第一章2:新たな学校生活
ここに現れる花言葉は西洋での花言葉です。 好奇心を持つお方は自分で調べてください。
この世界に魔法は全てではない、種族によって、各地の国の発展はそれぞれ。 例えば、精霊族は高い魔力の種族、彼女たちは大自然と共に生きている。 対して荒獣族は金属と鉱石を利用して、新たな発展の方向を生み出した。 『終焉戦争』の後、新しい時代にもなったことで、新たな歴史が始まる。 ゆえに今の時代は『新・西暦』と呼ばれるようになった。
『終焉戦争』から終わって、残った種族は計七つ;
精霊族、長寿を持つ種族、特性は魔法を操ること。
荒獣族、動物のあらゆる特徴を一致してる種族。
悪魔族、長命と同時に短命な種族でもある。 特性は自分の魂の寿命を減らす代わりに、強大な力を得られる。
天使族、これも長命な種族。 特徴は純白な翼と頭上の黄金色のリング。 悪魔族と古の遥か昔から仲が悪い。 特性はあらゆる治療能力を使える。
霊魄族、肉体を持たない種族。 彼女たちは大地の恵みによって創られた自然の守護者。 念能力で物を操ることは出来る。
竜族、全て種族の中でもとてつもない力を持っている。 特性は鋼より硬い鱗の皮膚、口から全てを灰燼に帰す炎、目の前の物を真っ二つに切り裂く強力な爪。 『終焉戦争』が終わった後、絶滅危惧種となった。
怪毒族、『終焉戦争』の数十年後、人類種が絶滅した後、発見された新たな種族。 見た目は溶けてる感じでどろどろ、動きは鈍い。 特性は物を触れた瞬間、毒に変えられる。 非常に狂暴で危険性の高い種族。
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―新・西暦8043年、四月一日―
ここは精霊種の国『ファーブラ(Fábula)』、世界で七つの種族の中でも、一番多くて広い領地を持つ国でもある。 人口は約二十三万七千九百三十六、人口の数は世界的には多くないが、長命の種族としては十分すぎる数値。
ファーブラの都は国の真ん中にある『ロッサ・グラナーテ(Rosa Granate)』、都は木製の建造が多く、その建物の一部は大樹の上に建造されている……一つの遥か昔の伝統的な文化です。 自然の中に存在する様々な妖精たちと共に暮らしている、そして……都にずっと西へ離れている中規模な町、『トレーボル・ロホ(Trébol Rojo)』に、とある約二十五メートル大樹の上に、木製の家がある。 そこに、ある仲良しの家族が暮らしていた。
―朝の六時半―
太陽の光がすでに上ってた、小鳥たちも元気なメロディーを歌う。 そして、約二十五メートルの大樹の上にある家がその光に照らせている。 外から見れば、この家は結構大きくて二階が存在する家。 この家の隣のほぼ同じ高さの木まで吊り橋で繋がっている……その木の中身は空っぽ、あるのは階段と上下に存在する扉、おまけに幾つの窓みたいな穴と炎の水晶が壁に飾っている。 下の扉は地上まで降りられる、周りの建物は数メートル離れてる。 それが逆にこの二つの大樹の存在がより目立っている。
こんな家の中は幾つの所が木の枝がある、しかし邪魔にならない位置にいる。 居心地の良い家、そんな家にとある少女は二階に続くたった一つの部屋に寝ていた――、
「……ん……(すぴー)」
ぐっすりと眠っている少女は幸せそうな顔で口元からヨダレを垂らす。
