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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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いつものやりとり

さてさて時計の針は17時を少し回り、

近くの公園で賑やかに遊んでいる

子供達を見ながらも夕方の営業に

備えていたその時…


哲男【こんばんは~大将にアコさ~ん】 

   と毎度おなじみの一番乗りで

   暖簾をくぐって店のドアを

   ガラガラと開けて大きな声で

   店に入っていく


和邦【こんばんは~】


洋之【こんばんは~】と続いて

   入ってくる


アコ【いらっしゃい!みんな

   いつものでいいのね!】


3人一斉に【お願いしま~す】


アコ【お父さ~ん!日替わりと

   揚げ出し豆腐3つお願い】


広志【はいよ~】そう言って

   調理に取りかかる


哲男【ああ~涼しいっすね~】の

   いつもの指定席のテーブルに

   座っていく


アコ【連日この暑さだと、

   本当にまいっちゃうわよね~】 

   と話をしながらコップに水を

   入れてテーブルにそれぞれ

   置いていく


洋之【本当ですよ~毎日暑さとの

   戦いですよ】と水を飲みながら 

   話している


和邦【熱中症になりかけましたからね 

   ~】とこちらも水を飲みながら 

   話している


アコ【本当!気をつけてちょうだいね、 

   はいおしぼり】と渡している


哲男【ありがとうございます】

洋之【ありがとうございます】

和邦【ありがとうございます】と

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


そして、いつもの様に食べて笑って、皆和気あいあいと盛り上がり

夜は更けていったのでした


さてさて時計の針はもうすぐ22時に

なろうとしています


アコ【はいはい、あら!

   もうこんな時間なのね、

   みんな~そろそろ閉店の時間  

   よ~】と手をパンパンと叩いて 

   いると3兄弟からブーイングが 

   おきていたが


山武【もうこんな時間だ!帰らないと

   また奥さんに怒られちまう、

   おあいそお願いします】と

   バタバタして帰宅準備している


哲男【仕方ない俺らもそろそろ】と

   立ち上がる


洋之【良かったですね~】


和邦【これで明日も仕事に励めますね】 

   とそれに続いて立ち上がる


哲男【おうよ!これが燕の魂よ!

   アコさん、お会計を】と

   かっこつけながら話している


山武【それなら、こちらは鷹の魂です】 

   とそういってお会計をしている


山武【それじゃ~お休みなさい】


周藤【ごちそうさまでした~】

早川【ごちそうさまでした~】と       

   軽く頭を下げて挨拶をして

   店を後にして、それに続いて

   哲男達も各々会計を

   済ませていく


哲男【お休みなさ~い】

洋之【お休みなさい】

和邦【お休みなさい】と店のドアを

   ガラガラと開けて暖簾をくぐり

   店を後にしていく


アコ【は~い、おやすみ~】と

   みんながお店を後にする姿を

   見えなくなるまで遠巻き様に

   見送っている


朝陽【私もそろそろ】と

   立ち上がろうとすると


アコ【尚美ちゃん、ちょっと渡したい 

   ものがあってね

   そこで待っててちょうだい】


朝陽【分かりました】と再び椅子に

   座っていく


アコ【あれ…何処にしまっちゃったの 

   かしら~】と店の奥をガサゴソ 

   している


広志【お~い、アコどうしたんだい】


アコ【尚美ちゃんの渡し物、

   ここに置いておいたんだけど… 

   うーん、ちょっと探して

   みるわね】そういって店の奥に 

   入っていった


広志【渡したい物…あれか…】と

   思い出していた


そんな中、外からお店を眺めている人が一人…そして、店に一歩一歩近づいていく果たして何者なのだろうか…

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