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⑶『汽笛の残響』

⑶『汽笛の残響』



汽笛のことを、良く知らないのに、小説にして居る時点で危ういが、それもそのはず、誰からも、あれが汽笛だ、と教わった過去が無いのである。知らないのも、無理はない。それでも、汽笛という言葉の響きには、大そう、観劇する。



汽笛がどうした、と言われれば、それまでだが、そこに残響があることで、遠く離れて行くであろう、汽笛を鳴らした列車のことが、脳裏から離れないのだ。行ってしまった、ここには、列車は不在、そういうことなのだ。



どこまでも、側にいる筈のないもの。人は何れ死んでしまうが、そんなことも考えずに、日々をたわいなく、相互に関係しながら、汽笛を聞いているかのように、人は死ねば、残響すら残らない。汽笛の残響を越えて、人は死を迎えるのだから。

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