お昼の営業(常連客編、その6)
さてさて仕込みが終わり時計の針は
11時を回り、小料理屋アコは昼営業の開店準備をしていた
その時には、お客がちらほらと…
相木【こんちは~大将にアコさん!】と
暖簾をくぐって店のドアを
ガラガラと開けて入っていく
アコ【相変わらずね~、ほらっ!
座って待っていなさい!】と
若干あきれながらの
表情で話している
浮田【毎度毎度すいませんね~
ありがとうございます!
あ~腹減った~】と
いいながら席に座った
アコ【しかし、暑くなったわね~】と
最後の準備しながら
聞いていくと?
相木【いや~もう夏っすよ!
暑くて仕方ない】と
うちわを仰いでいる
浮田【これからだんだん暑くなるん
すから慣れないと】
アコ【そうね~慣れたくないけどね】
と水をコップに注いで
渡している
広志【アコ!そろそろ開店いいぞ~】と
声をかける
アコ【はい!じゃあ開店で~す、
いらっしゃ~い!】
広志【いらっしゃい!毎度!】
店にはお客さんがぞろぞろと
入って、おもむろに席に座る
相木【今日は何だろうな~】
浮田【献立考えなくていいし】
アコ【はい、おしぼり】と渡している
相木【ありがとうございます】
浮田【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
広志【アコ!あがったよ‼】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【は~い‼よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま
めしあがれ】とテーブルに置く
榎本【こんにちは~毎度~】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
アコ【えのちゃんいらっしゃい!
どうぞ】
榎本【ありがとうございます】
泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】
アコ【いらっしゃいませ、
こちらへどうぞ】
アコ【はい、おしぼり】と渡している
榎本【ありがとうございます】
泉澤【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
相木【今日のメニューは何ですか?】
アコ【“アジとサワラとブリの
刺身”に“肉野菜炒め”に
“ミニ冷や奴”ね
後はいつも通りよ】
浮田【今日は至れり尽くせり
じゃないですか~】
相木【何かあったんすか?】
アコ【何もないわよ!】と語りながら
手を動かしていると
広志【今日は魚のいいのが
あっただけだよ】と
手を動かしながら話している
相木【はい!いただきます】と
割り箸を割り一口食べると…
浮田【美味いっす】
相木【美味い!】
アコ【ご飯食べてお昼からも
ひたむきにね】
相木【はい‼】
浮田【はい‼】
榎本【しっかり働きます‼】と
もりもり食べていると…
矢野【こんにちは~】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
アコ【いらっしゃ~い、どうぞ~】
矢野【ありがとうございます】
広志【おっ!法曹界のイケメンさんも
ご来場かい】と調理しながら
冗談を言っていると
相木【こんにちは~?】
浮田【こんにちは~確かにモテそうな
ルックスしてますよね~】
泉澤【毎日酒池肉林してそう】
広志【相変わらずグサっとくる様な
事言うな~】と
手を動かしながら話している
矢野【モテてはいたと思いますけど…
本命は一人なので】
浮田【未だに引きずっているんですね
~】
相木【でも他にも相手いる
じゃないですか~】
矢野【なかなか出会いがないのが
実情ですよ】と軽くおちゃらけ
て話していると
アコ【はい、おしぼり】と渡している
矢野【ありがとうございます】と
受け取り手を拭いたりしている
アコ【はい、お待ちどおさま】と
テーブルに置く
矢野【ありがとうございます、
いただきます】と割り箸を
割り食べ始める
広志【ちなみになんだけと、
その想い人さんは有名人でいう
とどんな人なんだい】と
手を動かしながら聞いてくる
矢野【有名人ですか?う~ん…
誰だろう】と食べながら
考えこんでいる
アコ【そんな考えこまなくて
いいのよ?】
矢野【そうですね~藤沢恵さん
ですかね~】と水を
飲みながら語る
広志【藤沢恵?】
相木【あのモデルで女優の?】
アコ【知ってるの?】とテーブル
拭きながら
浮田【最近結婚したんですよ、
確か相手は弁護士さん
でしたよね】
矢野【そうですね、ただお相手の方は
大学の先輩でずっと
想いを寄せていた
そうですから】
広志【へ~まるで暁鐘
だな~】
アコ【暁鐘?】
広志【分かりやすく言えば、
始まりの鐘と言う事だろうな!
その藤沢さんとやらの旦那さん
になった人はな、藤沢さんと
結婚出来なければ
生涯独身だったかも
知れないな~
同じ土俵に拓海は立てるか
否かは本人次第だけどな】と
調理しながら語っている
相木【大将…深いっすね~】
広志【ダテに長く生きてるからな】
矢野【そこはおいおいで…】
その頃の店内では…
高橋【すいませんご飯と味噌汁の
おかわりを…】
佐橋【すいませんおあいそで】
アコ【はい、少しお待ちくださいね~】
とバタバタと動きながら
広志【はい!ちょうどですね、
ありがとうございます
またお待ちしています】
それから、様々なお客様がご来場して、美味しいお昼を食べて
みんなエネルギーチャージをして
昼からの仕事に向かっていったの
でした…そんな中遠くから一人歩いて店へと足を運んでいる
今回の登場人物ーーーーーーーーーー
藤沢 恵…28歳
阪阪府出身で小学校6年生の時に
修学旅行で来ていた渋谷でスカウト
され芸能界デビュー
主にモデルとして活動していたが
数年前に放送された、
朝の連続テレビ小説“天華”で主演の
座を射止め俳優活動に軸を移している




