夕方の営業(常連客編、その23)
時計の針はもう17時を少し回り、
近くの公園で汗だくになりながらも
賑やかに遊んでいる子供達を見ながらも夕方の営業に備えていたその時…
哲男【こんばんは~大将にアコさ~ん】
と毎度おなじみの一番乗りで
暖簾をくぐって店のドアを
ガラガラと開けて大きな声で
店に入っていく
和邦【こんばんは~】
洋之【こんばんは~】と続いて
入ってくる
アコ【いらっしゃい!みんな
いつものでいいのね!】
3人一斉に【お願いしま~す】
アコ【お父さ~ん!日替わりと
揚げ出し豆腐3つお願い】
広志【はいよ~】そう言って
調理に取りかかる
哲男【ああ~涼しいっすね~】の
いつもの指定席のテーブルに
座っていく
アコ【連日この暑さだと、身体が
どうにかなっちゃうわね~】と
話をしながらコップに
麦茶を入れてテーブルに
それぞれ置いていく
洋之【本当ですよ~おかげ様で
ようやくですよ】と麦茶を
飲みながら話している
アコ【ようやくって?】
和邦【熱中症になりかけましたからか
ついにクーラーが導入される事
になりました~】とこちらも
麦茶を飲みながら嬉しそうに
話している
アコ【本当!良かったじゃないの~
はい、おしぼり】と渡している
哲男【ありがとうございます】
洋之【ありがとうございます】
和邦【ありがとうございます】と
それぞれ受け取り
手を拭いたりしている
アコ【クーラーが導入されたら
少しは涼しくなるのかしら?】
哲男【そうなってもらわないと
困りますよ~】
洋之【そうですよ~】
和邦【機械の熱とかもありますから】
アコ【そうね~そっちの熱もあるわね
~】
広志【話しているとこ悪いんだか…
アコ~、上がったよ】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【はいはい!よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、おまちどおさま!
めしあがれ】とそれぞれの
テーブルに置いていく
哲男【はぁ~お待ちかね、
今日も良いね~ヤバイね~】
洋之【ありがとうございます!
いただきます】と割り箸を
割って手を合わせて
和邦【いただきます】
哲男【今日の日替わりは】
アコ【“麻婆なす”に“ギョロッケ”に
“だし巻き”ね、後はいつもの
揚げ出し豆腐】
和邦【ギョロッケってなんですか?】
広志【魚のすり身のフライと思えば
分かりやすいだろうな、
ただし、他の地方にも呼び名
は違うけどあるんだよ】
洋之【へぇ~】
和邦【そうなんですか】
各々がギョロッケを一口食べる…
哲男【うまい!マジでうまい!】
洋之【本当だうまい!】
和邦【おいしいですね~】
広志【はいよ、揚げ出し豆腐
おまちどおさま】
哲男【大将ありがとうございます
今日も名物にありつけました】
山武【こんばんは~大将にアコさん】
と暖簾をくぐり店のドアを
ガラガラと開けて入ってくる
アコ【武ちゃんいらっしゃい】
山武【どうしたんですか?】
アコ【哲男さん所の会社に
クーラーが入るって話よ】
山武【そうですか~ウチも同じですよ
何とかお盆休み前に業者が
設置するって朝礼で
話してましたよ、みんなやっと
だって】と言いながら
カバンを下ろしてカウンター席
に腰を下ろして座る
アコ【そう言えばもうお盆休みなのね
~武ちゃん所はどこかいくの?】
山武【ウチはGW同様に両方の
家族みんなであちこち出掛けて
行くだけですね~】
哲男【武さんお疲れ様です】
洋之【お盆休み~帰省して終わり
ですからね~】
和邦【僕も同じですよ~あと見合い
写真を並べられて…
哲男さんは?】
哲男【俺も帰省だけど彼女を親に紹介
しないといけないからな~】
山武【ついに仲間入り!】
広志【そうなのか!】と思わず調理の
手が止まる
洋之【抜けがけは許さないですよ】
和邦【いつの間にそこまで】と驚きを
隠せない様子を見せている
アコ【だからその前に彼女連れて
来なさいって、言ってる
じゃないの~料理が得意では
ないって話聞くからね~】
山武【そうなんですか…】
哲男【少しは良くなってますよ、
話変わりますけど武さん今日は
日替わりっすよ!
マジでうまい!】
洋之【話逸らし始めましたね…武さん
日替わりに関しては間違いない
です】
和邦【これは食べておかなくちゃって
哲男さんのそれとこれとは
別ですので】
山武【それなら日替わりと揚げ出し
豆腐と後はワコさんところで
飲み物預けてあるから
行ってこなきゃと】
広志【武ちゃんよ、ワコさんから
いつものヤツが届いてるよ】
山武【本当ですか?それは是非とも
お願いします】
今日もお店は騒がしい?
賑やか?な店内となっております




