夕方の営業(常連客編、その17)
物語は前回の続編になります
山武【こんばんは~アコさん】と
暖簾をくぐり店のドアを
ガラガラと開けて入ってくる
アコ【武ちゃんいらっしゃい】
山武【皆さん、相変わらず
早いですね~】とカバンを
椅子に置いてカウンター席に
腰を下ろして座っていく
アコ【違う目的がほとんどだと
思うけどね~】
山武【確かにそうですね】
アコ【武ちゃん所は夏どこへ行くか
計画はあるの?】
山武【ちなみにウチはまだ検討中
ですね~夏だからある程度
涼しい場所とか考えているん
ですけど、毎回キャンプという
わけにもいきませんし
両方の家族とまた同じ所にと
いうもの】
哲男【武さんお疲れ様です】と
食べながらうなずいている
洋之【キャンプいいと思いますよ?
奥野多摩とか養乃滝とか
あるじゃないですか】
和邦【あるね~昔行ったよ!
格安のコテージが人気で
なかなか空かないんですよ~】
山武【そうなんですね~
それなら楽しめそうですね!
食べ物は持ってくれば
いいですし、それに魚釣りも
出来ますから】
アコ【そうね~家族サービスは
大事よ~後で色々言われる
からね~】
広志【多少、言われた二名がここに
いるぞ~】と調理しながら
ぼやいている
山武【まぁ、そうですね】
アコ【はいおしぼり】と渡している
山武【ありがとうございます】と
受け取り手を拭いたりしている
哲男【武さんキャンプっすか?
良いな~俺なんかデート
七景島シーパラダイス
ですよ~】
洋之【大正球場はどうなったん
ですか?】
和邦【断られたんですか…】
山武【野球場でも内野じゃなくて
外野に連れて行くんですよ!
あの解放感はなかなか
味わえませんから】
哲男【なるほど~その手が
ありましたね~】
山武【その手って…彼女とは
野球観戦されてないん
ですよね】
哲男【何回かはあるんっすけど、
全部内野なんすよ】
広志【随分と密着しやすい所を】
アコ【邪な考えを
表したのね】
広志【分からなくもないが、
あまりにも頻繁だと
飽きられるからな】
山武【変な酔っ払いから
俺が守るんだの気持ちと
行動ですよ!】
哲男【分かりました!
ありがとうございます】
アコ【ところで今日は何にします?】
山武【今日は焼き鳥の塩と刺身は
ありますか?】
アコ【今日は3種ですね】
山武【じゃあ、それと揚げ出し豆腐で
お願いします!後はワコさん
ところで飲み物預けてあるから
行ってこなきゃと】
広志【その間にやっておくよ】と
調理に勤しんでいる
山武【お願いします】と
足をワコの店に向けて行った
数分後、ワコのお店から預けていた
飲み物を受け取り戻る山武、
それと入れ替わりに朝陽が
ワコのお店に入りお酒を注文する声が聞こえてくる…一方その頃の
お店の中ではバタバタしながらと
せわしく賑やかになっていた
広志【他にもデートなんていくらでも
場所あるじゃないか~】と
調理しながらぼやいていると
アコ【そうよ~ディズニーとか
ファザー牧場とかあるじゃない】
とお通しを渡しながら
話している
哲男【そうなんすけどね~】と
嬉しそうに色々話していると
山武【戻りました~】とSAPPOROの
黒ラベルと日本酒の“東魅盛”を
テーブルに置く
アコ【今日もいつものお酒ね】
山武【そうですね~美味いですし
安定してますから】
アコ【健康診断も大丈夫だったのね】
山武【多少肥満気味だとは
言われましたけどね】
広志【運動しろと言われたかい】
山武【言われましたけどなかなか
難しいですよね~】
アコ【でもあんまり飲み過ぎると
痛風が待ってますからね?】
広志【あれの恐ろしさを知ったら
酒の量を減らす様になるよ!】
山武【そうなんですね!程々が一番と
いうことですね】
広志【そういう事だな~
アコ~武ちゃんの分
上がったよ~】と出来上がった
料理を盛り付けている
アコ【は~い、よっこらしょっと】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま!
めしあがれ】とカウンターに
置く
山武【ありがとうございます、
いただきます】と割り箸を
割っておもむろに一口食べる
山武【いや~美味い!オンオフの
切り替えがここで出来ます】
アコ【それは何よりね】
山武【そういえば尚美ちゃん
どうしたんだろう、
さっきワコさんのところで
すれ違ったから…】
それから少し時間が経過した頃…
朝陽【こんばんわ~】と暖簾をくぐり
店のドアをガラガラと開けて
入ってくる
アコ【あら~尚美ちゃん
いらっしゃい】
朝陽【枝豆と揚げ出し豆腐と
焼き鳥のタレでお願いします】
そういってカバンを
椅子に置いてカウンター席に
腰を下ろして座っていく
広志【尚美ちゃんよ~今日のお通し
レバーの煮付けなんだよ!
だから焼き鳥は塩の方が
良いと思うけど】
朝陽【それなら塩でお願いします】
広志【あいよ!】
アコ【はい、おしぼり】と渡している
朝陽【ありがとうございます】と
受け取り手を拭いたりしている
山武【尚美ちゃん、刺身の3種
あるって】
朝陽【そうなんですか?それなら
すいません刺身追加で
お願いします】
広志【追加ね~】と調理にとりかかる
アコ【尚美ちゃん、人生色々よ】
尚美【もう吹っ切れてますから】
広志【あの後、
彼とは連絡取れているのかい?】
と調理を始めながら
話しを聞いていく
アコ【お父さん!】とたしなめる
朝陽【もう音沙汰ないので自然消滅
ですね…でもせめて一言
ほしかったのは
ありますけどね~】と少し
寂しさを噛みしめている
哲男【何も言わないのは失礼っすよ~
俺も振られ続けてますけど
ちゃんと話ですからね】
アコ【まぁ、それだけの男
という事よ】
哲男【尚美ちゃ~ん、男は他にも
いますからこれからっすよ
これから】と朝陽へ顔を向けて
頷いている
朝陽【そうですよね】
洋之【そうですよ】
和邦【余計な一言ですけど】
そう言うと皆が和邦へと
視線を送る…言うなよと…
和邦【段階は踏みましょう】
アコ【和邦さん!後でゆっくり
お酒飲みながら
お話しましょうね~】
和邦【……ご勘弁を~】
アコ【さあ、まずは一杯】
この後和邦はどうなったかは
想像にお任せします




