お昼の営業(常連客編、その9)
さてさて仕込みが終わり時計の針は
11時を回り、小料理屋アコは昼営業の開店準備をしていた
その時には、お客がちらほらと…
相木【こんちは~大将にアコさん!】と
暖簾をくぐって店のドアを
ガラガラと開けて入っていく
アコ【相変わらずね~、ほらっ!
座って待っていなさい!】と
毎度毎度あきれながらの表情で
話している
浮田【いつもすいませんね~
ありがとうございます!
あ~腹減った~】といいながら
席に座った
アコ【しかし、今日も暑いわね~
予想最高気温35度よ~】と
最後の準備しながら
話していると
相木【いや~もう毎日暑くて
仕方ないっすよ~】とうちわを
仰いでいる
浮田【本当に扇風機が温風機ですよ、
朝から水風呂入らないと
暑さに勝てないですもん】
アコ【その内エアコンも考えないと
いけないのかしらね~】と
水をコップに注いで渡している
相木【エアコン!】
浮田【是非お願いします!】と
懇願している
広志【エアコン入れたら日替わりの
値段上がるぞ~】
相木【それなら我慢します】
浮田【少しくらいなら良いですよ~】
広志【おっ!良いのか~それなら
少し考えてみるか
さてと、アコ!
そろそろ開店いいぞ~】と
声をかける
アコ【はい!じゃあ開店で~す
いらっしゃ~い!】
広志【いらっしゃい!毎度!】
店にはお客さんがぞろぞろと入って、
おもむろに席に座る
相木【今日は何だろうな~】
浮田【献立考えなくていいし】
アコ【はい、おしぼり】と渡している
相木【ありがとうございます】
浮田【ありがとうございます】
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
榎本【こんにちは~毎度~】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
アコ【えのちゃんいらっしゃい
どうぞ】
榎本【ありがとうございます】
泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】
アコ【いらっしゃいませ、
こちらへどうぞ】
榎本と泉澤がそれぞれ
カウンター席に座ると
アコ【はい、みんな水とおしぼりね~】
とそれぞれに渡している
榎本【ありがとうございます】
泉澤【ありがとうございます】
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
広志【アコ!あがったよ‼】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【は~い‼よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま
めしあがれ】とそれぞれの
カウンターテーブルに
置いていく
相木【今日は何ですか?】
アコ【“冷や汁”に“焼きビーフン”に
“牛皿”ね…】
浮田【冷や汁…】
相木【冷や汁ってなんすか?】
広志【宮崎の方の郷土料理だよ、
この暑さだしな~サラサラと
食べられて栄養のあるもんを
思ってな、少しアレンジして
アジをタタキ入れてあるよ】と
手を動かしながら話している
相木【宮崎の郷土料理…】
浮田【大将って何でも
知ってますよね~】
榎本【確かに凄いですね~】
泉澤【昔は国内だけでなく
世界の食べ物知ってそうですね】
と次々に色々聞き出そうと
しているが
アコ【あんたたち!
早く食べちゃいなさい、
冷めちゃうわよ】
相木【はい!いただきます】と割り箸を
持って割ってから
一口食べると…
浮田【これは冷や汁はかけても
大丈夫なんですか?】
アコ【そういう食べ方しても良いし、
ご飯を冷や汁の中に入れても
良いわよ】
浮田【それならば】とご飯を冷や汁に
入れてから食べると
浮田【美味いっす!スルスルとご飯
入っていきますね~】
相木【美味い!】
アコ【ご飯食べてつかの間休んで
お昼からもひたむきにね】
相木【は~い‼】
浮田【は~い‼】
榎本【しっかり働きます‼】
泉澤【頑張ります‼】ともりもり
食べていると…
鴨居【こんにちは~
今日もにぎやかで盛況ね~】
紀村【本当ね~】
久藤【入れるわよ】
小糸【お邪魔するわね】と
暖簾をくぐって店のドアを
ガラガラと開けて入っていく
アコ【いらっしゃい!
少しお待ちいただいて
良いですか?】
鴨居【大丈夫よ!みんなで練習した
帰りだから】
アコ【踊りのですか?】
紀村【そうそう今年は新しい歌も
取り入れるみたいで
創作の踊りもあるわよ】
久藤【謎の曲よね~】
小糸【誰の何て曲かしらね】と
テーブル席にカバンを下ろして
各々座っていく
アコ【珍しいですね~皆さんが
知らない曲なんて】とそれぞれ
に水とおしぼりを手渡していく
鴨居【ありがとう】
紀村【ありがとう】
久藤【ありがとう】
小糸【ありがとう】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
広志【今日の日替わり冷や汁ですけど
大丈夫ですか?】
鴨居【良いじゃないの~
この暑さにはちょうど
良いわよ】
それから、様々なお客様が
ご来場して、美味しいお昼を食べて
みんなエネルギーチャージをして
昼からの仕事に向かっていったの
でした




