夕方の営業(常連客編、その12)
物語の続編になります
少し前まで泣き続けていたが
落ち着いてきた朝陽
朝陽【いただきます】と一口頬張る
朝陽【おいしい~】
アコ【おいしく食べて
切り替えなさい】
朝陽【はい】
広志【続いてさ、アコ~
拓海君の分上がったよ~】
アコ【は~い、よっこらしょっと】と
おぼんに乗せた料理を
持ち上げる
アコ【はい、おまちどおさま】と
矢野の前に置く
矢野【おいしそうです、いただきます】
と一口頬張る
矢野【ほっとする味です!
疲れが吹き飛びます】
山武【そういえば休みは
どこか出掛けたの?】
矢野【久々に友人と再開しまして、
なかなか互いの都合がつかない
で近況報告してましたね】
広志【友人は何の仕事して
いるんだい】
矢野【畳職人しています】
広志【職人とは意外だな~
てっきり公務員かと
思っていたから】
矢野【自分と正反対なので、
だからこそ馬が合うと
いいますかね~
自分が静なら
向こうは動の感じで】
山武【久々に会えて良かったじゃん!
お隣さんは気にしない様にね】
隣の朝陽を見る矢野…
矢野【何かあったのですか?】
広志【振られたんだとさ】
朝陽【お兄さんは彼女いるの~】と
絡んできている
アコ【尚美ちゃ~ん、
お水飲みましょうね~】
矢野【すいません、
自分は決めた人がいまして
なかなか手に届かない人
なんですけどね】
アコ【遠距離なのね?
秘めた想いとか?】
広志【アコ!野暮な事は聞かないの!
拓海君!後は君が決める事】
山武【もう会えない訳では
ないんだから、わずかでも
可能性があるなら
そこに挑め】
矢野【はい!】
一方その頃の哲男は毎度おなじみの
野球中継に視線か向いていた!
ただし、試合の展開は一方的な内容になっており哲男も皆と
話に交じっている
アコ【そういえば哲男君、
今日は野球中継見ないのね】
哲男【だってこの状況ですからね~
今日は仕方ないですよ】と
視線をテレビに向けると
実況【トルクヤ対日中の試合は
6回を終わりまして11対0で
日中が大量にリードして
おります】
広志【今日は負け戦だな~】
アコ【こんな時もあるわよ】と
哲男を慰める
実況【ここで他の球場の途中経過を
お伝えします!まずはパ・リーグ
から千里マリンスタジアムで
行われております
千里対バンクソフトは7回裏
終わりまして2対0で千里が
リードしています!】と
他球場の状況を伝え始める
山武【ウチも今日は
厳しそうですね~】
アコ【2点なら何とかなり
そうじゃないの】
哲男【そうっすよウチよりは
ましっすよ~】
山武【でも今年ほとんどチーム打率
上がらないんですよ~】
哲男【そっちは、夏場強い
じゃないっすか~】
山武【毎年夏になるとエンジンかかる
感じですけどね!
あ~優勝は無理でも
せめてAクラスには入りたい】
広志【そんなに遠ざかるのか】
山武【今年Bクラスなら10年連続です】
アコ【ちょっとそれは長いわね…】
山武【ほとんど4位なんですよ、
後一歩っていうところ
なんですけどね~】
広志【選手も一年かけて一生懸命
プレーしている結果だからな、
ある意味で辛く厳しい
世界だろうさ…
ここにもいるけどな
“負けられない戦いが
そこにはある”なんてな】と
決まったとドヤ顔をしている