部屋がごく普通であり、天井も木製で出来ている。 そして部屋の右上の隅っこに木の枝がある、葉っぱと小さい枝はそこに天井と同化していた。 彼女が寝てる間、すぐそばにあった水晶時計が自ら分解始め、四つの小さな結晶に分解した。 結晶たちはいきなり宙に浮いて、そのまま少女頭上まで飛んだ、そしたら結晶たちの中身が光り始めて……一気に、そして同時に少女の顔面を眩しく、しかし熱くない光りで照らす。
すると――、
「んんん……ぐぅ……ま、眩しい……んいや……目が眩む!!! あ、うわっ! ぐはっ! い…いってぇぇぇ!!」
っと少女が叫んでて目を両手で隠し、ベッドから飛び降りた。 そのまま顔面は床にぶつかる。
「いってぇ……な、何? 今の眩しい光は? 太陽の光がこの部屋に入られる時は午後だけのはずだったのに……ううぅ、まだ目が痛い……(くすん)」
涙を指で拭いている少女は混乱し、考えながら左手で頭を掻く。
そこで彼女は部屋の中に適当に歩いてる時……となりにあるはずだった水晶時計が無くなったことに気づく。
「あれ? 昨日、母さんから貰った水晶時計がどこへ消えた? 確か……ここに置いといたはずなのに……」
彼女はベッドの下、机の上、枕の下、カバンの中、色んな所を探している間、彼女の頭上に浮いている四つの結晶がまたしても光り始めた。
「ん? なんかワタシの影がどんどん縮んでいく気が……」
最初に気付いたのは彼女自身の影が確実に彼女へ縮んでいることだった。 そして彼女は少し考えたら、答えを見つけたらしく、彼女は迷わず頭を振り返って、顔をあげる。
「あっ! これってまさか……!」
冷や汗をかいた少女は笑っていいのか、驚くべきいいのかと言う微妙な表情を晒す。 その直後、四つの結晶たちが再びあの眩しい光を照らし始める――、のはずだった。
「っ!!」
瞬きに彼女は四つの結晶を片手で握りしめて、水晶を元の状態に戻った。
「ふぅ~危なかったー、あと少しでまたやられてしまうところだったぁ……。 はぁ~、母さんから貰ったこの水晶時計……いや、目覚まし時計? まさか閃光型の水晶時計だったとは…、あれは確か二十年前以上生産を停止した水晶だったよね……何故こんなモノを持っているんだ?」
少女は疑う目で彼女の母のことを思い出す。
魔力水晶、形と色によって種類が変わる物品。 魔法や魔力を水晶に埋め込むことで、家具、研究道具、戦闘用の道具、より生活を豊かするために、精霊族は独自で開発した一品。 現在、世界各地でも使われている。
「それより、今は何時だ?」
少女はため息をついて、独り言を終わったら、彼女は再び水晶時計を取る……時間を見ようとした瞬間――、全身が凍った。
「¿¡ Las siete y cuarto ?!(七時十五分?!) うわわ!! 入学式に遅れてしまう!! ああー、どうしてこんな遅くになったの? ちゃんと六時半に設定したのに!! もう、なんでママが起こしてくれなかった?!」
水晶時計の中身は槍と矢がある、それぞれは“何時”と“何分”を示している。
慌てて始めた少女、まず自分の部屋にあるもう一つの扉を開いて、そこに個人用の洗面所があって彼女はそこで歯を磨いてと顔を洗った。
顔が水で濡れたまま、少女は顔をあげて鏡を見詰める。
「うん……まだ目が痛い……」
さらさらな碧銀色のロングヘア、水色の瞳、長い睫毛、白くてすべすべなほっぺた、柔らかい唇……少女は鏡に映る自分に見惚れていた……。
終わった後、そこから飛び出してて物凄いスピードで瞬時にしてパジャマを脱いだ。 ドアの横にあった学校指定の制服がそこに飾っていた……白いシャツ、その上にほぼ暗緑色の上着と右下に濃いピンク色の逆さま十字ラインの柄。 ズボンも同じくデザインで作られていた。 ベッドの下に黒の軍用ブーツがあった、ヒールは少し低い。
