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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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いざ!前夜祭!(その3)

一方で広志とアコの出店も賑わいを

見せています…揚げ物が上がる音と

ある野菜を網で焼いている音が

繰り広げられています


アコ【お父さん、どうですか?】と

   様子を伺っている


広志【もうすぐ出来上がるかな~】と 

   手を動かしている


アコ【こちらもぼちぼち頃合いが

   いいですよ】とハケである

   野菜に味に旨みをと塗っている


広志【さてと、ぼちぼちやりますかね】 

   と出来上がった揚げ物を

   銀色のトレイに移して

   油を落としている


その頃2人の店の前には行列が

出来始めていた


広志【は~い、上がったよ~】と

   揚げ物を紙コップに移している


アコ【こっちもね~】そう言って

   紙コップに移している


広志【さてと】


アコ【はい】と2人頷いて


アコ【はい、お待たせしてすみません   

   いらっしゃいませ~】


子供【すみません、フライドポテト

   2つと…これってな~に~】と 

   戸惑っている


広志【これは“鶏天”って言って

   鶏肉の天ぷらだよ、

   後はフライドポテトに

   焼きとうもろこしだね

   食べてみるかい】


子供【…うん!】と少し悩みながらも 

   興味本位の様子を見せている


広志【2個で○○○円だからね】


アコ【お父さん】と小声で声をかける


広志【おっといけない、今日は鶏天用

   にソースを2種類

   作ってあるからね】


子供【え!】と驚く様子を見せている


アコ【タルタルとちょっと辛いのが 

   あるわよ、でもまずはそのまま 

   食べてみて】と諭すように

   子供達に伝える


子供【そうしたら鶏天2つと

   フライドポテトに

   焼きトウモロコシ下さい、

   俺も鶏天2つと

   フライドポテト~

   私は焼きトウモロコシがいい】 

   と各々の声が聞こえて来たので


広志【順番にやるから

   少し待ってね~】


子供【まだかな~】と

   ワクワクしている


アコ【はい、お待ちどおさまね~ 

   全部で○○○円になります】


子供【これでお願いします】と

   小銭をアコに手渡す


アコ【ちょうどですね、それでは

   こちらになります】と

   料理を手渡す


広志【熱いから気をつけてな】と

   手を動かしながら声をかける

  

子供【ありがとう】と

   料理を受け取るが


子供【あっつ!】と左右の手を交互に 

   動かして冷まそうとしている


アコ【ありがとね~少し冷めてから

   食べて、また来てね~】 と

   手を振って挨拶をしている


そして、少し冷めてから…


子供【早く食べよう】と手づかみで

   フーフーしながら鶏天を

   口に頬張る


子供【美味い!】と勢いよく食べている


アコ【は~い、いらっしゃい】


大人【鶏天6個下さい】


アコ【はい、ありがとうございます】


大人【ところで鶏天って何ですか?】


広志【鶏天は大分の名物の1つ

   でしてね、唐揚げよりも

   たまにはと思いましてね

   ところでソースは…】の

   後ろからひょっこり顔を出して

   説明している


大人【そのままいただけますか?】


広志【分かりました】と紙コップに

   鶏天を入れていく


アコ【すいません6個なので

   ○○○円になります】


大人【それでしたらこれで

   お願いします】の小銭を手渡す


アコ【はい、ちょうどですね~

   お待たせしました、

   こちらになります】と

   出来上がった料理を手渡す


大人【それでは】と軽く頭を下げて

   去っていく


アコ【熱々ですから気をつけて下さい 

   また、どうぞ~】と

   声をかけている


アコ【は~い、いらっしゃい】と

   続いて声をかけている


学生【鶏天6個とフライドポテトと

   焼きトウモロコシが2個ずつで】


アコ【は~い、ありがとう

   ございます!、鶏天のソースは

   どうされますか?】と聞いている


学生【全てお願いします】


アコ【はい、分かりましたよ~】

   そう言って広志に合図を送る


アコ【全部で○○○○円ですね~】


学生【それではこれでお願いします】 

   とお札を手渡している


アコ【はい、ちょうどですね~

   ありがとうございます】


広志【はい、お待ちかね~

   熱々だから気をつけて下さい】   

   と紙コップに入れた熱々の料理 

   を手渡している


学生【あっつい!どうも~】


アコ【またどうぞ~】


学生【メッチャ熱々じゃん】と

   言いながらも見守っていた

   彼女の所に向かっていった


子供【鶏天4つ下さい】


アコ【は~い、さっきの子供達ね~

   鶏天のソースは】


子供【タルタルでお願いします】


アコ【全部タルタルでいいのね?】


子供【うん!】と頷いている


アコ【そうしたら、○○○円に

   なります】


子供【これでお願いします】と

   小銭を手渡している


広志【はい、お待ちどおさま

   熱いから気をつけてな】と

   紙コップに入れた熱々の料理を 

   手渡している


子供【あっつ!】と受け取った手を

   左右交互に持っている


アコ【これお釣りね~】と

   小銭を手渡している


子供【ありがとう】そう言って友達の

   所へと足を運んでいった


八百【こんばんは~やってますね~】 

   と様子を伺っている


広志【来たか~あるぞ~

   お前さん用スペシャルが】


八百【大将さすがっすね~】と

   お札を手渡している


広志【はい、お待ちかね~】と

   商品を手渡している


八百【ありがとうございます、

   どれどれ】と鶏天を1つ頬張ると


八百【美味い!けど辛い…辛い…

   ヒーハー】  

   と顔から火が出るくらいに

   真っ赤になっている


子供【あのおじさん顔真っ赤だね~】 

   と親御さんに話していた


アコ【はいはい、ワコさん所で

   飲んでいって下さいね~】


八百【大将!相当辛くしたね~】


広志【あんまり辛い物食べるなよと

   いう警告だよ】と

   ぼやきながら手を動かしている


八百【だからってここまで

   辛くしなくても】


広志【奥さんから連絡受けだんだよ

   こうしないと辛い物を

   止めないだろうとな】


ワコ【あら~八百屋の大将

   じゃないの~

   飲んでいきなさい

   まずはかけつけ一杯よ~】と

   缶ビールを差し出す


信也【ワコ~出来上がってるぞ~】


ワコ【気のせいよ~ケラケラ】と

   笑い上戸になっている


広志【ワコさん、今年もこっちの

   出番はなさそうだな】


アコ【そのようですね…】


さあ、お祭りもそろそろ佳境に

入ろうとしています

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