表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/155

昼休みと備えと準備と…

さてさて時計の針はもうすぐ13時15分になろうとしているところです。

小料理屋アコの昼営業は

お客が会計を済ませて店を後にする


客一【ごちそうさまでした~

   また来るよ~】


広志【ありがとうございました~

   またどうぞ~】


アコ【ありがとうございました~】と 

   お客が見えなくなるまで見送る


広志【それじゃあ、ぼちぼち閉めると  

   するかね】と後片付けを

   しながら話している


暖簾(のれん)を下げて店に入れるアコ札も休憩中に代えて、

入口のカギを閉める、

広志が調理場の後片付けしながら

皿洗いをし、アコはテーブルに

残った皿やコップを集めたり

拭いたりしている


広志【嵐の前なのにも関わらず

   いつもと変わらず

   忙しかったな~】


アコ【ありがたい事ですよ、

   嵐の前の静かでも

   いつもの顔が来てくれるの

   ですから】


広志【ありがたい事だよ】


アコ【そういえば例の物はいつもの

   所にありますよね】


広志【置いてあるよ、後で会長さん

   が声をかけてくるだろうさ】


アコ【あらっ!もうこんな時間、

   私達も早く片付けて

   お昼食べましょうよ~

   もうお腹ペコペコよ】


広志【はいはい】


そして、二人は賄いである

昼の日替わりを食べた後は

普段は仮眠をするのですが

今日はこれからの嵐に備えて

あらゆる準備に入ります


さてさて、時計の針はもう少しで

14時半になろうとしています

アコは夕方の営業の準備を

広志は台風対策のための

ある道具を取りに軽トラで

向かっています。


広志【さてと、ぼちぼちと

   着きましたかね】と駐車場に

   車を止めてドアを開けて

   下りていく


そして、雨の降る中で傘を差して

少し歩いて向かっていくと

そこには災害用備蓄倉庫があるのです


佐藤【こんにちは】と挨拶している


広志【会長さん、こんにちは~

   アレ取りにきました】


佐藤【アレとアレですね~】と倉庫に  

   入って渡していく


広志【ありがとうございます】と

   受け取って次々に

   軽トラに乗せていく


佐藤【自然の事だからとはいえ、

   対策しないとね】


広志【他の所は大丈夫なのですか?】


佐藤【朝から台風対策で大忙しです

   団地の入り口も設置したり

   置いていったりしてますから

   皆さんの協力もありまして】


広志【こちらは停電とかあった時の

   ために多少の夜食は作って

   置いてありますので】


佐藤【毎度すみません、助かります】


広志【それでは失礼します】


佐藤【飯塚さんが最後なので

   これで倉庫の鍵を閉めます】と

   倉庫のドアをスライドさせて

   鍵をかけて閉めていく


広志【早く通り過ぎる事を祈る

   ばかりですね】


佐藤【そうですね、それでは

   失礼します】と挨拶している


そして、広志は軽トラに乗って

運転してお店に物を下ろしてから

駐車場に車を止めてドアを開けて

お店に歩いて戻っていったのです


一方その頃アコはと言いますと


アコ【さてと、やりましょう】と

   つぶやいて夕方の営業の

   仕込みを始めたのです


外では広志が止水板や雨戸を設置したり土嚢を置いたりしています。

今では少しずつ止水板は

認知されていますが、この時代は

ほとんど認知されておらず災害対策用として都道府県の市町村にも

予算がないとして置いてありません。

自然災害が猛威も奮っている昨今では必要不可欠な物とも言えます


アコ【本来ならばいつ災害が来ても

   対策しておかなければ

   なりません。何事も備え

   あればという事でしょうか】


広志【アコ、どうしたんだ】と

   声をかけている


アコ【何もありませんよ】


皆さんも防災対策や減災対策を

考えてみてはいかがでしょうか







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