すべてをチェックした後、彼女は制服に着替え始める。
一分で着替えた後、彼女は丁寧にパジャマを折り畳んで、ベッドの布団を綺麗に整って、その上に折り畳んだパジャマを置いた……そのまま、約5分が経過した。
「ふぅ~こんなもんかなっ。 よし、早く下へおりろ! っといけない、これを忘れるところだった~」
部屋から出る直前、少女は扉のよこにあったベルトとそれにぶら下がっていた二本の短剣を腰に巻いて……そのまま扉を閉じた。 そして扉を閉じた時、プレートが細い縄でぶら下がっていて…そこに名前が刻まれている、《オーフィスターニャ(Ophistanya)》。
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オーフィスターニャが部屋の扉を閉じた後、一歩進むと階段がそこにあった。 彼女は気分良く階段をおりて、その階段をおりて右に向かえば最初の目に映ったのはリビングとキッチン。 そして左に向かえば、お手洗いがすぐそこにあった。
オーフィスターニャはまだ完全に眠気から覚ましていないせいで、彼女はのんびりとあくびをしてリビングの方へ歩いた。
キッチンは左。 リビングはちょうどキッチンの手前にいる。 家にあるほぼ全ての家具は木製で作られている……食器、皿、コップ、あらゆるモノは木製である。 窓に風が通らないために、特殊な葉っぱで張られている。 葉っぱの名前は『太陽の水晶』、ガラスと同様、ほぼ透明で、太陽の光の下にしか作れない品物、その耐久性は一般的な物理と魔法から受けた攻撃が防がれる。
更にリビングには大きな茶色のソファーが玄関の左側にあった。 そのソファーの前に丸くて小さなテーブルがあって、テーブルの真ん中に別の形、三角形の銀色の結晶が浮いている。
同じくリビングのソファーの後ろには長方形のテーブルと四つの椅子があった、これも頑丈な木材で作られている。 テーブルはベージュ色、椅子は白。 そのテーブルの上に、とある席の前に幾つの皿が置いていた……一椀のサラダ、一杯のオレンジジュースと色んなフルーツ、赤いリンゴ、梨、バナナ……それから、サラダの横に真っ白な紙がおいている。 それに気づいた少女はさっそくその紙を取って読み始める。
《ターニャちゃんへ:
おはよう、ターニャちゃん。 このメモを置いた理由はママと母さんは今朝の六時に急用があって先に出かけたのです、朝食は既に横にある、栄養満点! 朝食を綺麗に済ませてね! もちろん、お弁当の中身も栄養満点です!》
母が置いたメモはオーフィスターニャを思わず微笑んだ。 しょうがないなー、という顔で納得した彼女は、椅子に座ろうとした時――、
「ん?」
もうメモには何も読み終わってない部分が無いと思ったその時、メモの隅っこに小さな文字があって、さっきの話の続きみたいで、彼女は真剣にその小さな文字を読む。
《それともう二つ、寝坊すけさんのターニャちゃんへ。 今日の入学式は八時だよ! あとは、早く食べないと……遅刻するよ! 学校で会いましょ! ママ》
不思議なことに、オーフィスターニャは反応せず、ボーっと右手に持っていたメモを見ていた。
すると――、
「はぁ?! 入学式は八時から?! 待て待て待て、学園に通う時間は七時半だ、とワタシが確かに母さんから聞いたぞ! って……あれ? 通う時間? ええと……ってことは、ワタシの思い違い?! うわあぁ!!! 急いで準備していたワタシがバカみたいじゃない! 恥ずかしい!!!」
