第二章7:不安……?
イファスティがオーフィスターニャたちに話した『依頼』の当日、授業が終わるまで、彼女たちはずっとそのことを考えていた。 そして学校から帰って、夕飯も済ました後、制服を着たまま、全員はオーフィスターニャたちの部屋に集まって、相談し、悩んで考え続ける。
そのまま暗い夜が訪れる、九時。 彼女たちは何も得られず、オーフィスターニャたちは黙り込む。
「一体……今朝が言ってた依頼ってなんだろ?」
オーフィスターニャのベッドに座ってたフィーリアはついに我慢出来ず、沈黙を破る。
「さぁー……母さんが考えること、ワタシも時に分からないんだ、が……きっとろくなことではないのは確かだ……」
椅子で逆な座り方しているオーフィスターニャほんにんは先に不安になる。
「そもそも『依頼』ってもしかして文字通りの意味? 色んなやつから頼みを受けて、手伝うこと?」
「えぇ~、なんかめんどくせぇ」
「そうだぁ、めんどくさいぃ」
右側の二段ベッドの下に座ってるアルトリアは根本的な疑問に疑って、彼女の左右にすわってたゼロとゼノは嫌な顔で文句を言う。
「もしそうだとしたら、これはもう私の国の駆け出し騎士と同じ訓練システムとなる……! もしかしてイファスティさんはそれを見込んで私たちに同じことを……?」
言ってるうちに、全員は驚く。 ミネルヴァを除いて。
「てことは……依頼と言うのは本当に文字通りの意味……! 依頼を受け、内容によって、様々な任務みたいなモノを遂行する!! 材料の回収、護衛任務、偵察任務、エトセトラ……」
オーフィスターニャは先に口を開けて、彼女が知る限りのことを話してるうちに、彼女自身は高ぶってきた。
「もしそれは本当なら……す、凄いことです! なんか胸の高鳴りが……!」
「落ち着いてください、レスターさん! わたしまでワクワクになってきたましたじゃないですか?! ど、どうしようお姉ちゃん!」
レスターはあまりにも興奮過ぎて、カティアの背中を激しく揺さぶる。 カティアもレスターの高ぶりに移ったみたいに、彼女は笑ってるのか、興奮しているのかも分からない状態でアルファーニの腕を絡む。
「コラッ、近付くなっ! もう五月だ、暑苦しい……!」
アルファーニは汗の一滴すらかいてないが、カティアを手で離す。
「そう言わないでください、お姉ちゃん。 お姉ちゃんの肌は冷たくて気持ちいいです〜」
カティアは諦めず、再びアルファーニとくっ付く。 そしてアルファーニはため息をついて、カティアを自分の太ももの上に座らせて、背中から妹を抱き付く。
「ほえ?」
状況をみこめずのカティアは瞬き二つで間抜けな顔がオーフィスターニャたちに見られる。
すると――、
「ひゃぁああーー!!!」
カティアはいきなり悲鳴をあげて、一気にアルファーニの上から飛んだ。
「な、なんだ?! アルファーニ、お前か?」
オーフィスターニャが慌ててちゃって、カティアの様子を見てたら、ある根拠を見つけ出し、アルファーニに問う。
アルファーニは黙ったまま笑う。 彼女はゆっくりと両手を顔と同じ高さでオーフィスターニャに見せる。
「おい、それは……」
「ちょっと妹にお仕置きしただけです、安心して、いくらカティアが酷いことをしても、彼女は私の妹。 荒っぽいマネはしないさ」
アルファーニの手のひらから冷気が放っていた。
「少しカティアの腹を冷やしただけだ、暑いと思ったエルフ、こっち来い。 氷山みたいな冷たさを冷やしてる」
悪党な笑みを晒すアルファーニは両手の冷気を更に冷たくする。
「いや遠慮しておく」
そしたら全員は一斉に断った、ミネルヴァを含めて。 その頃、カティアは冷やされた腹を抱え、トイレに行った。
「お嬢様、皆さん……もう十時になりました。 明日はイファスティ様が依頼の説明をするので、そろそろ寝ましょう」
「うん……そうだなぁ、もう寝よ」
ミネルヴァの話を賛成したアルトリアは先に立ち上がる。 自分の部屋に戻るとついでにもう寝ているゼロとゼノを抱えて連れ込む。
「わ、私も寝ます……おやすみなさい、また明日……」
レスターも部屋に戻って扉を閉じる。 その間、オーフィスターニャたちも、寝る準備して、着替え始める。
オーフィスターニャ、エレオノーラ、フィーリアは普通に着替えてる時、ミネルヴァは魔法で先にアルファーニのパジャマ、ピンク色で透け透けなデザイン。 いかにも色気全開の服装、しかしオーフィスターニャを含めて、彼女たちは気にもせず自分たちのベッドに入る。
「完全に無視されましたですね、アルファーニ様」
語りながら、ミネルヴァはアルファーニの制服を脱ぐ。
「どう言う意味はそれ? そもそも私はそういうパジャマに興味が無いんだ」
下着姿、つやつやな肌を晒すアルファーニの前に、オーフィスターニャはこっそりと覗いていた。
「(ゴクリ……なんだあのパジャマ……めちゃくちゃえ、エロい……! ほぼ何も隠していないじゃないか! 落ち着けぇ、落ち着け……! 想像するなッ!)」
オーフィスターニャの気配に気付いていないアルファーニは、ミネルヴァが創り出した新たな普通のパジャマに着替えた。
「ありがとう、ミネルヴァ。 どれ、私も手伝って――、速ッ! もう着替えたのか?」
ちょうどアルファーニが上着のパジャマのボタンを掛けた後、彼女は髪を外に出して振り返ったら、そこには既にパジャマを着ているミネルヴァが居た。 ミネルヴァのパジャマはオーフィスターニャのデザインと似ている。 短パンとティーシャツ、色はどれも黒だ。
肌色とパジャマは真逆、その逆効果はつやつやで白い肌色を強調する。
「ミネルヴァ、明かりを消して……ふぅはぁぁ……おやすみ……」
「はい、おやすみなさい、お嬢様」
あくびをだし、アルファーニは自分のベッドに潜り込んだ。 ミネルヴァは部屋に召喚したテーブルと椅子を消した後、彼女はアルファーニが寝ているところを確認する。 その後、彼女は部屋の真ん中で天井に向かって手を伸ばしたら、上にあった輝いてる黄色の水晶が降りてきた。
水晶はミネルヴァの手のひらの上に浮いてる。 彼女はもう一つの手を水晶の上に置き、そして一言を語る。
「Apagar(消す)」
明るい水晶は闇と同化したみたいで輝かしい光が消えた。 するとミネルヴァはゆっくりと手をあげると、水晶は勝手に彼女の手から離れて、元の場所に戻った。
窓の外からは月の明かりが部屋を、ほんの少しだけ明るくなっていた。 ミネルヴァは手で口を隠しながらあくびしながら、彼女はカーテンを閉める。 部屋はカーテンが閉めたと同時に真っ暗になってて、ミネルヴァは音を立てずに自分のベッドを直ぐに見つけた後、彼女も寝込んだ。
静かになったオーフィスターニャたちがいる部屋の中、ある影が蠢いていた。 その影は顔と姿が暗い部屋の中で見えないけど、何か探しているに見えた。
そして影はあるエルフのそばに来た、不気味な笑顔を晒す。 そのまま、影はベッドの中に潜り込んだ……。
すると、次の日がやって来た。
オーフィスターニャたちが待ち受けている依頼、その内容が驚愕の真実を書かれていること、その時の彼女たちはまだ知らない。




