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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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今度こそ夫婦の会話と?

さてさて時計の針は14時を15分も

過ぎたその頃、臨時営業は矢野と桜木が会計を済ませて店を後にしようと

しています


桜木【ごちそうさまでした!

   アドバイスも

   ありがとうございます】と

   軽く会釈しながら

   頭を下げている


広志【こんな店で良ければ

   夜もどうぞ、前にも話したけど  

   あまり遅くは

   やっていないけど】


アコ【夜の方がそこにいる拓海君も

   含めて元気な人々が

   来ますからね】


広志【あれは野球と揚げ出し豆腐目的 

   に来てると言った方が

   正しいだろうがな】


桜木【それなら次は夜に

   お邪魔します、

   それでは失礼します】


矢野【それでは自分もごちそうさま

   でした、何とかチャンス掴んで  

   アタックします!】と

   各々そう言って店のドアを

   ガラガラと開けて暖簾を

   くぐって後にする


広志【ありがとうございました~

   またどうぞ~】


アコ【ありがとうございました~】と  

   お客が見えなくなるまで見送る


暖簾(のれん)を下げて店に入れるアコ

札も休憩中に代えて、入口のカギを

閉める、広志が調理場の後片付けを

しながら、皿洗いをしアコはテーブルに残った皿やコップを集めたり、

拭いたりしている


広志【臨時営業も何とか

   乗り切ったな~】


アコ【ありがたい事ですよ、子供達も 

   美味しく食べてくれましたし

   まさか最後に滑り込んだ

   お客さんがあの2人とは

   驚きましたけどね】


広志【しかし、あの2人は進展しない 

   ね~夏は出会いの季節とも

   いったがどこへやらだな~】


アコ【これから何か起きますよ!】


広志【そうかね~】


アコ【そういうものですよ、

   何となくの勘ですけどね~】


広志【アコの勘は恐ろしく

   当たるからな~】


アコ【気づいたらもうこんな時間

   ですよ、私達も早く片付けて

   お昼食べましょう、

   さすがにお腹ペコペコです】


広志【はいはい】


さて、二人は賄いである

今日の日替わりを食べている時の

やり取り


広志【何とかこしらえた

   感じだったな…】


アコ【良く思いつきましたね~】


広志【子供と大人が食べて満足するっ 

   てのを考えるのと昨日の今日

   だからサラサラと食べられるの 

   を考えた時に肉吸いが

   思い浮かんだんだよ】


アコ【こちらではあまり馴染みない

   けんね~】


広志【確かにな~少し濃いめの出汁に  

   したから味はあったと

   思うけどな~】


アコ【味見しましたけど

   大丈夫でしたよ?】


広志【そうか…それなら大丈夫

   そうだがな】


アコ【あれだけ食べてお代わり

   してくれて万々歳です】


広志【そうだな~おかげでほとんど

   材料がなくなった】


アコ【これでは夜は出来ませんね~】


広志【仕方ない…夜は休むとしよう】


アコ【そうですね~後は盆踊りの時の 

   カラオケ大会がないことを祈る 

   だけですね…】


広志【あれは厄介だからな~

   勘弁してほしいもんだよ】


アコ【そうですね~

   ごちそうさまでした】


広志【おそまつさまでした】


アコ【少し休んでから

   帰りましょうか…】


広志【そうだな】


そして二人は昨日からの疲れを

癒すべく一休みに入ったのでした


さてさて時計の針はもうすぐ17時に

なろうとしています

一休みを終えた2人はと言いますと?


広志【あ~疲れたな~】とお茶を

   すすりながら話すと


アコ【物凄い人でしたね~】


広志【あんなに人来るとは、

   盆踊り大会が大変だよ、

   その時はその時で乗り切る

   しかないけどな】


アコ【まぁ夜は休みですから

   のんびりしましょうよ】


広志【そうするか~じゃあ何か

   作るとするよ】


アコ【何にしましょう】


広志【といってもほとんど材料は

   残ってないからな~】と店の

   業務用冷蔵庫を開ける

  

広志【う~ん…これなら

   “とろろ蕎麦”と“天ぷら”に

   するかね】


アコ【まだ魚残ってました?】


広志【魚はないよ】


アコ【それなら野菜の煮込みに

   しましょ?】


広志【そうしますか、さてとそれでは  

   始めますか?】と言って調理に

   入り始めようとしたその時


ワコ【大将~アコさ~ん、いる~

   お願~い、何か食べさせて~】  

   と店のドアをガンガンガンと

   叩いている


広志【どうしたんだろう】


アコ【またですかね~】と言って

   店のドアを開ける…

   ガラガラガラ…


アコ【どうされたんですか?】


ワコ【すみませんね~買い出し

   忘れちゃって】と少し苦笑い

   しながら話す


アコ【あらら…商店街閉まってます     

   もんね】


ワコ【例の人の話がね…】


アコ【あぁ~例の人ですね~】


広志【そんな事があると思って

   ワコさんと信也さんの分は

   とってありますよ】と業務用

   冷蔵庫を開けて出してくる


ワコ【助かるわ~恩に着ます!

   これお代ね】と二千円

   渡してくる


アコ【いやいやお代はいいですよ】


ワコ【そうは問屋が卸さないのよ!

   親しき仲にもなんとやらよ!】と

   少しドヤ顔で話す


アコ【どうします?】と広志に

   視線を送ると


広志【じゃあ…分かりました、

   アコ頼む】


アコ【分かりました】そういって

   お金を預かりお釣りを

   ワコに渡す


ワコ【じゃあありがとうね~】と     

   言って店を後にする


広志【今度こそ、帰れるな】


アコ【そうですね】


そして二人は家に帰り夕飯を食べ、

風呂に入り床に着いたのである

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