仕込み準備中(その3)
物語は更に続編となります
更にそこから時間が経過して、
時計の針は10時を少し回ったところになります、その頃にまたまたお店の
前に1台の軽トラの車が止まりました
これだけ頻繁に止まるのはなかなか
ありません、そのせいなのかどうかは不明ではありますが、地域の人達も
何かあるのだろうかと、気になる様子の雰囲気を見せています
そんな中、車の中からは魚勝鮮魚店の店主である鈴村が下りてきて
荷物を運んできています
作業しながらの会話です
鈴村【おはようさん!】
広志【おはようございます!】
鈴村【今日と明日の分な~】
アコ【おはようございます~
バタバタしていてすみません】
と軽く頭を下げている
鈴村【今日と明日は祭りだから
魚な出番ないと思ったら
店開けるからって
連絡来るんだからよ~】と
ぼやいている
アコ【いいじゃないですか、
魚が売れるという事は
それだけ食べる人がいると
いう事ですから】とたしなめる
鈴村【確かにな~助かってるよ、
最近は魚離れが進んじまってる
からよ~特に子供らは骨が
のどに刺さるからヤダだとさ…】
とため息をついている
アコ【確かに話を聞くと学校の給食も
魚の加工品が増えている
そうですね~それでもサバの
塩焼きとかはあるそうですから】
鈴村【確かに給食に鯵のタタキとか
出すわけにはいかないからな、
鮮度だって考えないと
いけないしな!それにしても
もう少し魚食べようぜと
言いたくなるわい】
広志【刺身とかは子供達も食べるのに
な、不思議なものだわな】
アコ【簡単ですけど毒味役で鈴村さん
も試食お願い出来ますか?】と
前夜祭のメニューを手渡す
鈴村【さすがだねアコさん、
ちょうど小腹が空いていてさ~
それでは失礼して】と
一口食べてモグモグしている
鈴村…
鈴村【うまい!前夜祭は
いつもの時間だろ?】
広志【いつもの時間よりも少し早めに
来ておいた方が良いと思うぞ~
数には限りがあるから】
鈴村【ドンチャン騒ぎでお巡りさんの
ご厄介にならないように
つとめるよ】と
少し苦笑いしている
アコ【ご厄介?】
広志【昔はなったわな~】
鈴村【最近はないけど…】
広志【誰かさんが酒飲みまくって
大暴れしていた時期も
あったし…】とジロリと視線を
アコに向けている
アコ【いつの頃の話をしているん】
広志【おととし複数のヤンチャの
兄ちゃん達が嬢ちゃんに
ナンパしようしてたら
大暴れして兄ちゃんの
大事なアレ鷲掴みして
破裂寸前しそうになっただろう
が、あれだけ酔っぱらって
良くお縄にならなかったのが
不思議で不思議で…】
アコ【記憶にないわね~
それに兄ちゃん達が海外で
違う話題でニュースに
なってたわね~
そしてお縄になってくるとは】
鈴村【お縄になったんすか…
しかし、鷲掴みの話は
本当だったんですね…
しかも破裂寸前って】
アコ【取って食おうとしたのを
止めただけよ~ツラ拝めば
それくらい分かるわよ~
いくら酒飲んでいてもね
それに後で知ったけど
どっかの偉いさんの小僧の
集まりだっていうじゃない、
どない教育したら
あんな小僧になるのか
不思議で仕方ない、私が一から
ビシバシ教育しないと
いけなわね~】と
不適な笑みを浮かべている
鈴村【アコさん、怖いっすよ
しかし、そんな事
あったんですか…】
広志【国会議員の息子だろ?
余罪が湯水の如くあるから
アコの被害届出そうものなら
更なる加害未遂が追加になる
からだろうさ、果たして前は
いくつあるのか知りたいわな
偉いさんの事だ…保身の為に
もみ消しもあるだろうよ】
鈴村【そんなにあるの?】
広志【出なければ今頃アコは
お縄になってるだろさ
それに運ばれた兄ちゃん達の
アレが立たない可能性も
あるっていうから】
鈴村【そこまで…】と呆然としている
アコ【まぁそうでしょうね~
それがここにいると言う事は…
でしょうね】
広志【スジの連中も手を引いてる
ようだしな、アコよ~
それにアレは使えるんだろ?】
アコ【それなりにはね…
少しは手は抜いたわよ~
それにお詫びの品が品が
次々と届いたわね~】と
不適な笑顔を見せている
鈴村【アコさん、恐ろしい…】
広志【それだけ後ろめたさが
あると言う事だろうさ
ちなみにアコを操れるのは
俺しかいないからね~】
アコ【何の事かしら…操られているの
間違いじゃないかしら?】
鈴村【この2人には2人にしか
分からないものが
あるのだろうな】と
心の声でつぶやいていた
広志【毎回そうだけど、
この時しか見かけない
連中もいるからな】
アコ【スリの人達の人相は分かるわね】
と色々話していると
鈴村【もうこんな時間だ、
ぼちぼち行かないと】と
時計を見て
広志【毎度悪いね、助かったよ
ありがとう】
アコ【ありがとうございます】
鈴村【じゃあ、また後で】
そう言って鈴村は店を出て
車を走らせて去っていった
車内の中で…
鈴村【あの2人とは付き合い
長いけれど一体
何者なんだろう】と心の中で
考え込んでいたのでした




