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天翔ける龍  作者: たたみ
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(14)

その日の夜。

「ダダ、貧血かな?ボクの身体、調子どう?」

「龍のファーストコンタクト強烈だったしな。クスリ追加しとくか?」


クスリとはボクの力を長期間持続させるために使うクスリ。

通常は1錠で足りるのだが効能が切れかかってるようだ。

使用は2錠までとされている。


「2錠目か…。一年頑張れって言うしな。」ダダに当てつける。


「そう言うなよ。Aちゃんのドレス姿、大好評で

試しにポスター作ってみようと考えてるんだ。」

「次のグッズは抱き枕かな?どう思うナカムラ。」


グッズまで作るのか!まさかと思ったけど本当にアイドルになっちゃいそう。

しかし、抱き枕はダメ!


「仕方ないな…。コスプレのリクエスト来てるんだけど何とかなる?」


無理でしょう。…いや、何とかなるかも。


「マスター、お電話です。」“HOS”だ。

「誰?」

「E様です。」


パーティでの件をあやまるEちゃん。彼が最近冷たいのと言いワケ付で。

ボクの方こそ酔って調子乗っちゃったゴメン、と笑う。

「気にしないで。変わらずお茶しに寄ってよ。」と電話を切る。


シャツから、かすかに“フルール”の香り。

Aちゃんの顔が浮かぶ。


さて、視聴者の好みのコスチュームをアチコチから集めて

何気にリビングに置いてみた。姿見付で。

いつものように彼女たちは連れ立って

“HOS”の作るケーキ目当てにお茶しにやって来た。


「ナカムラさん、コレ何?」


シメシメ引っかかった!何気にボクは答える。

「芝居やってる知人が置き場がなくて預かってくれって。片付けようと思ってたんだ。」


「着てみてイイかしら?」

「…汚さなきゃ、イイんじゃない?」気が進まないという風に答える。

「じゃ、ボク出かけるから。“HOS”アトお願い。」

「イエス、マスター」


彼女たちが帰った頃を見計らって部屋に戻る。

姿見はマジックミラー、その後ろに隠しカメラ。

計画通りコスプレの女の子が映ってる!


彼女たちは着せ替えが好きだからな。


さて、後はAちゃんが来るのを待つだけ。

なんか悪い事してる気分。(悪い事だろ。)

彼女たちのクチコミで「ナカムラルーム」は満員御礼。

その度、外に追い出されるのは癪だけど視聴者の為だ。

ついにAちゃんがやって来た。

Aちゃんファンの歓声が聞こえるようだ。


「ようこそ、楽しんでってね。」

いつもの笑顔を返してくれる。カワイイー。

(ちょっと、胸がイタイけど。)


さて、何が映ってるのかな?モニターで見る。

何、コレ?

よりによって、ダミーで置いてたハゲオヤジのコスチュームをAちゃんが着てる!

ステテコでハラマキで!…でもカワイイ。(ボクはビューキか!)


視聴者の皆様、ご安心を!

彼女はちゃんとお姫さまドレスからバニーガールまで着てくれました。

ダダから通信。

「ナカムラ!すごいよ、Aちゃん親衛隊まで、出来ちゃったよ。」

「それから、この間のポスターも即完売で増刷中だからね。」

「キレイなお姉さんの方も売れてるよー。」


ミセス・イシカワ?ダメだよ。増刷はしないでくれよ。

彼女はイシカワさんの大事な人なんだから。


“Aちゃんは?”ムッとなる。

だからT、早く入籍しろよ!


何でボクが怒ってるんだ?


ナカムラが勝手に動くんです。

「キャラが自分で動く」って本当にあるんですね。


なんかSFでも無くなってるし…。

何で数百年後の世界に「ハゲオヤジ」や「バニーガール」が存在するのか?

長い平和が続くと文化はそう変わらない…という事で。

ホラ、昔想像する21世紀の服ってピッタリボディスーツだったじゃないですか?

2011年の21世紀の現在、変わりないでしょ。男性のスーツなんか19世紀から大きな変化はなさそうだし…。というワケでお見逃しを。


本当にイイカゲンだなー。イイワケいっぱいだなー。誤字脱字言葉の重複てにをはが変。その他モロモロお見逃しを。いつか直します。(たぶん…。)

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