス部に在籍し精を出していたのだ、


「大学でもテニス続ける予定?」


秋ほどの実力ならばスポーツ推薦で行ける大学も少なくないだろう。


「あはは、テニスはもういいかな」


などと予想していたらやんわりと否定されてしまった。



「僕はね、こうみえて結構人間ってやつが好きなんだ」


なんだかとんでもないことを言い始めたぞ?


「スポーツに打ち込む中で人の努力だとかそういうのが肌に直に伝わってきて」

「美しく尊いモノだっていうのを理解したし、リスペクトするようになった」


「そういう達をもっと際立たせいろどりを与えるお手伝いをしたいなって」

「大学に入ったらデザインを学んだり、物づくりの方面に進みたいって考えてる」


「それでいつか僕の立ち上げたブランドのウェアを喜んで着てくれる人がいたら」


「それが一番、僕にとっての『幸せ』に繋がると思うんだよね」



思っていた以上のしっかりした将来設計に面を食らってしまう。


「なんて、なんの知識もない素人だからまだまだこれからが長いだろうけどね」


「いえ、秋ならきっと出来ると思うわよ。なんとなくそんな気がするわ」


「ふふ、ありがとう。その暁には是非ウチでモデルでもしてもらいたいな」


「ええいいわよ、私なんかでよければ喜んで」



「・・・」


目の前の光景を静観していた愛美は隣の彩に、


「あの二人って、やっぱり高校生とは思えないですよね」


と小声でヒソヒソ耳打ちする。


「年齢詐称してるんじゃないかな?」


「はは、言えてますね」


「・・・彩さんは将来どうしたいとか考えてますか?」

「秋さんとのこれからとか・・・」


「どうだろうなー、でもいつかは別れるかもしれないねぇ」


「えっ」


意外だった。この二人なら将来もこんな感じで過ごしそうだったのに。


「あでも別れるっていうのはマイナスな話じゃなくてね」


目を細め、きたるべき未来を見据えるように落ち着いている彩。

その瞳の奥は儚げで切なく、でも決して悲しそうではない眼差し。


「私だって女の子なんだし、一生に一度は男の人を好きになって」

「気が早い話かもしれないけど結婚したいし、子供だって欲しい」

「・・・悲しい話だけど、そう考えちゃうとなかなか難しいんだよね」

「同性とずっと隣同士を歩んでいくのってさ」


当たり前の話だ、なにも間違ったことは言っていない。


「でも彩さんは・・・秋さんはお互い納得できるんですか?」


別に責めているつもりもないが、自然と口調が強くなりそうになってしまう。


「うん、私達なら大丈夫だと思う」


「っ」


曇りなき力強いまなこと秋を本気で信じているからこその返答。


「だってそうなったからって二人が好き合ってたのは変わらないし」

「もう会わない―なんてことにはならないでしょ?」


「それにお互い子供が出来たらもっと楽しくなるだろうし」

『あー!今まで生きてて、秋と一緒にここまで来れてよかったなー!』

「って、そうやっていつまでも仲のいい友達でいれるのも最高だろうし!」


あたかもそれが実現するかのように語る彩だが、妙な説得力はある。



「・・・そうですか、アタシにはまだ難しい話かもしれません」


「大丈夫。これはね、私達の物語だから」


「いつかきっと愛美ちゃんも素敵な出会いがあると思うし」

「『そういえばあんなこと言ってたなぁ』って思い出す時がくるよ」


「ならいいんですけどね~」



アタシは自分の未来が観測みえない。



こんな人間にも幸せな結末が訪れるというのだろうか??



(結婚に子供かぁ・・・考えたこともなかったなぁ)


人生は始まったばかりで、ここからどう転ぶかなんて知ることはできない。


「まぁまぁ気が遠くなるような話は置いておいてー」


手に持ったコップを改めて差し出される。


「今日はいっぱいお話しよう♪」


「―――はい!」



乾杯の合図で、アタシ達はまた女子高生に戻れた。





「渋合はハロウィンで大盛りあがり・・・」


部屋のベッドに制服のまま寝転びスマホを眺めていると、

パリピ達の祭典のまとめ記事が目に入ってきた。



「・・・」


隣の部屋がやけに静かすぎる。多分兄も外に出ているんだろうな、受験生の癖に。


「・・・」


誰もいない自宅で何度寝返りをうっても、未来に時が飛んでいくわけがない。

外はすっかり寒くなってきたし、12月に向けて心臓の動悸も激しくなっていく。


(寂しい)


