家族の会話(その4)…休日編
そこから更に時間が経過した
午前10時半、玄関のチャイムが鳴る…
ピンポーン
アコ【は~い】と言いながら
玄関のドアを開ける
華 【こんにちは~
ごぶさたしています】と
軽く頭を下げる
アコ【久しぶりね~華ちゃん】
広志【お~華ちゃん久しぶりだね~】
幸 【華ちゃ~ん】と手を振っている
華 【さっちゃ~ん久しぶり~】と
ハグをする
アコ【純一さんと靖乃さんも
ごぶさたしています】と
軽く頭を下げている
純一【いえいえこちらこそ
忙しすぎでご挨拶に伺えずに
すみません】とこちらも
頭を下げる
広志【ごぶさたしています、
便りがないのは元気な証拠と
昔は言ったではありませんか、
玄関では色々なんなので
お上がり下さい】
純一【では、すみませんお言葉に
甘えましてお邪魔します】と
靴を脱いで上がってくる
靖乃【すみませんアコさん】
アコ【いいのよ気にしないで】
靖乃【お邪魔します】
華 【お邪魔しま~す】
純一【これを大したものでは
ありませんが】と土産物を渡す
アコ【わざわざすみません
お気遣いいただいて】と
紙袋を受け取る
そして居間に全員座る…来客がある時にはこちらに集まるのである
源 【華~俺には土産ないの~】と
少しおちゃらけて話すと
華 【な~に言ってるのよ、
私というプレゼントが
あるじゃない、ね!】と
満面の笑みで源に話かけている
源 【はいはい、分かってますよ】
広志【ところでいつなんだ】
純一【源君!いい加減に覚悟決めて
身を固めてくれないかな~
けいつまで華を待たせて
おくつもりかね】と珍しく
少し語気を強めに聞いてくる
靖乃【あなた…二人の事ですから二人が決める事ですよ】
アコ【そうですね!分からなくも
ありませんが親という看板を
背負うものが横やりしていたら
看板の名に傷をつける事に
なりますからね!
かわいい子には旅をさせよと
いうではありませんか】と
静かにそして声を低くして語る
アコの声が低い時は静かなる怒りからである、アコの身体のスイッチが入ってしまうといわゆる怖い人達ですらも直立不動で固まるほど人相が変わるのです
アコの言葉には純一もさすがに静まり返ってしまっている…純一もアコの恐ろしさを知る一人である
靖乃【まあまあ、二人が決める事
ですから】
華 【そうよお父さん、それにもう
そういった話は大分前から
進めてたわ】
純一【源君そうなのか…】
源 【はい、同棲の話や結婚の話は
会社に入ってから二人で
どうしようか話してました!
ただ、同じ会社でも時間帯が
違いますからその辺をどうするか
を話して今はお互いの家に
期間決めて同棲しています】
広志【要するにお試し同棲みたいな
事でいいのかな…】
源 【まあ…そんなところ】
アコ【確かに飲食業のまして
昼のみとなると時間も
早くなるわ】
広志【それで料理は源の担当という
訳なのか…何となく分かる
気もするな】
靖乃【そうですね~】
アコ【ただし源‼️いい加減華さんとの
区切りつけなさい!
あんたみたいなのに
ついてきてくれるの
華ちゃんしかいないんだから】
純一【アコさん】
源 【分かってるよ!それに華には
プロポーズして婚姻届にサインし
て渡してあるよ】
皆一同唖然として再び静寂な時が
流れている…口を開いたのは?
広志【それならそれでなんで
言わないんだ】
源 【それに5年前だよプロポーズ
したの、待たせされてますよ】
華 【気持ちは嬉しいんだけど、
私何かで…】
幸 【今日は熱いね~窓開けなくちゃ】
とあらゆる部屋の窓を開ける
源 【好きも嫌いも全て
受け止めてます!それでも華と
生きていくと決めてるの俺は!】
華 【…こんなだけど宜しく
お願いいたします】
皆一同拍手して万歳を繰り返している
広志【いや~今日はめでたい!】
純一【本当にウチの娘がお待たせ
し過ぎて】
広志【お待たせし過ぎたかも
しれませんってね】と
二人は笑いが止まらない
源 【シラフなのに親父達って一体…】
アコ【上手く仕掛けられたわね】
源 【えっ!】
アコ【少し前からお父さん
純一さんと電話で
相談してたのよ!
そうでもしないと結婚に
踏み出さないんじゃないかと
まさか、華ちゃんの方だとは
思わなかったけど】
華 【すみません】
アコ【良いのよ華ちゃん!
源を宜しくお願いいたします】
と少し涙腺を緩ませながら
華 【こちらこそ宜しくお願いします】
アコ【靖乃さんもこれから
宜しくお願いします】
靖乃【こちらこそこれから
末永く宜しくお願いします】
源と華は新たな始まりへ向けての準備が始まります




