的屋の営業とその裏では…
さてさて時刻の針はもうすぐ
10時半になろうとしていたその頃、
広志とアコは運動会の様子を
微笑ましく見つめていたのですが…
一方的屋のお店にも少しだけでは
あるが行列が出来ていて
お客さんが来て注文していた…
的山【は~いブルーハワイとブドウ
一つずつね~
こぼさない様にね~】と
お客の子供に手渡している
的山【いくらいくらになります】と
親御さんに伝えている
親御【それではこれで】と
お金を手渡す
的山【はい、ちょうどですね
ありがとうございます】
子供【ばいばい~】と手を振って
いる、その後ろで
親御さんが会釈しながら
頭を軽く下げている
的山【また来てね~】と
手を振っている
的山【は~い、いらっしゃい
何にしましょう】
親御【イチゴミルクありますか?】
的山【練乳でよろしければ
ありますよ?】
親御【そうしたらイチゴミルクと
メロンを一つずつ
もらえますか?】
的山【分かりました、
少しお待ちください】と準備に
取りかかった
一方隣のクレープ屋にも
お客がぞろぞろと…
子供【クレープくださ~い】
片桐【は~い、何にしましょう】
親御【チョコバナナと
イチゴカスタードクリームで】
片桐【今から作るから
少し待っててね~】
子供【は~い】
親御【楽しみだね】と
子供に語りかけると
子供【うん!】と満面の笑みの
表情をしていた
親御【そういえば
匂いがしませんね~】
片桐【匂い?ですか?】と作りながら
聞いていると
親御【いつもなら、運動会ですと
こちらと昇降口から
料理を作られている
いい匂いが
するんですけどね…】
片桐【ああ~そういえば
そうですね~】
的山【そういえば、もうそろそろ
やらないとまずくないかい】と
手を動かしながら話している
片桐【確かにそうですね~】
的山【時間的にもまずいよな~】
親御【あの~クレープは~】
片桐【あっ!すいませんもうすぐ
出来上がります】と
慌てて手を動かしていた
さてさて時刻の針はもうすぐ11時を
指そうとしていたその頃…
広志とアコは念の為の
準備をぼちぼち開始していた!
運動会の賑やかな声を聞きながらも
何事もないことを思いながら
進めていた
広志【ふぅ~こんな物かな~
アコ~そっちはどうだい】
アコ【そうですね~こちらも
ある程度は出来てますよ~】
広志【一応クーラーボックスに
入れて来たが必要なのかね~】
アコ【そうですね~
まぁ臨時営業しましょうよ】
広志【そうだな~やるとするか~】
そんな時一台のトラックが止まり、
運転手が下りてくる
吉川【こんにちは~】と挨拶してくる
広志【悪いね~無理言って】と
挨拶しながら苦笑いしている
アコ【すみませ~ん、ご迷惑かけて
しまって】と挨拶してくる
吉川【いえいえ、今年は出番ないと
聞いていたから何事かと】
そう言いながらもトラックから
ボンベを回して降ろしている
広志【何事もなければ、宝の持ち腐れ
なんだけどな…どうやら
嫌な予感は残念ながら
当たりそうだな】と
ため息つきながら話している
吉川【という事は何か
あったんですかね…】
広志【恐らくはな、でなければ
ぼちぼち料理の匂いがしてくる
はずだ…といってあの二人が
頭を下げてくる事は
絶対にしないだろうからさ、
変にプライドと
見栄が高いから】
吉川【凄い読みですね…】
アコ【この世界では長く客商売をして
いると、人間観察するのが
当たり前になってくるのよ】
広志【長くやると雰囲気で
分かるけどな】
吉川【でもよく場所を
借りられましたね~】
アコ【保育園の駐車場ね、
役員の皆さんも今日は
借りているというから
朝連絡したら
許可いただいたのよ】
吉川【後で寄るので買いに
来ても良いですか?】
広志【どうぞ~】
アコ【いらっしゃい】
吉川【すいません、それではまた後で】
と軽く頭を下げて
車に乗りエンジンを
かけて走らせ去っていった