こういう時誰かに気軽に連絡を取れる方法をアタシは知らない。


表面上は親しみやすい子で通っているが、その実は寂しがり屋のかまってちゃん。

スマホの連絡先の大半は自分から連絡することもなく、常に受け身状態。


(11月になったらもう12月)


文化祭なんてイベントもアタシには殆ど関係がなかった。


(友達がいないわけじゃないんだけどさ)


最近の自分の立ち位置がよくわかんなくて、どうにも気持ちが悪く居心地悪い。



「ハァーーー・・・」


大きな溜息をついたって独り。


(・・・冬華、大丈夫かな)


季節の変わり目で体調が優れない日が多いらしく、最近は会うことも少ない。


『お見舞いに行ってあげたいんだけどさ、いいって言われちゃって』


(学校で春斗がそんなこと言ってたっけ?)


むくりと体を起こして、外出の準備をする。

迷惑になるとは思いつつも心配なので様子を見に行ってみることにした。





「・・・」


気温が下がる夕飯前のこの時間に、アタシはアポも取らず玄関先に立っている。

ここは病人の家のハズなのだが―――。


「あれ」


僅かに扉の向こうから声が―――物音交じりに響いてきていた。


(なんだろ・・・まさか、ね)


このまま呼び鈴を鳴らすか、将又踵を返して家に帰るべきか。



なんとなく、本当に軽い気持ちでドアノブに手をかけ、回してしまった。





「あっ」


鍵はかかっていなかった。


彼女の家の構造はドアを開けると目の前にキッチンと浴室、

トイレに繋がる真っ直ぐに伸びた廊下に面していて、

更に向こうの磨りガラスを引くとリビングが現れる造りになっている。


廊下は薄暗く、リビングの方からうっすらと蛍光灯のオレンジ色の灯りが漏れ

でているだけで外の暗さとも相まって入室したことに気付かれていないようだ。


素早く玄関口に入ったアタシは細心の注意を払って鉄の扉をゆっくりと閉める。



「ッ・・・ちょっと・・・まっ!!」


擦りガラスに映るシルエットが微かばかりに蠢いていて、

同時に男女の吐息音、寝具の揺れる音がこちら側にまで伝わって来ていた。



「あぁ・・・」


アタシはその場で二の足を踏んでしまい、泣きそうなる。


(そりゃ、そうだよね)


アタシだけに見せてくれてたと思っていた顔も声も体も全てを、

今は大好きな愛する男性が独占しているのだろう。


「はぁ・・・はぁ・・・」


深く息を吸わないと肺が潰れそうになってしまうので、

胸を摩り息を整えて覚悟を決めたアタシは―――、




ゆっくりと一歩、全神経を足先に集中させ、摺り足で前進した。




(大丈夫、これだけ暗ければバレないって)



どうしてここで見て見ぬフリをして戻れなかったのだろう?



でもどうしても、好奇心が勝ってしまった。




引き戸をほんの数cm、横にずらし隙間に目を通す。




本当に一部分しか見えないが、アタシにとっては十分だった。




男女のなんの変哲もないであろう愛の確かめ合い。




アタシにとっては全く未知の体験であって、以前ならば嫌悪の対象であった。




けどどうしてだろう?今となっては嫌悪感なんてどこにもなくて、

ただその動物の本能のぶつかり合いを愛おしく感じ、釘づけにされてしまう。



「ハルくんっ・・・!待ってーーー!!」



夕闇と蛍光灯に映し出される純朴そうな少女の顔は見たこともない顔だ。


アタシはその光景を見て、息もできずずっと頑なに目に灼き付けている。


弓が張り詰めたような緊張感でアタシは額を汗で湿らせる。



(やば)


そうだ、こんな覗き魔じみたところを見つかるわけにはいかない。


音を出さないよう抜き足差し足で来た道を戻り、

律義に脱いでいた靴を履き直して寒さが険しくなってきた闇夜に再び身を委ねる。


(あーーー・・・)


急いで階段を下りて自宅を目指すアタシはじっくりと先程の光景を脳内で反芻し、

咀嚼していた。


脳内が灼き焦がれるような嫉妬や焦燥がやけにこの寒空の中では心地いいのは、

かつて兄と空の行為を見た時以上の衝撃だったからだろうか?



