夫婦の会話と…(その5)
さてさて時計の針はもうすぐ13時半になろうとしていたその頃、
小料理屋アコの昼営業は
桜木が会計を済ませて店を
後にしようとする
桜木【ごちそうさまでした!
アドバイスもありがとう
ございます】と軽く
会釈しながら頭を下げている
広志【こんな店で良ければ
夜もどうぞ、あまり遅くは
やっていないけど】
アコ【夜の方が3兄弟の連中筆頭に
来ますから】
広志【野球を見に来てると言った方が
正しいだろうがな】
桜木【そうなんですね、
それでは失礼します】
そう言って店のドアをガラガラ
と開けて暖簾をくぐって
後にする
広志【ありがとうございました~
またどうぞ~】
アコ【ありがとうございました~】と
お客が見えなくなるまで見送る
暖簾を下げて店に入れるアコ札も休憩中に代えて、入口のカギを
閉める、広志が調理場の後片付け
しながら、皿洗いをしアコはテーブルに残った皿やコップを集めたり、
拭いたりしている
広志【今日も相変わらず
忙しかったな~】
アコ【ありがたい事ですよ、
まさか最後に滑り込んだ
お客さんも来たのは
驚きましたが】
広志【彼にとっては癒しの
一時なのかも知れないな】
アコ【そうですね~あらっ!
もうこんな時間、
私達も早く片付けて
お昼食べましょうよ~
もうお腹ペコペコよ】
広志【はいはい】
さて、二人は賄いである
今日の日替わりを食べている時の
やり取り
広志【今日はまあまあかな…】
アコ【今日は和食と炒め物でした
からね】
広志【ここは町工場が多いから
ある程度がっつりと
そして手軽に食べられるものが
良いのかもな】
アコ【そうですね】
広志【しかし、見事なくらい
分かりやすい人だったな~】
アコ【あんなに分かりやすくて
芸能生活やっていけるのか
不安ですけどね】
広志【ところでどう思う?】
アコ【そうですね~あの様子だと
気づいていないん
じゃないですか?】
広志【そうだろうな~】
アコ【意外と鈍い二人何でしょうね】
と少し呆れながら話している
広志【そういえば、夜のメニュー
何にしようかと思ってな~】
アコ【そうですね~刺身は必須として
後はどれにしましょうかね】
広志【昼と同じでいくのも一つの
手だと思うけど、
それだとひねりがないよな~】
アコ【挽き肉をレバーに変えるのは
どうですか?】
広志【そうすると挽き肉を
どうするかだな~
それかレバーの煮付けを
お通しにするとか】
アコ【それもありですね~】
広志【たまにはそれでいくかね】
アコ【そうしましょうか】
広志【それに先のメニューとかも
考えとかないとな】
アコ【そろそろ夏ですからね、
麺料理も考えないと
いけませんね】
広志【麺料理か~冷やし中華も
そうだけど刺身を乗せてみたい
のもあるんだよな~】
アコ【地方にも色んな
麺料理ありますからね~】
広志【そういうのも取り入れて
みるかね】
アコ【色々考えてみましょう】
広志【そうだな~そうするか
ごちそうさまでした】
アコ【おそまつさまでした】
広志【洗い物して、
少し仮眠とるか…】
アコ【そうですね、休まないと
身体が持ちませんものね】
そして二人は夕方の営業に備えて、
つかの間の休息に入ったのでした




