夕方の営業(常連客編、その10)
時計の針はもう17時を回り、
近くの公園で賑やかに遊んでいた
子供達がそれぞれの家に帰ろうと
していたその時…
哲男【こんばんは~大将に
アコさ~ん】と暖簾をくぐって
店のドアをガラガラと開けて
大きな声で店に入っていく
和邦【こんばんは~】
洋之【こんばんは~】
アコ【いらっしゃい!いつもので
いいのね!
3人一斉に【お願いしま~す】
アコ【お父さ~ん
日替わりと揚げ出し豆腐
3つお願い】
広志【はいよ…】
そう言って調理に取りかかる
哲男【あ~疲れた~】と言いながら
いつもの指定席のテーブルに
それぞれ座っていく
アコ【休み明けだから身体
動かないでしょう~】と
話をしながらコップに
水を入れてテーブルに
それぞれ置いていく
洋之【休みで遊びに行きましたから
その疲れもありますよね】
和邦【そうそう】
哲男【俺はデートだったけどね】
アコ【例の彼女と?いや~
今日は熱いわね~】と
手で仰いでいる
哲男【おかげ様でへへへ】と
まんざらでもない
笑顔を見せている
洋之【えっ!哲男さんAまで
いったんですか?】
和邦【ついに一夜を共に?】と
前のめりになって
聞こうとしている
哲男【そりゃあXXよ
~】
広志【おお~天の川越えたか~
おめでとうさん】と
声をかけながら調理に
手を緩めず動かしている
アコ【いつか店に連れて
来なさいよ~】
哲男【はい!ただ、彼女好き嫌いが
激しくて…甘やかされて
育った部分もある感じで】
アコ【なら尚更よ、私達がみっちり
仕込んであげるわ!
親代わりとしてね】
哲男【恐ろしい…】
アコ【何かおっしゃいまして…】
哲男【いえいえ何も…】
アコ【その前に、はいおしぼり】と
渡している
哲男【ありがとうございます】
洋之【ありがとうございます】
和邦【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
広志【アコ、上がったよ】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【はい!よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま!
めしあがれ】とそれぞれの
テーブルに置いていく
哲男【はぁ~お待ちかね、
今日も良いね~ヤバイね~】
洋之【ありがとうございます!
いただきます】と割り箸を
割って手を合わせて
和邦【いただきます】
哲男【今日の日替わりは】
アコ【“レバ卵丼”に“さんが焼き”に
“サラダ”ね、後はいつもの
揚げ出し豆腐】
和邦【レバ卵丼って?】
広志【レバーと卵を甘辛く炒めて
下にキャベツ敷いた物だよ!
かなり昔にお店で食べたのが
甦ってきてね、それを思い出し
て作ってみたんだよ】
洋之【へぇ~】
和邦【そうなんですか】
各々がレバ卵丼を一口食べる…
哲男【うまい!マジでうまい!】
洋之【本当だうまい!】
和邦【おいしいですね~】
広志【はいよ、揚げ出し豆腐
おまちどおさま】
哲男【大将ありがとうございます
今日も名物にありつけました】
山武【こんばんは~アコさん】と
暖簾をくぐり店のドアを
ガラガラと開けて入ってくる
アコ【武ちゃんいらっしゃい】
山武【どうしたんですか?】
アコ【休み明けだから身体は動かない
わね~と話をしていた
ところなのよ】
山武【あ~確かにそうですね】と
言いながらカバンを下ろして
カウンター席に座る
アコ【武ちゃん所はどこかいったの?】
山武【ちなみにウチは両方の家族
みんなでキャンプに
行きましたね】
哲男【武さんお疲れ様です】
洋之【キャンプですかいいですね~】
和邦【バーベキューしたんですか?】
山武【色々やったね~食べ物は
それに魚釣りも出来たから
子供達が喜んで喜んで】
アコ【たまには家族サービス
しなくちゃね】
山武【まぁ、そうですね】
哲男【武さん今日は日替わりっすよ!
マジでうまい!】
洋之【間違いないです】
和邦【これは食べておかなくちゃ】
山武【それなら日替わりと
揚げ出し豆腐と
後はワコさんところで
飲み物預けてあるから
行ってこなきゃと】
広志【その間にやっておくよ】
山武【お願いします】と
足をワコの店に向けて行った
今日もお店は騒がしい?賑やか?な
店内となっております




