↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

174/206

夕方の営業(常連客編、その38)

テレビで流れているのは

バレーボールの生中継で

試合の展開も白熱しているのですが

時折ニュース速報がテロップで流れて

そちらの方がお店のメンバーは

気になっていたのが正直な所であった


矢野【すみません、余計な事を

   言ってしまって】と

   少し落ち込んだ

   表情をしている


広志【まあ、話していた事を

   そのまま伝えただけだからな】 

   と諭している


哲男【まあ、何もない事を

   祈りましょうよ】


アコ【そうね、余計な心配をしても

   ガタガタしてもね】


松山【バレーボール中継の途中ですが

   ここでスタジオから

   ニュースをお伝えします】


実況【はい、字幕でも

   お伝えしておりますが

   17時56分発の

   羽田空港発大阪行きの

   全空航(通称:JIL)235便が

   レーダーから消え

   消息不明になっています

   現在運輸省が確認中です

   繰り返します】


広志【何事もなければ良いがな】


実況【ここで新しい情報です

   消息不明の全空航235便ですが

   先程飛行機が群馬県と長野県の 

   県境で旋回しているとの情報が  

   警察及び海上自衛隊に通報が

   相次いでいるとの事です

   繰り返します】


プルルル…プルルル…と

電話が鳴っている、滅多にお店の

電話が鳴る事がないので、

みんなが珍しいな~と驚きながらも

一斉に視線を固定電話に向けている

そして、変な緊張を感じていた


広志【はいはい、今いきますよ~と】 

   と向かおうとする


アコ【お父さん、私が…】と代わりに 

   足を運んでいって受話器を取 

   る…ガチャ


アコ【もしもし~小料理屋アコで

   ございます】


津雲【もしもし~アコさんか~

   東葉日報の津雲です!

   すみませんね、

   ご無沙汰してしまって】


アコ【あら~お久しぶりです~

   どうされたのですか?】


津雲【すいませんが、大将を

   お願いできますか?

   確認したい事がありまして】


アコ【は~い、少々お待ち下さい!

   お父さ~ん、珍しい人から

   電話ですよ~】と受話器を

   渡そうとする


広志【あ~はいはい、今行きますよ~】 

   と言いながらアコから

   受話器を受け取る


広志【もしもし~】


津雲【おう、ご無沙汰やな】


広志【ご無沙汰してます~

   どうされました?】


津雲【飛行機の消息不明の件は

   知っているかい】 


広志【今テレビで速報が】


津雲【この前お前さんのお店の中に

   朝陽尚美という人がいると

   和水竜哉の恋人のな】


広志【ええ、昼過ぎにここで

   食べていかれましたよ】


その頃の店内はといいますと…


山武【アコさん、大将はどなたと

   話をされているのですか?】


アコ【東葉日報の津雲さんよ、 

   この店が開店してからの

   常連さんでね

   この前尚美ちゃんの件でも

   色々とお世話になったのよ】


山武【そう言えばそんな事ありました

   でも、今日は非常に緊迫して

   話が長くなりそうですが…】と

   気になる様子でやりとりを

   見守っている


一方電話口では広志と

津雲のやりとりが…


広志【それで、現在の状況は

   どうなられていますか】


津雲【ニュース速報に出ているのが

   分かっている所だと

   そして、和水竜哉が

   乗客名簿の中に記載がある】と

   その時メモが一枚渡される

   それを目視で確認する


津雲【落ち着いて聞いてくれ】


広志【はい】


津雲【飛行機の後ろの尾翼が

   飛行中に突然外れて

   操縦不能となっている】


広志【そうですか】と思わず天を仰ぐ


津雲【まだ伝えるなよ

   情報が錯綜しているから】


広志【分かりました

   ちなみに伺いますが

   桜木隼人という名前の人間が

   乗客名簿にありますか?】


津雲【少し待ってくれ】と

   幾つかのメモを探して

   見つけだして


津雲【ああ、残念ながらな

   知り合いかい】


広志【ウチのお店に時々来てまして】


津雲【そうか…また、連絡する】


広志【ありがとうございます、

   失礼します】


そういって電話の受話器を

下ろしていく…ガチャ…ツーツーツー


広志【ふぅ~】と深く一息ついてから

   足を運んでいく


さすがに様子がおかしいのか

アコが声をかける


アコ【お父さん大丈夫?】


広志【拓海の話は本当だったよ】


矢野【まさか】と

   驚いた表情をしている


広志【尚美ちゃん】


朝陽【はい…】

   広志に視線を向けている


広志【ニュース速報で流れている

   飛行機の乗客名簿に

   和泉さんの名前があったと】


アコ【お父さん、津雲さんの

   電話はもしかして…】


広志【乗客名簿の中には

   和泉さんと桜木隼人さんと

   あと何人かの有名人の名前が

   あるとな】


朝陽【そんな…】

   絶句した必要をしている


広志【そして、飛行機の行方は

   まだ分からないそうだ

   とりあえず今は待つしかない】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。