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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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お昼の営業(常連客編、その8)

さてさて仕込みが終わり時計の針は

11時半を少し回ったその頃、

小料理屋アコは昼営業の開店の準備をしていた、普段ではお客がちらほらと見られるのですが…


アコ【今日はさすがに来ないかな~】


広志【確かにな~昨日の時に

   明日は店開けるか分からないっ 

   て行っておいたからな~】


アコ【たまには静かな時も

   良いじゃないの】


時計の針は更に進んで

12時を回りました


広志【久々に開店休業なるかね~】


アコ【そんな時もありますよ】と

   諭すように話している


広志【とりあえず、開店いいぞ~】と 

   声をかける


アコ【はい!じゃあ開店で~す】と

   店のドアをガラガラと開けて

   暖簾を引っかけていると


相木【こんちは~大将にアコさん!】と 

   暖簾をくぐって店のドアを

   ガラガラと開けて入っていく


浮田【良かった~開いていて、

   あ~腹減った~】と

   いいながら席に座った


広志【いらっしゃい!毎度!】


店にはお客さんがぞろぞろと入って、おもむろに席に座っていくと続いて


榎本【こんにちは~毎度~】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを 

   ガラガラと開けて、

   店の中の様子を伺っている


アコ【えのちゃんいらっしゃい

   どうぞ】


榎本【ありがとうございます】


泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】


アコ【いらっしゃいませ、

   こちらへどうぞ】


榎本と泉澤がそれぞれ

カウンター席に座ると


アコ【はい、みんなおしぼりね~】と 

   それぞれに渡している


相木【ありがとうございます】

浮田【ありがとうございます】

榎本【ありがとうございます】

泉澤【ありがとうございます】と

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしていると


相木【今日は何だろうな~】


浮田【献立考えなくていいし】


アコ【しかし、良くやってるって

   思ったわね~】


広志【休みだったらどうするつもり

   だったんだい】と調理しながら

   話している


相木【それは昨年もそう言いながら

   店開けたじゃないっすか~】


浮田【そうそう】


アコ【そうだっけ?年だから

   記憶にないわね~】と

   手を動かしている


広志【アコ!あがったよ‼】と

   出来上がった料理を

   盛り付けている


アコ【は~い‼よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま

   めしあがれ】とそれぞれの

   カウンターテーブルに

   置いていく


相木【美味そうな匂いですね~

   今日は何ですか?】


アコ【美味そうじゃなくて美味いのよ】 

   とドヤ顔をしながら話している


広志【作っているのは

   俺なんだけどな~】と

   ぼやいている


アコ【今日は“イワシのユッケ”に

   “野菜の麻婆炒め”に

   “肉団子”ね…】


浮田【イワシのユッケ…

   初めて食べますね~】


広志【イワシは足早いから

   新鮮なものでないと

   ユッケに出来ないんだよ、

   前に夜の時に出して

   好評だったから昼にもと

   思ってな、それに肉はないと

   文句言う連中もいるしな】と

   調理しながら話している


相木【俺らの事じゃないっすよね…】


アコ【それは…ねぇ】と

   広志に視線を送る


広志【それは胸に手を充てて…

   聞いてくれ

   いいから早く食べる

   冷めちまうぞ】


相木【はい!いただきます】と

   割り箸を持って割ってから

   一口食べると…


浮田【美味いっす!さすが安定の味】


相木【美味い!】


アコ【今日は半ドンだから、

   これからどこか行くんでしょ】 

   とニンマリした顔で聞いていく


広志【アコ!手を動かす、余計な事

   聞かない】


相木【そりゃあそうっすよ、

   デートへとはせ参じますよ】と 

   満面に笑みをにじませている


浮田【良いなぁ~俺も出会い欲しいよ】 

   と寂しそうに話していると


榎本【そう言えば夜ですよね~

   お祭りは】と

   それぞれ思い思いの話を

   しながらもりもり

   食べていると…


矢野【こんにちは~】と暖簾をくぐり 

   抜けて店のドアをガラガラと

   開けて、店の中の様子を

   伺っている


アコ【いらっしゃ~い、どうぞ~】


矢野【ありがとうございます】


広志【おっ!良く来るな~本命に

   恋に焦がれる司法書士

   ご来場かい】と調理しながら

   冗談を言っていると


相木【こんにちわ~】


浮田【今日も出番なんですか~】


矢野【貧乏暇なしですから】


アコ【はい、おしぼり】と渡している


矢野【ありがとうございます】と

   受け取り手を拭いたりしている


広志【アコ!あがったよ‼】と

   出来上がった料理を

   盛り付けている


アコ【は~い‼よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま

   めしあがれ】と

   カウンターテーブルに置く


矢野【ありがとうございます、

   いただきます】と割り箸を

   割り食べ始める


広志【拓海君よ~今日近くで前夜祭

   やるからよ、良ければ

   来てくれ】


アコ【そうよ~カラオケもやるから

   たまには弾けるのも必要よ】


矢野【そうですか~分かりした

   時間あれば行かせて

   いただきます】と口をモグモグ

   させながら話していた


それから、様々なお客様がご来場して、美味しいお昼を食べて

みんなエネルギーチャージをして

遊びに休みに向かっていったの

でした…




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