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エテルニタ 海1話
何処までも、青く澄んだ世界。 手を伸ばせば届きそうな位置を、光が舞っている。だけどこの景色も飽きてきた。
そろそろ居ると思うんだけどな・・・
見下ろせば、砂の中に岩がいくつも転がる見慣れた景色が広がっていた。 岩からは所々草が生えており、波に合わせユラユラとたゆたい、時折小さな魚たちが顔 を覗かせている。
・・・・・・見つけた!
砂の中に拳二つ分程の大きさもある貝がいた。
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「シィさん、親方ただいま」
「おう、もう見つかったのか?」
「お帰りなさい、早かったですね」
海から店に戻ると禿頭と女神のようなシィさんが出迎えてくれた。
「はい!偶々浅い所にいたので、すぐに捕まえる事ができました」
「浅いところに出てくるのはもう少し先の筈じゃありませんでした?」
首を傾げながらシーさんが聞いてくる・・・くっ!可愛すぎます!
「早い時期から卵をつける個体も居るんですよ。親方ならこの時期でも見かけた事あると 思いますよ?」
獲物を取り出しながら聞いてみる
「あぁ・・・言われてみれば確かに見てたかもしれん。 !! ほぉ、これは大物だな・・・うちで増やすか?」
ニヤリと口の端を持ち上げ親方が上機嫌に言う。 まるで、山賊の親分のような顔だ。しかも仮にも昔潜っていたハンターだったはずのくせに気付いてなかったようなこの発言よく今まで生きていたものだ。
心中を悟られぬよう気をつけながら返事をする。
「受け渡しの期限は明日ですよ。もう、間に合いません」
「なぁに、時間は明日の朝まで有るんだ、もう一回ぐらい海に潜って捕ってこれるだろう?」
「ちょっと待って下さい!?今から潜っても、帰る頃には夜です!自殺しにい くようなものです!!」
この親父は何を寝ぼけているのでしょうか?
それともシィさんに近付く私を亡き者にしたいのでしょうか?
──カランカラン
「おまえの腕と、その想念石があれば大丈夫だろ。確か<隠密>の強力なやつなんだろ ?」
『いらっしゃいませ。何をお探しでしょうか?』 『ああ、傷薬の材料を切らしてしまってね』
「いくら強い<隠密>の効果が有っても夜が危ない事に変わりはありま・・」
ドン!!!!!!
「お客様がいらしたので、みっともない言い争いは店の外ででもやっていただけますか !」
「・・・スミマセン」 「・・・スマン」
あの親父のせいでシィさんを怒らせてしまいました。
でも怒ったシィさんも可愛いかったなぁ。
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「お前のせいでシィに怒られたじゃねえか。どうしてくれるんだゴラァ」
外にでたせいで禿げ上がった頭が光を反射してとても眩しい。
頭の光具合からしてまた発毛剤の実験をしているようだ。
どうせもう生えないのだから諦めればいいのに。
「怒ったシィさんも可愛かったのですから、良いじゃないですか。怒っている姿が見れてむしろ得した気分です」
「家の娘は世界一可愛いがお前に言われるのは気に食わねえ。取り消せ」
何を言っているのでしょうかこの禿は?とうとう太陽光を直に浴びすぎて頭が干からびてしまったのでしょうか?
「当たり前の事を言って何が悪いんですか?むしろ可愛いと言わない人がいたらそれは悪です」
「ふざけたこと言ってねえでさっさと取り消せ。そんで早く潜ってこいそして帰ってくるな」
「本音が漏れてますよ?採ってくればシィさんとの結婚を認めてくれるのならば採ってきますよ?」
「無駄口叩いてないでさっさと逝け。シィの了承をとれば結婚でも何でも許してやるよ」
「今の言葉忘れないで下さいね?」
何故か行くの字が違った気がしましたが まあ、いいでしょう。
シィさんとの結婚も許して頂けましたし今だけは我慢しましょう。