夕方の営業(常連客編、その6)
物語は前回の続編になります
お店の中ではバタバタしながらと
せわしく賑やかになっていた
哲男【そうなんすよ~】と
嬉しそうに
和邦【デートの結果どうなったか
楽しみに聞きましょう】
洋之【あんな可愛いらしい人と】
アコ【哲男さんの彼女は可愛い
らしい人なのね~】と
うなずいている
広志【有名人だとどんな人何だろう】
山武【確かに気になりますよね~】と
発泡酒飲みながら聞き出そうと
している
朝陽【じっくりいかないと…
ガツガツいくと引かれるから
気を付けて下さいね~】と
焼酎の“八重桜”飲みながら
アコ【尚美ちゃんは彼氏と上手く
いってない感じね~】
朝陽【やはり恋人同士だから
一線を越えたいじゃない
ですか~】
山武【強引に近い形で場所に
行こうとしたの?】
朝陽【そのつもりはなかったん
ですけど、彼から見れば
強引過ぎたみたいで、
こいつ誰でもいいんだな
と思われてしまって
そこからあんまり連絡
こなくなってしまって】
広志【う~ん、難しいな~】と
洋之【ちょっと強引過ぎですよ~】
和邦【デート何回目だったんですか?】
朝陽【3回目】
アコ【ひと月に3回…】
広志【彼からすれば、もう少し時間
と段階を重ねて
いきたかったんじゃ
ないかな~】
和邦【それはありますよね~】
洋之【僕も嫌ですもん、あんまり
ガツガツこられるの】
アコ【まぁタイプにもよるかも
知れないけど…でも確か
子犬みたいな人と聞いて
いるから】
哲男【子犬みたいな人って…】
和邦【逆にどんな人か
気になりますよね~】
山武【俺、見た事あるよ!
確か少し前にさ
鴨野川シーワールド
いたでしょ!
ウチの家族もチビが
行きたいって、前から
テストで100点取ったらと
約束したら本当に取るん
だから】
アコ【ないと思ったら…なのね】
山武【そうですよ~】
アコ【それで?】
山武【確かに小柄にも見えました
けど、う~ん子犬というより
今でいうあざとい感じにも
見えなくはないかなと】
朝陽【そうですか?】
山武【少なくとも俺には、
そう見えたのよ】
哲男【ちょっと~俺の話は~】
広志【確かに哲男君の彼女も
気になるな~】と関心を
示していると
アコ【お父さん、口よりも手を
お願いしますね】と
満面の笑みで語る
その時、暖簾をくぐり抜けて
店のドアを開ける一人の…
ガラガラガラ
源 【只今帰りました~】
アコ【源、お帰りなさい】と話すと
源 【相変わらず盛況だね~】
アコ【そういえば華ちゃんは?】
源 【家に帰ったよ】
広志【おぅ!源、お帰り】
源 【只今帰りました】
山武【源君久しぶりだね~
確か今社員食堂で働いて
いるんだよね】
源 【はい、西芝電機の社員食堂で
お世話になってます】
哲男【良いなぁ~都会人だよ】
和邦【そうそう、僕らとは
違いますね~】
洋之【都会か~観光かデートで
しか行かないですからね~】
源 【いやいや場所だけですよ、
会社は違いますから】
山武【そうなんだ】
アコ【ところでご飯は?】
源 【まだ、食べてない】
広志 【だろうと思ってな
食べていけ】と
日替わりを置いて
源 【助かった、いただきます】と
一口食べる…
源 【美味い!さすが親父!
我が家の味です】
広志【これが仕事だからな】
源 【皆さんもお元気そうで】
哲男【俺と対して、
変わらないでしょう】
源 【そういえば、哲男さんなかなか
可愛いらしい人とカフェに
いましたね~彼女ですか?】と
ニヤニヤしながら哲男に
視線を向けている
哲男【何で知ってるの?】
源 【たまたま近くを
通ったものですから】
アコ【それで、どんな人なの?】
源 【何て言えばいいのかな~
有名人だと…】
和邦【お笑い芸人に似ているとか?】
洋之【そうなんですか?
方向転換したんですね~】
哲男【違う!】
源 【思い出した!“井沼愛”だ】
広志【井沼愛って…誰…有名人】
山武【名前は聞いたことあるかな~】
朝陽【ドラマの主演された人ですよね
確か“東くんの恋人”で
大抜擢されたんですよ!】
アコ【そうなのね~良かったじゃない
の頑張んなさいよ】
哲男【はい!】
和邦【良いなぁ~】
洋之【羨ましいよな~】
山武【そういえば尚美ちゃんの
恋人はどんな感じの人なの?】
朝陽【私の事は置いておきましょう】
哲男【俺は話したんだから~】
カバンからおもむろに写真を
とりだして皆に見せる朝陽…
朝陽【はい!これです私の彼氏の
和泉竜哉君】
皆が覗いて見回している…
山武【そうそうこんな感じの人】
源 【この人見た事ありますね~
似た有名人いますよね~】
哲男【俺も見た事ある~】
和邦【ありますね~】
洋之【僕は見た事ないですね~
でも童顔だ】
広志【確かに童顔という方が
正しいだろうね】
アコ【そうね~どこかのアイドル
グループにいそうな子ね】
源 【確かにそうだね~ちなみに
尚美さ~ん、彼氏さんは
何の仕事されているんですか?】
朝陽【普通のサラリーマンだけど…
ただ休みが不定休だから
なかなか休みが合わなくて…】
源 【それはそれで大変そうですね~】
広志【見た感じは…う~ん】
山武【大将何か言いたげそうですね
~】
広志【いや、この人最近見た
するんだけど】
アコ【たまたま見たドラマに出演して
いた子に似ている感じよね~】
哲男【そうなんすか?】
和邦【ドラマ?】
洋之【どんなドラマ何ですか?】
アコ【う~ん、ここまで出てきている
んだけど…】と
ジェスチャーをしながら
広志【思い出した!恋する理由だよ…
確か職場恋愛の話だよ!
そこに出てた子に
よく似てるね~】
ビジネスバッグから雑誌をとりだしてページをめくっていく山武…
山武【そうそうこの人、確かに
TransitJapanの
“和水竜哉”って人に
似てますね~】
アコ【何はともあれきちんと
向き合う事よ、そうしたら
おのずと答えはでるわ!】
朝陽【はい!】
そして夜がふけていったのでした




