お昼の営業(常連客編、その15)
さてさて仕込みが終わり時計の針は
11時を回り、小料理屋アコは昼営業の開店準備をしていた
その時には、お客がちらほらと…
相木【こんちは~大将にアコさん!】と
毎度一番乗りで暖簾をくぐって
店のドアをガラガラと開けて
入っていく
浮田【こんにちは~】それに続いて
入っていく
アコ【いらっしゃい!そこで
座って待っててちょうだい】と
調理しながら話している
相木【いつもすいませんね~
ありがとうございます!
あ~腹減った~】といいながら
カウンター席に腰を下ろして
座っていく
アコ【しかし、ようやく秋が到来
したわね~】と最後の
準備しながら話していると
相木【いや~もう仕事がはかどる事
はかどる事】
浮田【○○の秋と言いますけど
今は仕事の秋と食欲の秋と
恋愛の秋ですよね】
アコ【あらっ2人共に季節外れの桜が
到来したのかしら】と麦茶を
コップに注いで渡している
相木【おかげ様で】
浮田【右に同じくで】と少し頬を
赤くしながら応えている
広志【恋愛の秋から失恋の冬に
なるなよ~祝い酒でも
ヤケ酒でも付き合って】
相木【いやいや今度ばかりは
年貢を納めますよ】
浮田【それに一緒にいても
素のままでいられるってのが
1番安心ですよ】
広志【恋愛は寄せては返す海のさざ波
のように、近づいたと思っては
遠ざかったりだからな】と
調理しながら話している
アコ【そうそう相手のどこが
良いなんて言っている時は
まだまだ本命ではないのよ】
広志【そういうもんだよ
良いも悪いも全てを含めて
この人と一緒になりたいと
感じた時が本命というもの】
相木【何か深いですね~】
浮田【2人はそうなんですね】と
ニヤニヤしながらアコと広志を
交互に見つめている
広志【そりゃあそうだろう】
アコ【そういうものです】
広志【さてと、アコ!そろそろいいぞ~
開店だ~】と声をかける
アコ【はい!じゃあ開店で~す
いらっしゃ~い!】
広志【いらっしゃい!毎度!】
店にはお客さんがぞろぞろと入って、おもむろに席に座る
相木【今日は何だろうな~】
浮田【献立考えなくていいし】
アコ【はい、おしぼり】と渡している
相木【ありがとうございます】
浮田【ありがとうございます】
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
榎本【こんにちは~毎度~】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラと開けて、店の中の
様子を伺っている
アコ【えのちゃんいらっしゃい
どうぞ】
榎本【ありがとうございます】
泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】と
後ろから続いて入ってくる
アコ【いらっしゃいませ、
こちらへどうぞ】
榎本と泉澤がそれぞれ
カウンター席に座ると
アコ【はい、みんな麦茶と
おしぼりね~】と
それぞれに渡している
榎本【ありがとうございます】
泉澤【ありがとうございます】
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
広志【アコ!あがったよ‼】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【は~い‼よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま
めしあがれ】とそれぞれの
カウンターテーブル席に
置いていく
相木【今日は何ですか?】
アコ【今日は“シソの実カレー”に
“春雨サラダ”に“アジフライ”に
お通しの出汁巻きね】
浮田【シソの実カレー?】
相木【シソの実なんて食べられるん
ですか?】
広志【シソの実はお酒のアテとして
食べる人がほとんどだけど
煮物や炒め物にも使えるんだよ
プチプチしたのとシソの爽やか
さが人の好みに別れがあるがな】
と手を動かしながら話している
相木【へ~】
浮田【相も変わらず、大将って何でも
知ってますよね~】
榎本【確かに凄いですね~】
泉澤【さすが大将ですね~】と
関心していると
広志【色々食べ歩きしていると
その地方の人が教えてくれる
ものだよ】
アコ【それに付き合わされて
ウン十年ですけどねって
早く食べちゃいなさい、
冷めちゃうわよ】と
手をパンパンしている
相木【はい!いただきます】と割り箸を
持って割ってから
一口食べると…
浮田【美味いっす!このプチプチ感
良いですね~】
相木【美味いけど…一気に口に
入れると…】と言ってから
慌てて麦茶を飲み干している
広志【塊に当たったようだな】
アコ【はいはいゆっくり食べなさい
出汁巻き食べて口の中を
和らげて】と言いながら
相木のコップを
持ち上げてから麦茶を注いで
相木に渡していったのでした
アコ【ご飯食べてつかの間休んで
お昼からもひたむきにね】
相木【は~い‼】
浮田【は~い‼】
榎本【しっかり働きます‼】
泉澤【頑張ります‼】と
もりもり食べている
その後の店内では…
高橋【すいません大盛りにして
もらえますか】
佐橋【これは美味い、シソの実
懐かしいな~】と食べています
アコ【はい、少しお待ちくださいね~】
とバタバタと動きながら
広志【はい!ちょうどですね、
ありがとうございます
またお待ちしています】と
お会計を終えて
挨拶をしている
○○【まだ大丈夫ですか?】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
アコ【いらっしゃ~いませ~
どうぞ空いている席へ】
それから、様々なお客様が
ご来場して、美味しいお昼を食べて
みんなエネルギーチャージをして
昼からの仕事に向かって
いったのでした




