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詩集  作者: 榮倉 慶
2/7

「gyf「2@」

歩いても歩いても周りにあるものは全部黄色

チョコレートが入ってた缶につめた黄色い宝石も

もう空気中に舞ってしまったみたい


すんすんと匂いを嗅げば君はフローラルで

すんすんと匂いを感じれば僕はケミカル


吐き気吐き気吐き気

君と一緒の空気を吸って

君とは違う息を吐く


ぐるぐると部屋に蔓延する黄色

僕はそれから逃げるように

君がそれに気づいてしまう前に

黙り込んで嗤う


ギターの音で吹き飛ぶ黄色は

君の手の動きで舞う黄色は

僕の一生の財産だ


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