序章 道化師のルール
多少、ほんの少しだけですがグロい表現が出てきます。他にも、歪んだ感情やら何やら出てきますので、苦手な方は、気をつけて。
それから、一応コメディですが、微妙にシリアスになるかもしれないです。
序章 道化師のルール
僕は『道化師』
道化師には、ルールが存在する。
1、感情を持ってはいけない
2、いつも笑顔を忘れてはいけない
3、命令に逆らってはいけない
・・・・・・と、このようにルールが存在するわけだ。このルールの中にも、絶対に破ってはいけないルールというものが存在する。それは、
4、素顔を見せてはいけない
本当の自分を出してはいけない。家族にも、親戚にも、友達にも。それが、どんなに信用出来る親友であっても。
本当の自分を出していいのは、その他の道化師だけ。どうしても、他の人に本当の自分を見せたいのであれば、道化師なんてやめてしまえばいい。と、僕は思う。
道化師というのは、元々殺し屋のグループなのだから、会社などとは違い、やめるやめないは個人の自由なのだ。だけど、こっちの情報を他のところに流す。などというバカな真似をしたりすると、容赦なく消されてしまう。そう、ここは面白半分で足を突っ込んでいい場所じゃないのだ。
そんな世界で僕は生きている。
人が死ぬのが何だ。人間、皆いつかは息絶える。
人を殺すのが何だ。道化師が殺すのは、罪を犯してる癖に、知らない振りしてのうのうと生きている奴だ。
僕らは、ルールを承知した上でここにいる。逃げ出したやつは・・・・・・所詮はその程度という事。
この世界に、弱虫は、イラナイ。