オーフィスターニャがうずくまって真っ赤となった隠しながら叫んだ。
そして数分後、彼女がようやく気持ちの整理したら、ゆっくりと椅子に座って、左手でオレンジジュースのコップを取って、飲みながら視線を右上に掛けている時計の針が示す時間を見たら――、
「ふーん、七時三十五分かぁー……入学式は朝の八時だし、まだ大丈夫みたいね。 まったく! ママのメモでさっき焦っていたワタシがバカみたいだったよ! あの時は本当に! てっきりもう遅刻する寸前と思ってしまった。 ハァ〜、のんびり朝ごはんを食べよっ!」
オーフィスターニャはのんびりとジュースを飲み始める。 そしてコップをまたテーブルに置き、こんど左手がフォークを取って、美味しく朝食を食べ始めた。
―数分経過―
「う~んん、やっぱりママが買ったこのフルーツたちとサラダはすごく新鮮で美味しい! そしてこのオレンジジュースは絶妙な甘さだ!」
幸せで蕩けそうな表情を晒すオーフィスターニャはすっかりと無我夢中で母の手料理の世界に落ちた。 その時、彼女はようやく違和感を感じ始めた頃――、
「うん? ちょっと待って……今は何時だ? ま、まさか……まさか……まさか……まさか……!!」
怖がって顔すらあげないオーフィスターニャはただそこに座って震えていた。
「(ダメだ! 怖すぎる! でも……ここで顔をあげないと、ワタシは絶対後悔する! 殺される! ある意味で殺されてしまう! オーフィスターニャ、早く! 恐怖に屈服しない勇気を絞り出せぇぇーーー!)」
そして時計を見上げたオーフィスターニャは、闇に落ちた。 絶望的な黒、それはオーフィスターニャの心を染まった色。 つまり――、
「何ぃぃぃ!!? ¿¡ Las ocho menos diez ?!(八時十分前?!) なんで?! どうして?! ¿¡ Por qué ?!(何故?!) ワタシが呑気にママの朝ごはんを食べたせいか? はっ! そう言えば……」
オーフィスターニャが混乱して、自分でさえ状況かと分からなかった時、彼女は思い出す。
「ママが書いていたメモ……まさかワタシが呑気に朝食を食べてしまうことに気づき、わざわざ注意したのか? あぁ……ごめんなさいママ。 ワタシ、もうやっちゃったかも……」
彼女はへこむ、どす黒い雰囲気はオフィスターニャの周りから広がっていく。 そして黒の心はガラスに変わったみたいに、指パッチンの音でずたずたになった。
「はっ! こんなところでへこんでる場合じゃない! 早く学校へ!! まだ間に合うかも!」
瞬時に意識を取り戻したオーフィスターニャは食器をそのままテーブルに置いて、玄関へ、そして外へ飛び出した。
出た途端、彼女は家ごとを囲まっていた約百二十センチの高さの手摺りの上にしゃがんで、両手は手摺を掴んで周りの風景を見下ろして確認していた。 真剣で周りにある家の屋根、木の高さ、街の様子を見て……そして全部見終わった後、オーフィスターニャがニヤリと笑う。
「これなら間に合う!」
すると、オフィスターニャは立つ。 右の片足立ちで体を支える姿勢を取って、彼女の左足を右足の後ろに置く。
すると――、
「すー……よし!」
鼻で深呼吸終わった後、覚悟を決めたオーフィスターニャは目を閉じて、まるで身を投げたのようにそこから飛んだ。
「いっくぞぉーーー!!」
凄い勢いとスピードで落ちていくオーフィスターニャは両足と両腕を大きく広げて速度を下げる、そして彼女はちょうど下にあった木の枝を見詰める。
木に当たるまで、あと十メートル……七……四……!