あの大人しそうで優し気で打たれ弱そうな健気な少女は、男を知っている。



(動画でも撮っておけばよかったな)


そんなやましい考えを持ってしまう程に10月最後の出来事は特別だった。





「愛美?大丈夫?」


「え?あぁうん、大丈夫、ちょっとぼーっとしてた」


最近は学校でもうわの空が続き、なににも身が入らない。



「愛美、今日のこの後さぁ」


放課後、春斗がアタシのところに来てなにか話しかけてきた。


「なんかあったっけ?」


「お前なぁ、期末も近いから冬華の家で勉強会でもしないかって話したじゃん」


時期はすっかり11月中旬。高校生はより一層勉学で忙しくなる季節だ。

そんな時三人で勉強しないかと提案したのはアタシではなく冬華で、


「あーそうだったね、いいよ」


断る理由もなかったし春斗と一緒に冬華の家に向かうことにしたのだった。



「冬華とは上手くいってる?」


珍しく二人で歩くので目的地に着く前に色々と探ってみることにしたアタシ。


「悪くはないと思うよ」


普通の反応を返されてしまう。


「最近は特に調子悪い日も多かったからさ、機嫌悪くしてないといいんだけど」


どういう意味なのだろうか?

そこは多分、アタシが踏み入れられない領域の話題なのであえてスルーする。


「季節の変わり目だからね、しょうがないよね」

「まあでも仲がよさそうならよかったよ」


「おかげさまでな、愛美にも助けてもらってるよ」


「え?アタシが?なにかしたっけ?」


「いやまあその、プールとか海とかさ・・・」


恥ずかしそうに人差し指で頬を掻く少年は、これまでのレジャーの計画や

行動を取り持ってくれた異性の友人に感謝しているようだった。


「ああそのことね、そりゃあアタシも頑張るよ、冬華の為に」


ホントは水着を見たいだとか冬華からの評価を上げたいだとかの理由なのだが、

思わぬカタチで春斗からの評価も上がっていたようだ。



「・・・・・・」


横目で精悍な体つきの男子少年を盗み見る。

今までは男として、ましてや異性として意識なんてしたこともなかったが、

あの焼き付いた光景が彼に対するアタシの感性を変にさせているようだ。


(バカ、余計なこと考えちゃ駄目)


「最近はさ、冬華と会ったりしてる?」


「ん?まぁ時々ちょっとだけなら」


「そっか、そっかそっか」


「?」


その後会話という会話もすることなく他愛もない天気の話や授業の話、

高3以降の進路の話などをしていたら冬華の家に到着した。



「おはよ、二人共」


出迎えてくれたのはいつもの冬華で暖かそうなちゃんちゃんこを羽織っている。


「外寒いでしょ?早くあがってあがって」


アタシ達は促されるまま靴を脱ぎ、

外の寒さを忘れさせるような室内に足早に滑り込む。


リビングは新しく買ったのか将又しまってあったのか、炬燵が用意されていた。


「おーこたつ!」


アタシは普段自分の家で見ない憧れの物にテンションが上がってしまい、


「よっこいせ」


と猫のように潜り込んで横になる。他人の家なのに行儀が悪いが。


「あー・・・生き返るぅ」


スカートの下に露になっている素足がどんどんと温まっていき、

滞っていた血流が少しづつ回り始めたのを感じる。


「いいよね、これ。出すの大変だったんだ」


冬華は大変だったんだという顔をして、温かいお茶を持ってきてくれた。


「流石に冬華だけだと重そうだったもんなぁ」


手伝った本人であろう春斗も制服と上着を脱いで、狭い空間に足を突っ込む。


「それじゃあやろっか」


冬華の呼びかけに頑張って身体を起こして、鞄から勉強道具を取り出し並べる。

別に上位勢を目指しているわけではないが、こうして誰かと居れるのは嬉しい。

殆どそれだけの理由でアタシはこの場に座っているのだ。



エアコンの温風と時計の秒針が進む音―――。


どうしてこんなに眠くさせてくるのだろうか?



