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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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夫婦の会話と…(休日編)

今日は日曜日、小料理屋アコでは

日曜日と祝日は定休日となっている


時計の時刻は午前7時…


広志【ふぁ~】とあくびしながら

   起床する


アコ【お父さんおはよう!

   朝ご飯もうできてますから】と 

   言いながらお椀に味噌汁を

   こしらえている


朝ご飯に関しては基本アコの

担当である…備え付けのテーブルの

イスに座り、いただきますをして

味噌汁を一口すする広志


広志【ふぅ~今日こそはのんびり

   出来そうだな~】


アコ【そうですね~今日こそは

   久々にのんびりしたいですね~】  

   と同じく味噌汁をすする


広志【ここ最近はバタバタしていて

   忙しかったからな~

   しかし、朝は和食に限るよ】


朝食はご飯に“卵焼き”に

“ワカメと豆腐の味噌汁”に

“鮭の塩焼き”である


ちなみに朝は納豆を食べないと、

おっしゃる方もいらっしゃるかと

思いますが、この家ではほとんど

出てきません!単純にアコと広志いわく

【かき混ぜるのが面倒】との

ことからである


アコ【私達の仕事は体力勝負

   ですからね~】と食べながら


広志【もう、夏が来ているから

   そろそろ麺類考えると

   するかね】


アコ【そうですね~】


広志【何にするかね~イワシやカツオ 

   使った料理を試してみるかね】


アコ【最近イワシに力を

   入れているんですね?】


広志【イワシを食べる機会って

   自分からはなかなか

   ないだろう、家や外でも

   加工した物がほとんどだしな】


アコ【あんまりイワシのメニュー

   ばかりですと飽きられますよ】 

   とたしなめている


広志【ほどほどにしておくよ】


以前にもお話しましたが、

広志は休みの日しか新聞を

読んでいない、それも地方新聞のみ

である!お客さんとの話や市場仲間からツーカーで聞いているのと読んでいる時間がない事が正直な所である

それも1週間まとめてなので時間が

かかるのです…一方その頃のアコは

朝ご飯の片付けや洗濯物をカゴの中に入れている


アコ【お父さん!洗濯物干すの

   お願いしますね~】


広志【はいよ!よっこいしょういち

   さんっと】と新聞を折って

   腰を上げる


アコ【それではお願いしますね】と

   洗濯物が入ったカゴを渡す


広志【了解】


普段の家の家事はアコがこなしているが、休日は洗濯物を干すのは

広志の役目となっている!

ある意味で暗黙の了解と言えよう


そこから更に時間が経過し、

洗濯物を干し終える広志、

一方アコはここぞとばかりに

掃除していました!時計の針は

午前10時半、玄関のチャイムが鳴る…ピンポーン 


アコ【どなたでしょうか】と

   玄関のドアをガチャっと開ける


幸 【ただいま~】と幸が入ってくる


アコ【おかえりなさい】


広志【おかえり…】


アコ【今日は休み?ではないわよね…】


幸 【社長がぎっくり腰しちゃって

  入院する事になっちゃったから  

  臨時休業なのよ】


アコ【あらら…大変じゃないの~

   どれくらいなの入院期間は?】


幸 【入院自体は3日位で

  後は自宅療養だって、

  お店は1週間位休みかなと

  女将さんと話したし】


アコ【少し早いお休みなのね?】


幸 【私一人だとパンは作れても

  全部は無理だしね】


アコ【それだけ身体にガタがきている 

   証拠ね…まぁ今日はゆっくり

   しなさい、その代わり明日から 

   お店手伝ってもらうからね!】


幸 【え~~】


アコ【え~じゃないわよ、

   どうせ暇なんだから

   甘いも作ってウチのお客さんや

   ワコさん所で子供達に

   振る舞いなさい】


広志【母さん、なかなか

   思いきった事を言いますね~】


アコ【ゴロゴロしていたら、

   憧れの人が幻滅するかもよ】と 

   少しドヤ顔をした

   表情で幸に語りかけていると



幸 【えっ!隼人君来たの!】と

  驚いた表情で聞いてくる


広志【何回も来てるぞ~

   いつも昼終わりギリギリ

   滑り込みセーフみたいな

   感じでな】


幸 【分かったわ!私もお店手伝うわ、  

  それで色々根掘り葉掘り

  聞かなくちゃ】と鼻息荒く

  息巻いている


広志【スイッチ入ったな…】


アコ【吉と出るか凶と出るか】


そんなたわいのない?

休日を過ごしたのでした

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