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夏のホラーを執筆してみました!

「カチャリ……」 ~私一人だけの夏祭りに聞えた音~

作者: 紅p
掲載日:2026/08/14

 これは警告とお願いです!

 八月の夜はやっぱり暑い。

 お風呂入ったのに、もう体が汗でべとべとしてる。

 だけど私はエアコンを入れずに窓を開けている。

 それは今日が団地祭りだからなの。

 私が住んでいる団地では毎年この時期になると団地祭りが行われる。

 そして今日は花火大会がある。

 その花火をこの四階の私の部屋の窓から見るために私は電気もエアコンも消しているの。

 ここって特等席なんだよ?

 だって、周りに人がいないから花火を独り占めにできるんだもの。

 蚊も来ないしね。

 しかも今日はお父さんもお母さんもいない。

 お仕事で二人とも今日は帰って来ないんだって。

 だから祭りには参加出来ないの。

 でも、私はもう小学六年生だから一人でいてもへっちゃらよ!

 ああ……早く花火始まらないかな?

 私はわくわくしながら窓から夜空を眺めた。

 夜空にはいくつも星が見える。

 ほんと綺麗ね。

 花火の前座にしてはもったいないぐらい。

 あれは何の星かな?

 授業で習った気もするけど忘れた。

 そんな事より早く始まらないかな?

 窓から聞こえる祭りの音が早く花火を見たい気持ちをわいわいとさわがせる。

 ……カチャリ。

 そんな私の耳に聞こえた不思議な音。

 あれ? 何の音?

 音が聞えた方を見るとこんな声まで聞こえてきた。

「おっ! 開いてる。あいつら呼んで来い!」

 どういう事?

 あいてる?よんでこい?

 えっ!? ま、まさか……!?

 ある言葉が浮かんだ私の体は固まってしまった。

 嘘!? どうして? 鍵しめなかったの私?!

 と、とりあえずお父さん、お母さん!

 って、今いないんだった!!

 ど ど ど どどうしよう!?

 そ、そうよ! おまわりさんに電話!

 ってその前に鍵をしめなきゃ!

 おまわりさんが来る前に入られちゃう!!

 ガチガチに固まった体を何とか動かした私は恐る恐る玄関に近づいて行った。

 絶対に音を出しちゃ駄目!

 変に刺激したら入って来られちゃう!

 でも、玄関に行くにはいくつか難問がある。

 一つ目! 私の部屋の引き戸。

 今この引き戸は少しだけ開いてる。

 でも、とてもこの幅じゃ私は通れない。

 だからもっと開けなきゃいけないんだけど……。

 ギシ、ギシ、ギシ……。

 この通り、建付けが超悪い!

 あーんっ! どうしてこんなに悪いのよ!! 古すぎるわよ!!

 けど、文句を言ってないで開けなきゃ!

 そっとよ。

 そぉーっと少しずつ開けて、と……。

 ギギ、ガッ!

 ひぃっ!

 あ、開いたけど、大きな音を出しちゃった……。

 アウトだわこれ。

 ん? でもセーフだわ。

 外にいる人は気付いていないみたい……よかった!

 じゃ、じゃあここからは匍匐前進で進まなくっちゃ。

 二つ目の難問! 玄関の隣には窓がある。

 そのまま歩いてたら外から見られて私が子供だって気付かれちゃう。

 だから私は生まれて初めて匍匐前進をした。

 すり……すりすり……すりすりすり。

 周りが全く見えない真っ暗な部屋で見様見真似で匍匐前進する。

 手探りだけで道を確認して玄関を目指す。

 少しずつ、確実に進む。

 オーケー。今のところ障害物もなく進めてる。

 けど、玄関までまだだいぶ距離があるわ。

 うぅ……生まれつき体が硬いし、ガチガチが直っていないから匍匐前進なんてきつすぎる。

 で、でも、玄関まであと少しよ!

 がんばれ私!

 すり、すりすり、すりすりすり……。

 これじゃあどっちがあれだかわかんないけど、ほとんど音を立てずに玄関まで来たわ。

 なのに……。

 ゴトンッ!

 きゃっ! 何でここにこんなものがあんのよ!!

 たぶん2l入りのペットボトルね!

 もうっ! 誰よここに置いたのわ! 倒しちゃったじゃない!!

 はうあ……もう駄目! 今の音絶対に外に聞えた!?

 ん? そうでもないみたい。

 何か外で楽しそうに何人かが話している。

 ここだ! この部屋鍵がしまってないぞって言ってる。

 ……これっていよいよヤバいじゃないの!

 急がなきゃ! あと少し……手を伸ばせば鍵に手が届く……。

 もう少し。

 やっと土間まで来たわ。

 汗だくの私の体にひんやりとした土間の冷たさが伝わって来る。

 そのせいかとっても寒くなってふるえてきた。

 ふるえている私の右の手の指先が鍵にふれた。

 さらに指先からもひんやりとした感覚が伝わって来る。

 背筋が、ぞくっとした。

 その瞬間だった。

 ガチャッ!

 いきなりドアが開いた。

 全身に電流が走り体がしびれる。

 もう終わった。

 このまま入られて私の家は……私は……。

 右手を伸ばしたままの私の目からボロボロと涙が零れ落ちてきた。

 怖くって声も出せない私は目を閉じた。

 その時だった。

 バーーーーンッ!!

 凄く大きな音が聞えた。

 祭りの花火の音?

 私が目を開けるとガチャリってドアがしまった。

 そして、わいわいと外で何か話している声が聞えてきた。

 バラバラバラと違う花火の音も聞こえる。

 花火大会始まったんだ……って、そんな事を考えてる場合じゃない!

 今ヨ!!

 私は思いっきり背中を、手を、指を伸ばして鍵をしめた。

 カチャリ……。

 とても小さい音だった。

 けど、しっかりと鍵はしまった。

 すると、ガチャガチャとドアノブから音が聞えた。

 それから外で何か言い合っている声も聞えた。

 けど、花火が終わるともう、カチャリって音は聞こえなかった。

 まずはここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!

 えぇー……ちょいとおふざけも入れましたがこれって実話なんですよね~。

 昨年に引き続き私、紅p母の♪

 何かですな、母はまだ私がこの世に生をうけていない時分、

結婚して父ととある団地に住んでいたのですね。

 で、その部屋が4階で夏祭りがあった日の事です。

 二人で祭りに参加せず床に就いていたのですがそんな母の耳に、カチャリ……と音が聞えたそうです。

 からのあの台詞が聞えてきたそうです!?

 なので母はスタスタと玄関の鍵をしめたそうな……。←この辺はちゃうね!

 でも暫くすると、カチャカチャとドアノブから音はするわ、

どーなってんだよ!やら苦情が聞えたそうです。

 ふぅ……怖いね!

 でも、これって笑いごとじゃないんですよね。

 最近は本当に物騒です。

 そして私の勤めている店のお客様×2人程がですねぇ……鍵をしめないんですよ!

 耳が遠いから商品を持って行ったら玄関を開けてそこに置いといて~なんて

本人も家族も言うんですよねぇ……。

 どうか皆様のお知り合いの方にそういう事を言う方がおられたら

鍵をしめるように忠告してください! 紅pでした☆

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