「フン!」
オーフィスターニャは木の枝を掴もうとしなかった。 彼女は枝の上の四メートルに達した時、宙に一回転で回って……空中に二回ほど蹴って、そのまま木の後ろにあった家の三角屋根の真ん中に着陸した。
彼女はドヤ顔で笑った、子供みたいに。
「登校開始!」
溜めた足のつま先に全力で突っ走る。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
オーフィスターニャは他のエルフの家の屋根の上で走って、飛び移って、上って、二軒の家の間にある木を利用して飛び移っていた。 彼女はとても楽しんでいる、意のままに跳ねたり、飛んだりして……そしてオーフィスターニャはこの『トレーボル・ロホ』に存在する唯一の教会の入り口にたどり着く。
「やっぱ何度見てもでっけーなぁー」
オーフィスターニャは口を開けたまま感心で首を限界まで上げていた。
教会の外見は白で珍しい鉱石で建造されていた。 教会の入り口の一番上に、十字架とその交錯する部分が六角星のシンボルがあった。 窓はステンドグラス、太陽と月の光を利用して、中身を明るくするモノ。
見惚れていたオーフィスターニャは数秒の間、ボーっとしていた。
「はっ! いけない! 入学式! 急がなきゃ遅刻してしまう!」
足元にあったカバンを拾い上げて、直接に商店街へ走った。
商店街、その名の通り、あらゆる商品が売っている店と色んな所がくつろげる休憩場所がある一番賑やかな街。 武器商店、水晶魔法商店、靴屋、服飾店、喫茶店、お菓子屋、八百屋…エトセトラ。
オーフィスターニャはこの一直線である商店街に走り始めた。
「おはよ~オーフィスターニャ! なんだい? 遅刻?」
最初にすれ違った八百屋の前にいた美しい緑色の髪で黄色のエプロンを巻き付けている女性がオーフィスターニャに声をかけた。
「おはようございます、エニェール(Enyell)さん! そうなんです、朝ごはんを食べてる間に時間の概念をわすれてしまったのです!」
走りのスピードを落として、ジョギングみたいにゆっくりと進んでエニェールに敬語で丁寧に挨拶した。
「そうかい! 君のママの手料理、確かにおいしいよね~。 ささ、早く学校へ行きなさい!」
「はい! あ、エニェールさん、ここ……登っていいですか? 近道を取りたいんです」
オフィスターニャはエニェールの店の横に空いていた空間のそばまで近づき、ひと指し指で上を指して問おう。
「ん? いいわよ、今朝、セレスティーナ(Celestina)もここから登って登校したし」
「ありがとうございます! では――」
「あ、それともう一つ!」
オーフィスターニャが足あげて登ろうとした時、急にエニェールが声をかける。
「うん? どうしたんですか?」
オーフィスターニャは頭だけエニェールの方に向ける。
「これからの学校生活日和に、セレスティーナと仲良くしてね! あの子、あんま友達いないから!」
元気な声で語るエニェールと当たり前な口調と笑顔で答えるオーフィスターニャ。
「はい! ワタシもセレスティーナさんともっと仲良くなりたいです! 幼馴染みですから!」
お互いが別れを告げた後、オーフィスターニャは八百屋の屋根にのぼる。 そして彼女はルートを再確認して……登校が再開した。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
数分後のダッシュとジャンプ、オーフィスターニャはついに学校の手前にある屋根にたどり着いた。 彼女がいる屋根の高さはちょうど学校のほぼすべてを見える位置にいた。
「ここから見れば、この学校……じゃなくて! この学園、『コローナ・デ・サフィーロ(Corona de Zafiro)』って……広すぎぃ!」
オーフィスターニャがすごくドキドキして、キョロキョロと学園のあちこちにある建物を見ていた。
校舎は二つがある、西と東。 西の校舎は三階層、そして東の校舎は二階層……それぞれ学年で分けている、一年生から三年生までは下級生として西に所属、残った四年生と五年生は上級生として東に所属している。 体育館は一つ、学園の真ん中で少し北にある。
闘技場は二つ存在する、第一の闘技場は西にあり、下級生が使用する場所。 第二の闘技場は上級生が使用する。
「ここに、新しい魔法を覚えられる場所……!」
