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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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44/166

夕方の営業(常連客編、その14)

物語はまたまた続編です!

あらかじめご了承下さい


哲男【本当なら喜びたいけど、

   尚美ちゃんの事を

   考えるとね…】と眠っている

   朝陽を見つめている


アコ【でも尚美の彼が和水さんとは

   限らないでしょう】


洋之【確かにそうですけど】


和邦【確認したいけど違えば

   大恥ですし】


広志【今回ばかりは、

   聞かぬは一生の恥

   聞くは一時の恥とは

   いかないな…

   尚美ちゃん寝てるしな】


矢野【どうしたら良いのか、

   何か方法ありませんかね…】


アコ【お父さん、私ちょっと腰が…】


広志【あぁ~湿布薬は~】と

   薬箱を見渡すが


広志【なさそうだ、取ってくるよ】


アコ【お願いしますね、ありがとう】


広志【はいよ】


そういって広志は店のドアを開けて暖簾をくぐり小走りで家にある湿布薬を

取りにいく!少しの間店を後にした


哲男【アコさん大丈夫っすか?】


アコ【大丈夫よ、悪いんだけと

   空いたお皿持ってきて

   もらっていい?】


哲男【良いっすよそれくらいは~】と  

   各々が続いていく


アコ【お礼じゃないけどデザートね

   と小皿に分けてあった

   イチゴを手渡す】


洋之【どうしたんですか?】


和邦【珍しいですね~】


アコ【八百屋さんからもらったのよ、 

   売れ残りだからって

   お客さんに振る舞って

   くれってね】


各々一口頬張る…


山武【甘いですね~今イチゴ

   高いですからね~】と

   店の中では再びやんややんやと 

   し始めていた


一方その頃広志はと…


広志【湿布薬~】と薬箱から

   湿布薬を取り出す


そこから受話器をとりある所へ電話をかけ始める…プルルル…プルルル


受付【はい、東葉日報でございます】


広志【もしもし、夜分遅くに

   申し訳ありません!

   私飯塚と申しますが

   社会部の津雲さんは

   いらっしゃいますで

   しょうか…】


受付【大変申し訳ありません、

   津雲は異動になりまして、

   何か言付けあります

   でしょうか】


広志【大至急連絡を

   取りたいのですが】


受付【分かりました!

   そちらの電話番号を

   お伝え致しますので、

   そちらにおかけ

   いただきますでしょうか】


広志【分かりました!お願いします】


そこから広志は電話番号を

聞きながらメモをしていく…


受付【ありがとうございます、

   それでは失礼致します!】と

   受話器を下ろして切る


広志【こちらこそ夜分遅くに

   ご迷惑おかけして

   申し訳ありませんでした、

   失礼します】と受話器を

   下ろす…ツーツーと

   切れる音がしたが

   すぐに教えてもらった

   番号にかけ直す…

   プルルル…プルルル…


津雲【はいはい、帰ろとしていたのに 

   どこのどいつだよ~】と

   電話番号を見つめる


津雲【はい、東日遊軍】


広志【夜分遅くにすみません】


津雲【飯場(はんば)の広志か~

   元気にしていたか…

   という訳でもないな、

   ここにかけてくるという事は】


広志【遅くにすいません

   知人が先日ひき逃げ事件の

   被害者に遭われた】


津雲【和水の知人という訳か、

   知人というより交際相手と

   言ったほうが正しいだろうな!

   知り合いかい】


広志【確証はありませんが、

   ウチのお客の交際相手に

   ウリ二つでして、

   それに3日にあの場所で

   待ち合わせして

   いたらしいんですよ】


津雲【ただ、あの場所で

   待ち合わせとなると

   かなりの確率だぞ~】と

   ぼやきながら話すと


広志【そこを調べていただけないで

   しょうか…】


津雲【…お前さんも久々に連絡

   来たら、そうくるか~

   分かったよ!どうせ遊軍だ

   ある程度好き勝手

   動くとするよ】


広志【分かりました!お願いします】と

   受話器を下ろす…ツーツー


広志【さてと、戻るか】と湿布薬を

   持って家を出て

   お店へ足を向けた

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