「ふぁーあ」


勉強会も一息ついた所で冬華の晩御飯の支度を手伝うことにしたアタシ。

キッチンで隣に立つ少女はいつもと違い姉のような様相を呈していた。


一方のアタシはというと、慣れない人参の皮むきに苦戦を強いられていて、

出来上がったオレンジ色の根菜は見るも無残なでこぼこに成り下がってしまった。


「ごめん、冬華」


「気にしないで!肉じゃがだし、料理は愛情っていうでしょ?」


冬華のフォローに涙が出そうになるほど嬉しくなってしまう。


「それじゃあ後はワタシがやるから、愛美も休んでてよ」


もうこれ以上ここにいても仕方のないアタシはいそいそとコタツに戻り、

後ろ手をついてテレビを眺めている春斗の対面に座った。


「もう12月になるのかぁ」


テレビでは各地の空模様が映し出されていて、

気温の低さがどんどんと日本の四季を冬に傾けていくのが分かる。


「早いねぇ、あっという間だったねぇ」


ぬくぬくとコタツの心地良さを感じながら、

気の早い今年一年の思い出をゆっくりと巡らせてみた。


「二人はもうすぐ付き合って半年くらい?」


「そうだなぁ、もうそんなに経つのか」


しみじみと天井を見つめながら過去の事を思い出している春斗。

アタシは机の上にあった消しカスを集めティッシュにくるんだ後、

ベッド横に置いてあった小さなゴミ箱を引き寄せようとする。


「あっ」


手だけで傾け捨てようとしたので、その丸い筒の中身を見てしまった。


「?、どうかしたか?」


「いやなんでも!傾けたら倒しそうになっちゃった!」


慌てて元の場所に戻し平静を装って春斗に返答するが、


(・・・)


中のチリ紙などに混じったモノをアタシは見逃せなかった。



「ごめんごめん、ちょっと時間かかっちゃった・・・」


廊下から戻ってきたエプロン姿の冬華が、


「えっと、なんのお話してたの?」


と今のやり取りが気になったのか聞いてくる。


「いやね、二人共付き合って半年だしなにかやるのかなーってさ」


アタシは先程話していた内容を再び持ち出し、話題を逸らすことに成功した。





「それじゃあお先に」


時間も時間なのでお暇させていただく。

家の距離はアタシと冬華の家が近く、春斗の家は道を挟んだ反対の方なのだが、


「また明日な―」


と空返事で挨拶をされた。


『春斗も一緒に帰らないの?』


そう言ってみたいが敢えてなにも言わずにアタシは玄関まで足を運ぶ。



「明日からまた寒くなるみたいだから風邪には気をつけてね」


血流がみなぎる足先を窮屈で冷たい革靴に押し込めていると後ろから声がかかる。

冬華が見送りに来てくれたらしい。


「・・・」


チラリと彼女の後ろの部屋を確認し、春斗の視線がないことを確かめると、


「えい」


アタシは冬華のぷにぷにした両頬を手に収め、つまんでモチモチの感触を楽しむ。


「ふぇ!?」


驚いたような素っ頓狂な声を上げる冬華を、今度は引き寄せて抱き締める。


「むぐっ?!」


強く力を入れたつもりはないのだが、思ったよりも勢いがついてしまったらしい。



「ごめん、春斗にはナイショで、ちょっとだけこうさせて」



そっとぎゅっと優しく抱きしめて、瞳を閉じてみる。


(心地いいなぁ)


心臓の鼓動は届いているだろうか?この感情の昂ぶりは伝わっているのだろうか?



ほんの数秒のチャンスを一秒たりとも無駄にしないで、欲望を遂行する。


「それじゃあまたね」


「あっ、うん」


バイバイと手だけ小さく振って玄関扉を開けると、冷たい空気が流れ込んできた。



(なんなんだろうなぁ)


凍てつくような寒さが肌に突き刺さる中、家に着くまでに脳内を整理する。


(冬華のことは好きだけどあの子はアタシに対してそんな気ないし)

(二人のことはちょっぴり悔しいけど認めてはいるし認めなくちゃいけない)

(そんな彼女にあんなことして、なにやってんだろ。ヤキモチ?)


吐かれた息は白く、頬がどんどん研ぎ澄まされていく。


(未練・・・とか?いやアタシはまだ会って半年も経ってないし)

(恋に発展することなんてまずありえないなって分かってたのに)


(・・・なにかあるって期待しちゃってたんだろうなぁ)


実際ないこともなかった。

しかしそれは一時のアヤマチであり、その場の空気に乗せられただけだ。


(同性同士で・・・)


家までの距離はもう少しなのだが、心の淵は荒波立って落ち着かない。


(今頃二人はどうしてるんだか)


寒空の下一人虚しく妄想する者もいれば温もりを分かち愛し合っている者もいる。



「「あーあ!人生ってヤツはホント!!」」



ままならない。



虚空に叫ばれた魂の叫びは白い粉雪に掻き消されてゆき、



「あっ」





もうすぐそばに、冬がやってくる―――。





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