魔法、それは……精霊族の特有の技。 その種類は無限大。 なぜ魔法は無限大? 精霊族は長年をかけて、辿り着いたその答えは……『想像力』。 魔法は全ての始まり、エルフはコツコツと魔法の種類を拡散した。
しかし魔法は時に危険な技でもある。 そしてそれを正しい習い方を教える場所を、約6000年前から造り上げたのは、学園。
小学校、中等部と高等部はあくまで知識を覚える授業。 そして高等部から卒業したら、普通科と専門軍学校に入学する選択肢が現れる。 そこに、初めて魔法の練習と実戦で学ぶ。 専門軍学校は五階級に、花の名前とその花の意味で分けられている;
一年生、《どこでも成功》。
二年生、《高潔な勇気》と《大胆不敵》。
三年生、《栄光》と《勝利》。
四年生、《上品、優雅》
五年生、《希望》、《幸運》、《約束》と《復讐》。
オーフィスターニャが学園の入り口を見ると、そこには大きな庭があった。 美しい薔薇の天国、噴水広場、石畳が庭の隅々まで伸びている。 正に、貴族が持つ庭園のようだ。
すると彼女が視線を校門に向けると、その前に約三つの影がいた。 そしてこれ以上遅刻しないため、少し焦ったオーフィスターニャは全力で空へ跳躍した。
「よいしょ! っと……」
飛び降りている間、彼女は先に地面の上の五メートルで空気を蹴ったみたいに落ちるスピードを止まった。 次は二メートルの高さでもう一蹴りで跳ぶみたいな感じで着陸、満足そうな顔をさらすオーフィスターニャは気分よく校門へ向かう。
彼女がさっき気になっていた三つの影の正体を見えた。 しかし、全員は見覚えのないエルフ。 そのうちのふたりはオーフィスターニャと同じ、この学校の制服を着ていた。
「(あれ? あいつ……どうしたんだろう? 地面に座って……)」
茶色の髪のエルフは苦しんでるみたいに右足を手でつかんでいた。 すると……もうひとりの生徒が彼女に近づき、緑色の魔法陣が手のひらから現れて、右に近づいたら……さっきまで苦しんでいた茶色の少女は驚く。
「(いまのは……ひょっとして、風属性の治療魔法……?)」
オーフィスターニャは感心した。 しかし彼女の関心は数秒持たず、彼女は別の何かに引き取られた。 それは、残っていた最後のエルフの……服装だった。
そのエルフは普段よく見当たらない服装を着ていた……さらさらで大きな黒のワンピース、そしてその上に着用している白いエプロンと頭の上に被せてるヘッドドレス。 最後に小さな首飾りをぶら下がっていた。
「(あぁ~あれはもしかして噂の“女中”? へーまだあったのかぁ……ってことは、そこの誰かが貴族? ん……ワタシって貴族といい思い出がないからなぁ……面倒なことにならないよう、気配を消して……こっそりと入ろう)」
オーフィスターニャこそこそと学校に入ろうとした時、淡い水色の髪の生徒が何らかの微弱な気配を気付いて、周囲を見たら、オーフィスターニャがこそこそと入る姿を見つかった。
「そこの君、ちょっと聞きたいことがあるのですが……聞いてくれます?」
すると彼女は微笑んで、丁寧に声をかける。
「(あ、見つかってしまった……)あ、はい! どうしたんですか?」
そして背を向けていたオーフィスターニャは渋々少しずつ頭を振り帰る。
そのままオーフィスターニャは淡い水色の髪の少女の方へ近づく。
「実は私たちは新入生で、さっき彼女がうっかりと足首を挫くところを見かけたので……応急処置はしたが、これはあくまで痛みを一時的に抑える魔法だ。 保健室はどこにいるのか、知りないか?」
彼女は簡潔に今起きたことを話す。
「(なんか口調が変わった?)ごめん……ワタシも新入生なので、だから……保健室がどこにいるのかもわからないです……」
頭をかくオーフィスターニャはちょっぴりだけ、申し訳ない気持ちになて謝る。
「そう……引き留めてごめんなさい。 それじゃー、私は先にこの子を運んで行きますので……失礼します」
少しがっかりした彼女は納得し、茶色の少女に手を差し伸べる。
「お、お前ひとりで大丈夫? よかったらワタシも手伝いましょうか……?」
少女がもうひとりの少女をおんぶするところ、オーフィスターニャはついに奇妙な罪悪感を感じ、手伝いを提案する。
すると、淡い水色の髪の少女が笑う。
「ふふ……じゃあ、お願いします」
「うん! 任せろっ!」
自信満々のオーフィスターニャは笑う。
こうして彼女たちはケガしているエルフを支えて、事前に知った自分たちの校舎へ向かった。