表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジック × ワールド:アーニユ(Magic × World:Ániyu)  作者: 川崎雨御
第一章:入学編
1/36

プロローグ:戦争の終わり

 今から八千年前、歴史上最初で最大と同時に最後の大戦争が起こった。 その戦争はじょじょに広げる、徐々に他の種族を巻き込み、最終的に全種族の大戦争までに繰り広げられた。

 雲の下は血の雨と雨の矢が降っている。 (いかづち)が赤となって現れる。 血まみれの羽が空を覆われる。 地上は死体の山、錆びれたの武器の山、数千数万の血に染められた赤い湖。 海が汚され、そこにあった生き物の死体も腐れきって、その臭いは空気を(よご)す。 しかし、この世には終わらない(いくさ)が存在しない……終わる時は必ず現れる。 それは戦争に戦っている者たちが思って、強く願っていたこと。


 戦争は五十三年の間、続いた。 長く感じると言えるし……短くも感じるとでも言える。 そんな激しい大戦争のある日、ある夜に、全てが終わった。 あまりにも唐突に、休みすら与えず、全世界の各地に(おこな)っていた戦場が無に帰った。

 戦場だったそこにあるのは焦げてる大地に変貌。 地面は黒焦げ、森は黒焦げ、石で建てられていた建物も真っ黒。 遠くから、空から見れば、あるのは文字通り「黒」だけ。 まるで炎に燃え尽きたみたいに、死体の山、血の湖、その空間にあったあらゆる生命や物が消え去った。


 いったいこの現象は何なのかは誰も知らない、どうして起こったのも記されていない……しかし、ひとつだけは分かっていたことがあった。 戦争が終わって数年後の……人間、「人間種(ヒューマン)」はこの世界から跡形も無く消え去ったこと。

 大戦争はこうして「人間種(ヒューマン)」の絶滅(ぜつめつ)を確認した後、幕を閉じた。

 のちにその大戦争は『終焉戦争(ウィヌーク)』と呼べるようになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